人事の叢集するは落葉の如し。之れを掃えば復た来る。畢竟窮まり已むこと無し。緊要の大事に非ざるよりは、則ち迅速に一掃して、遅疑すべからず。乃ち、胸中綽として余暇有りと為す。〔晩二六五〕
(人のなすべき事柄が群がり集まる様は、まるで落葉のようなものである。いくら掃除しても落ちてきて、なくなることがない。だから、最も大事なことでない限りは迅速に片づけて、ぐずぐずしてはならない。それでこそ、心の中にゆったりとした余裕ができるのである。)
<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>
振り返ってみれば
日々
些末な事柄に翻弄されてきました
本当は迅速に片づけたいのですが
どうすればできるのでしょうか
それは
本当にやらねばならないこと
自分の人生で最も大切なもの
それを明確に認識することでしょう。
これが決まれば、これ以外は些末なこととして素早く片付けられます。
そこでぐずぐずしていると、最も大切なことが、かげり始め、色褪せ始め、ぼやけ始めます。
だから
いまやる
昔は大きな事を考えていたのだが・・・
こう感じるのは
多分ぐずぐずしていたから
ただ
ぐずぐずすることしかできない
そんなときもあるものです
しかし
そんなときこそ
自分を厳しく見つめ
鞭を打たねばなりません
いまさら
ではなく
いまから
“ 命 ” とはそういうもの
“ 命 ” を得た植物は、無意識のうちに芽を出し、新緑を輝かせ、美しい花を咲かせます。
やがて秋になると落ち葉となってその “ 命 ” を閉じます。
“ 命 ” を得た野生動物は、無意識のうちに大地を駆け抜け、大空を舞い、大海で躍動します。
やがてそれぞれの寿命や食物連鎖の中で、その “ 命 ” を閉じます。
無意識に
精一杯
ぐずぐずせず
” いま ” こそ
己の “ 命 ” を生きる
人に飼われる
犬、猫、家畜は
そうはいきません
“ 命 ” を燃やして生き抜くか
飼われる “ 命 ” に甘んじるか
どちらを生きるか
人生で最も大事なこと
それは
人生にとって最も大事なことを
決めること