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COLUMNSブログ「論語と算盤」

電子部品業界-5

2023年12月18日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<電子部品業界・・・第5回>

 

 

5回分析テーマ・・・資金力

分析指標値:      

手元資金推移 

手元流動性比率

      手元資金有利子負債カバー率

   総資本営業CF比率

   売上高営業CF比率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

手元資金推移

〔手元資金=現金預金+有価証券(短期保有目的)〕

 

 最大TDKです。

3期連続一本調子で拡大しています。

 

 2番手は京セラです。

直近は減少しており、この4期では最低額となっています。

 

 続いて村田製作所です。

当社も直近で減少しました。

 

 そしてニデックです。

直近の2期連続で減少しています。

 

 

手元流動性比率

〔手元流動性比率=(現金・預金+有価証券)÷(年商÷365)〕

 

 トップTDKです。

直近は微増していますが、ほぼ横ばいという推移です。

 

 2番手は村田製作所です。

2期連続で減少していますが、月商の2ヵ月分強であり、気になる状況ではありません。

 

 続いて京セラです。

3期連続で低下しており、直近の低下度合いはやや大きくなっています。

 

 そしてニデックです。

2期連続で比較的大きめに下げており、直近は月商ひと月分にまで減少しています。

 

 

手元資金有利子負債カバー率

〔手元資金有利子負債カバー率=(現金・預金+有価証券)÷有利子負債〕

 

 トップ村田製作所です。

直近で下げてはいるものの、有利子負債の存在が無視できるようなレベルです。

 

 2番手は京セラです。

当社も大きく下げてきてはいますが、現状では十分な実質無借金経営の状態です。

 

 続いてTDKです。

手元資金で、概ね7割の有利子負債をカバーしている状態です。

 

 そしてニデックです。

2期連続で低下しています。

資金調達力の強さからか、結構低いレベルでの推移となっています。

 

 

総資本営業CF比率

〔総資本営業CF比率=営業CF÷総資本〕

 

 トップ村田製作所です。

過去3期は15%程度という高いレベルでしたが、直近では大きく下げてしまいました。

 

 2番手はTDKです。

過去2期連続で低下していましたが、直近で上昇しました。

 

 続いてニデックです。

2022.03期で大きく下げましたが、直近でやや持ち直した格好です。

 

 そして京セラです。

3期連続の低下となっています。

4社の中ではひと際総資本が大きいため、比率が低めになりがちです。

 

 

売上高営業CF比率

〔売上高営業CF比率=営業CF÷売上高〕

 

 前掲の指標とほぼ同じなので、解説は割愛します。

なお、総資本最大の京セラの順位が一つ上がっています。

 

 

今回、特に気になったのは

村田製作所強さ

TDK良化傾向でした。

 

 

今回の「資金力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「投資力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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