業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<貨物運送業界・・・第3回>
第3回分析テーマ・・・稼ぐ力
分析指標値:EBITDA
EBITDAマージン
ROE
(各指標の説明はこちら)
【EBITDA】
〔EBITDA=営業利益+償却費〕
トップはNXHDです。
直前期で急拡大しました。
営業利益は2倍強、償却費は2.5倍弱の伸びになっています。
2番手はSGHDです。
3期連続の拡大です。
直前期は営業利益の増大を主因として前年の1.5倍近くまで拡大しています。
続いてヤマトHDです。
2021決算期は大きく拡大しましたが、直前期は縮小しました。
それでも過去の2期は上回っています。
そして近鉄エクスプレスです。
3期連続の拡大です。
特に直前期の伸びは1.6倍弱と相当に大きくなっています。
1.8倍以上の伸びとなった営業利益が押し上げています。
【EBITDAマージン】
〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕
トップはSGHDです。
3期連続の上昇であり、4期間を通じてトップです。
直前期では11%台の後半まで上昇しています。
2番手はNXHDです。
3期連続の上昇であり、特に直前期の上昇度合いは相当に大きくなっています。
トップに追いつく勢いです。
続いて近鉄エクスプレスです。
過去2期連続で上昇しましたが、直前期はやや低下しています。
EBITDAの金額は前述のとおり大きく拡大しましたが、売上高がそれ以上に増大した影響です。
そしてヤマトHDです。
直前期は比較的大きく低下しています。
当社の場合は、EBITDAが縮小し、売上高は増大したという背景です。
【ROE】
〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕
トップは近鉄エクスプレスです。
2期連続で極めて大きく上昇しています。
直前期は20%超というレベルであり、相当に高いレベルです。
2番手はSGHDです。
3期連続の伸長で、直前期は僅かの差で2位になりました。
当社についても、その伸長度合いと指標値の水準は秀逸と言えます。
続いてNXHDです。
2021決算期までは10%以下でしたが、直前期は大きく上昇し、14%超と良好なレベルになっています。
なお、「NXグループ成長イメージ」として、2023.12決算期におけるROE目標10%を掲げています。
そしてヤマトHDです。
やはり直前期は低下しましたが、9%台を維持しています。
なお、中期経営計画「Oneヤマト2023」の最終年度となる2024年3月期のROE目標として10.0%を掲げています。
今回、特に気になったのは、
前回に続いてSGHDの強さでした。
今回の「稼ぐ力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。
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