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COLUMNSブログ「論語と算盤」

飲食業界-2

2022年4月21日

飲食業界の2回目です。

 

今回は、売上高利益率からみる収益性で「利益創出力」の分析です。

 

 

取り上げる指標は、総資本営業利益率売上高総利益率

売上高営業利益率売上高純利益率となります。

 

なお、各指標についての説明はこちらです。

 

 

総資本営業利益率

〔総資本営業利益率=営業利益÷総資本(負債+純資産)〕

 

 

 総資本に占める営業利益の割合ですが、

マクドナルド高いレベルを維持しています。

総資本と営業利益はともに安定的に増加しています。

先回見た営業利益の推移でもトップであり、資本効率の良好さが伝わってきます。

 

 続いてF&L COです。

2020決算期は営業利益を下げ、総資産(=総資本)が増加したため当比率がダウンしましたが、直前期では営業利益が大きく伸長したことで上昇しました。

 

 すかいらーくは、2020決算期で営業欠損となりましたが、直前期で速やかに挽回しています。

総資本が微増の中、営業利益の大きい拡大が力強く感じます

 

 ゼンショーは、直前期で下げており、また低下傾向と映ります。

直前期では、総資産が増す中で、営業利益が大きく低下したことが響きました。

 

 

売上高総利益率

〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕

 

 

 トップはすかいらーくであり、安定的かつ高いレベルとなっています。

セントラル・キッチンの強みをフルに発揮している状況がうかがえます。

 

 ゼンショー2番手です。

肉や鮮魚などの仕入をいかにコントロールするかがポイントなのでしょう。

 

 続いてF&L COです。

スシロー、海鮮三崎港・三崎丸という鮮魚中心の品揃えが、仕入・在庫管理のポイントと想定されます。

 

 マクドナルドはフランチャイズ展開が中心のため、原価構成が相違します。

原価率は高いものの、次で見るように販管費は相対的に少額です。

 

 

売上高営業利益率

〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕

 

 

 トップはマクドナルドで、3期連続の上昇です。

前述のように、材料費や労務費で原価率は高くなりますが、その分フランチャイザーのメリットが販管費に現れ、差し引きの営業利益が良好となっています。

 

 続いてF&L COであり、直前期で大幅にアップしています。

直前期では売上高伸長率以下の原価伸長率となり、販管費については前年比で22.5%増大したものの絶対金額としての影響は少なく、結果営業利益が2倍近く伸びています。

 

 すかいらーく直前期で大きく挽回し、この4期間では最高レベルです。

直前期の売上高は8%強低下したものの、営業利益額を欠損状態から平常レベルまで一気に復元させた点が好影響を与えています。

 

 ゼンショー安定的ではありますが、やや低いレベルであり、また低下傾向になっています。

 

 

売上高純利益率

〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕

 

 営業利益率と同じ順位であり、推移もほぼ同様です。

 

 トップのマクドナルド2期連続の上昇です。

 

 F&L COすかいらーくは、この4期間で最高値になっています。

 

 ゼンショーは直前期に低下しており、損益ギリギリのレベルになっています。

 

 

 

今回、特に気になったのは、

マクドナルド安定的な好業績およびゼンショー苦戦状況です。

各種売上高利益率で見た今回、両社の状況は正反対に映ります。

 

 

今回は以上です。

次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。

 

 

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