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COLUMNSブログ「論語と算盤」

みかん大バカ20年

2024年5月28日

のたまわく、かいこころ三月仁さんがつじんたがわず。其のすなわつきいたるのみ。〔雍也第六〕

 (先師が言われた。

「顔回は、その心が三ヶ月も仁に違うことはないが、他の者は一日かせいぜい一ヵ月続く程度だ」)

<出典:『仮名論語』伊與田覺著 致知出版社>

 

 

 

 

“ 仁 ” の道を通す

 

 

顔回は若くして他界しましたが、孔子について以来ずっと仁を通した人物です。

 

 

 

 

 

三日坊主という言葉があります。

 

誰でも心当たりがあるでしょう。

 

よし、と決心してもそう長くは続きません。

 

 

三日が

 三か月続けばしめたもの

  さらに三年続けばたいしたものでしょう

 

 

 

 

続けるには自らを変えねばなりません。

 

それこそ、自らが選んだ成長の道です。

 

 

 

 

草花は、地中から地上に初めて芽を出し、周囲の状況に耐えながら成長し、やがて花を咲かせて実を結びます。

 

環境に適応していくことこそが成長であり、生き延びていく能力を習得できるのです。

 

 

 

 

学生が新社会人として組織に就職すると、その三割が三年以内に会社を辞めるそうです。

 

環境に適応しようとせず、より楽な方、つまり自分を変えずに生きて行かれる環境を探そうとしているのでしょう。

 

その行為を自ら正当化しているのでしょうが、本質からはかけ離れています。

 

 

 

強いものが生き残るのではない

環境の変化に対応できたものが生き残る

 

(アメリカ経営学者 レオン・メギンソン)

 

 

 

 

 

厳しい自然環境を乗り越えて大きく育った樹木、その年輪は詰まっており強固となります。

 

天から与えられた生命であるのなら、人間も同じでしょう。

 

 

 

世に言われる立派な人物は、安寧な環境からは出ていません。

 

貧しさ、薄幸、大病、その他様々な苦しみの環境から出てきています。

 

逆境や虐げられたその過程での気付き、心意気、執念、それらがあってこそ三日どころか三か月、三年以上 “ 志 ” を全うできるのでしょう。

 

 

 

 

桃栗三年

柿八年

柚子は九年で実を結ぶ

梅は酸いとて十三年

蜜柑大馬鹿二十年

 

 

 

 

大馬鹿は

裏を返せば “ こころざし

二十年

一道まっすぐ進むこと