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COLUMNSブログ「論語と算盤」

良き文化を生む

2024年7月9日

孝弟こうていれ終身の工夫なり。老いてみずから養うは、すなわち是れ孝なり。老いて人に譲るは、また是れ弟なり。〔晩二六八〕

(親への孝と兄弟仲良くするていとは、生涯考えていくべきことである。年をとってから自分の身を大切にするのは孝の道であり、年をとってから人に譲るのは弟の道である。)

<出典:『言志四録 佐藤一斎』渡邉五郎三郎監修 致知出版社>

 

 

 

 

親への孝

親孝行

 

 

 

色々な形があるでしょうが、欠かせないのは子自身が健康であることです。

 

人並の生活ができていて健康であるのなら、親は安心することができます。

 

さらに、日々を生き生きと過ごしていること、加えて人様の役に立つことをしているのなら、どんなに嬉しいことでしょう。

 

 

 

では

親が他界した後の “ 孝 ” とは

 

 

 

同じことです

 

自らの身体を大事にすること

生き生きと過ごすこと

人の役に立つこと

 

 

 

人の命は “ 天 ” から授かったもの

 

 

自分の命の誕生に親は大きな役割を果たしますが、究極の親は “ 天 ” です。

 

 

“ 天 ” に対しての “ 孝 ”

それをよく考えること

 

 

 

 

 

兄弟が仲良くする弟

 

 

 

幼いころ、兄弟姉妹でよく一緒に遊んだことでしょう。

 

兄姉は、弟妹を可愛がり、護り、譲る

弟妹は、兄姉を慕い、憧れ、尊敬する

 

お互いは、遊びでも何でも協力し合います。

 

 

年をとるに従って、対立やいさかいが生じることもあるでしょうが、古き良き想い出は心を暖めてくれます。

 

 

それぞれが家庭を持つなど生活環境も異なるでしょうが、ある程度の年齢で、お互いが譲り合う気持ちを思い出せれば、昔のような関係 ― 尊重し、認め、慈しみ合う仲に戻ることが、きっとできるはずです。

 

 

 

 

 

 社会というものは

  この “ 譲る気持ち ” があってこそ安定し

   美しく望ましい文化を生み出すことに

    つながるのではないでしょうか。

 

 

 

ある雑誌に

現代の若者が組織に望むもの

それは第一に「社会貢献」と書かれていました。

 

 

 

 

 

この国は、まだまだ捨てたものではありません

 

 

 

いやそれどころか反対に

日本人の魂は連綿と引き継がれ

さらに昇華しているような気さえします

 

 

 

 

さあ

みんなで一緒に

良い社会を創り上げていきましょう