Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

食品業界-2

2023年3月16日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<食品業界・・・第2回>

 

 

2回分析テーマ・・・利益創出力    

分析指標値:総資本経常利益率 

    売上高総利益率

     売上高営業利益率

      売上高当期純利益率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

総資本経常利益率

〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕

 

 トップ明治HDです。

ただし、2期連続で低下しており、直前期の実績は4期間中で最低値となりました。

 

 2番手は僅差で味の素です。

3期連続の上昇であり、勢いが感じられます。

 

 続いて日本ハムです。

2期連続で上昇していましたが、直前期では低下しています。

 

 そして山崎製パンです。

2020年度に前年から1ポイント下がっており、直前期はほぼ横ばいという推移です。

 

 

売上高総利益率

〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕

 

 トップ味の素です。

直前期は若干低下していますが、総じて高いレベルでの推移となっています。

 

 2番手は山崎製パンです。

僅かながら低下傾向と見えますが、比較的安定した推移です。

 

 続いて明治HDです。

2期連続で上昇していましたが、直前期で大きく低下してしまいました。

 

 そして日本ハムです。

4社の中では低位レベルでの推移となっています。

 

 

売上高営業利益率

〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕

 

 トップ味の素です。

2期連続で上昇した後、直前期はほぼ横ばいになっています。

 

 2番手は 明治HDです。

3期連続の上昇であり、粗利率は大きく下げたものの、販管費の抑制が奏功した格好です。

なお、「2023中期経営計画」において、2023年度(2024決算期)目標として、連結営業利益率=11.1%を掲げています。

 

 続いて日本ハムです。

2期連続で上昇の後、直前期はやや下げました

粗利益率は低位でしたが、やや盛り返した感じです。

 

 そして山崎製パンです。

直近2期は、過去2期に比べて低位での推移となっています。

 

 

売上高当期純利益率

〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕

 

 トップ明治HDです。

3期連続の上昇であり、特に直前期は3ポイント以上という高い上昇度合いになっています。

 

 2番手は味の素です。

2020年度で大きく上昇し、直前期もさらに上昇させています。

 

 続いて日本ハムです。

直近の2期連続で上昇しており、上昇度合いも大きくなっています。

 

 そして山崎製パンです。

直近2期はギリギリ黒字という状況です。

 

 

今回、特に気になったのは、

味の素強さ

山崎製パン苦戦状況です。

 

 

今回の「利益創出力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。