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COLUMNSブログ「論語と算盤」

貨物運送業界-2

2023年4月6日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<貨物運送業界・・・第2回>

 

 

2回分析テーマ・・・利益創出力

分析指標値:総資本経常利益率

     売上高総利益率

      売上高営業利益率

       売上高当期純利益率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

総資本経常利益率

〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕

※NXHDの直前期は、経常利益ではなく税引前利益を用いています(IFRS基準のため)。

 

 トップSGHDです。

3期連続で上昇しています。

総資本が拡大する中、経常利益の伸長がそれを大きく超えています。

 

 2番手は近鉄エクスプレスです。

直近2期連続の上昇です。

当社も経常利益の伸長が大きく2期とも4ポイント近くの大きな上昇となりました。

 

 続いてヤマトHDです。

2021決算期は経常利益が急拡大し5ポイント近く上昇しましたが、直前期は経常利益が低下しています。

ただし、それでも直前期の経常利益額は、2020決算期の2倍以上です。

 

 そしてNXHDです。

直前期で大きく伸長しています。

直前期の税引前利益は、前年の2倍以上になっています。

なお、前年の2021決算期までは、旧日通社の経常利益と総資本を用いています。

 

 

売上高総利益率

〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕

 

 トップ近鉄エクスプレスです。

ただし2期連続で低下しており、直前期はやや大きく下げています。

 

 2番手はSGHDです。

2期連続で上昇しており、勢いが感じられます。

 

 続いてNXHDです。

総じて上昇傾向であり、直前期は10%超となりました。

 

 そしてヤマトHDです。

年度ごとに上下しています。

 

 

売上高営業利益率

〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕

 

 トップSGHDです。

3期連続の上昇であり、収益性が高まってきています。

 

 2番手は近鉄エクスプレスです。

粗利益率は低下傾向ですが、当指標は3期連続の上昇です。

 

 続いてNXHDです。

3期連続の上昇となっています。

なお、「NXグループ成長イメージ」として、2023.12決算期における営業利益率目標4.6%を掲げています。

 

 そしてヤマトHDです。

年度によって、販管費の変動に濃淡があった様子です。

なお、中期経営計画「Oneヤマト2023」の最終年度となる2024年3月期の営業利益率目標6.0%を掲げています。

 

 

売上高当期純利益率

〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕

 

 トップSGHDです。

3期連続の上昇であり、その値自体も高いレベルです。

なお、中期経営計画「SGH Story 2024」における2025年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益目標として1,050億円を掲げています。

 

 2番手は近鉄エクスプレスです。

2期連続の上昇です。

 

 続いてNXHDです。

3期連続の上昇です。

 

 そしてヤマトHDです。

営業利益の上下動がそのまま反映された形です。

 

 

今回、特に気になったのは

SGHD上昇度合い

そしてその指標値の高さでした。

 

 

今回の「利益創出力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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