業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<食品業界・・・第2回>
第2回分析テーマ・・・利益創出力
分析指標値:総資本経常利益率
売上高総利益率
売上高営業利益率
売上高当期純利益率
(各指標の説明はこちら)
【総資本経常利益率】
〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕
トップは明治HDです。
ただし、2期連続で低下しており、直前期の実績は4期間中で最低値となりました。
2番手は僅差で味の素です。
3期連続の上昇であり、勢いが感じられます。
続いて日本ハムです。
2期連続で上昇していましたが、直前期では低下しています。
そして山崎製パンです。
2020年度に前年から1ポイント下がっており、直前期はほぼ横ばいという推移です。
【売上高総利益率】
〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕
トップは味の素です。
直前期は若干低下していますが、総じて高いレベルでの推移となっています。
2番手は山崎製パンです。
僅かながら低下傾向と見えますが、比較的安定した推移です。
続いて明治HDです。
2期連続で上昇していましたが、直前期で大きく低下してしまいました。
そして日本ハムです。
4社の中では低位レベルでの推移となっています。
【売上高営業利益率】
〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕
トップは味の素です。
2期連続で上昇した後、直前期はほぼ横ばいになっています。
2番手は 明治HDです。
3期連続の上昇であり、粗利率は大きく下げたものの、販管費の抑制が奏功した格好です。
なお、「2023中期経営計画」において、2023年度(2024決算期)目標として、連結営業利益率=11.1%を掲げています。
続いて日本ハムです。
2期連続で上昇の後、直前期はやや下げました。
粗利益率は低位でしたが、やや盛り返した感じです。
そして山崎製パンです。
直近2期は、過去2期に比べて低位での推移となっています。
【売上高当期純利益率】
〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕
トップは明治HDです。
3期連続の上昇であり、特に直前期は3ポイント以上という高い上昇度合いになっています。
2番手は味の素です。
2020年度で大きく上昇し、直前期もさらに上昇させています。
続いて日本ハムです。
直近の2期連続で上昇しており、上昇度合いも大きくなっています。
そして山崎製パンです。
直近2期はギリギリ黒字という状況です。
今回、特に気になったのは、
味の素の強さと
山崎製パンの苦戦状況です。
今回の「利益創出力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。
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