孝弟は是れ終身の工夫なり。老いて自ら養うは、即ち是れ孝なり。老いて人に譲るは、亦是れ弟なり。〔晩二六八〕
(親への孝と兄弟仲良くする弟とは、生涯考えていくべきことである。年をとってから自分の身を大切にするのは孝の道であり、年をとってから人に譲るのは弟の道である。)
<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>
親への孝
親孝行
色々な形があるでしょうが、欠かせないのは子自身が健康であることです。
人並の生活ができていて健康であるのなら、親は安心することができます。
さらに、日々を生き生きと過ごしていること、加えて人様の役に立つことをしているのなら、どんなに嬉しいことでしょう。
では
親が他界した後の “ 孝 ” とは
同じことです
自らの身体を大事にすること
生き生きと過ごすこと
人の役に立つこと
人の命は “ 天 ” から授かったもの
自分の命の誕生に親は大きな役割を果たしますが、究極の親は “ 天 ” です。
“ 天 ” に対しての “ 孝 ”
それをよく考えること
兄弟が仲良くする弟
幼いころ、兄弟姉妹でよく一緒に遊んだことでしょう。
兄姉は、弟妹を可愛がり、護り、譲る
弟妹は、兄姉を慕い、憧れ、尊敬する
お互いは、遊びでも何でも協力し合います。
年をとるに従って、対立や諍いが生じることもあるでしょうが、古き良き想い出は心を暖めてくれます。
それぞれが家庭を持つなど生活環境も異なるでしょうが、ある程度の年齢で、お互いが譲り合う気持ちを思い出せれば、昔のような関係 ― 尊重し、認め、慈しみ合う仲に戻ることが、きっとできるはずです。
社会というものは
この “ 譲る気持ち ” があってこそ安定し
美しく望ましい文化を生み出すことに
つながるのではないでしょうか。
ある雑誌に
現代の若者が組織に望むもの
それは第一に「社会貢献」と書かれていました。
この国は、まだまだ捨てたものではありません
いやそれどころか反対に
日本人の魂は連綿と引き継がれ
さらに昇華しているような気さえします
さあ
みんなで一緒に
良い社会を創り上げていきましょう