Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

貨物運送業界-3

2023年4月10日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<貨物運送業界・・・第3回>

 

 

3回分析テーマ・・・稼ぐ力

分析指標値:EBITDA    

         EBITDAマージン

    ROE

 

(各指標の説明はこちら

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 トップNXHDです。

直前期で急拡大しました。

営業利益は2倍強償却費は2.5倍弱の伸びになっています。

 

 2番手はSGHDです。

3期連続の拡大です。

直前期は営業利益の増大を主因として前年の1.5倍近くまで拡大しています。

 

 続いてヤマトHDです。

2021決算期は大きく拡大しましたが、直前期は縮小しました。

それでも過去の2期は上回っています。

 

 そして近鉄エクスプレスです。

3期連続の拡大です。

特に直前期の伸びは1.6倍弱と相当に大きくなっています。

1.8倍以上の伸びとなった営業利益が押し上げています。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップSGHDです。

3期連続の上昇であり、4期間を通じてトップです。

直前期では11%台の後半まで上昇しています。

 

 2番手はNXHDです。

3期連続の上昇であり、特に直前期の上昇度合いは相当に大きくなっています。

トップに追いつく勢いです。

 

 続いて近鉄エクスプレスです。

過去2期連続で上昇しましたが、直前期はやや低下しています。

EBITDAの金額は前述のとおり大きく拡大しましたが、売上高がそれ以上に増大した影響です。

 

 そしてヤマトHDです。

直前期は比較的大きく低下しています。

当社の場合は、EBITDAが縮小し、売上高は増大したという背景です。

 

 

ROE

 〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップ近鉄エクスプレスです。

2期連続で極めて大きく上昇しています。

直前期は20%超というレベルであり、相当に高いレベルです。

 

 2番手はSGHDです。

3期連続の伸長で、直前期は僅かの差で2位になりました。

当社についても、その伸長度合いと指標値の水準は秀逸と言えます。

 

 続いてNXHDです。

2021決算期までは10%以下でしたが、直前期は大きく上昇し、14%超と良好なレベルになっています。

なお、「NXグループ成長イメージ」として、2023.12決算期におけるROE目標10%を掲げています。

 

 そしてヤマトHDです。

やはり直前期は低下しましたが、9%台を維持しています。

なお、中期経営計画「Oneヤマト2023」の最終年度となる2024年3月期のROE目標として10.0%を掲げています。

 

 

今回、特に気になったのは、

前回に続いてSGHDの強さでした。

 

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。