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COLUMNSブログ「論語と算盤」

電子部品業界-1

2023年12月4日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<電子部品業界・・・第1回>

 

ニデック 株式会社 (3月決算)

TDK 株式会社  (3月決算)

京セラ 株式会社  (3月決算)

株式会社 村田製作所(3月決算)

 

 

1回分析テーマ・・・経営規模

分析実績値:売上高推移  

     営業利益推移

    総資産推移

     従業員数推移

 

 

売上高推移

 

 トップニデックです。

直前期の売上高は、前期比116.9%の2兆2,428億円となりました。

3期連続での増大です。

 事業は次の9つのセグメントとその他に分けられています。

  SPMSHDD用モータ及びその他小型モータ

  直前期の売上高・・・前期比99.7%の342,690億円

  AMEC:車載用製品

  直前期の売上高・・・前期比134.1%の305,143億円

  MOEN:家電・商業・産業用製品

  直前期の売上高・・・前期比123.4%の396,221億円

  ACIM:家電・商業・産業用製品

  直前期の売上高・・・前期比111.0%の437,402億円

  日本電産サンキョー:機器装置、車載用製品、 電子部品及びその他小型モータ

  直前期の売上高・・・前期比111.1%の165,891億円

  日本電産テクノモータ:家電・商業・産業用製品

  直前期の売上高・・・前期比109.7%の97,551億円

  日本電産モビリティ:車載用製品

  直前期の売上高・・・前期比121.2%の120,168億円

  日本電産シンポ:機器装置

  直前期の売上高・・・前期比151.1%の177,114億円

  日本電産リード:機器装置

  直前期の売上高・・・前期比116.5%の60,836億円

  その他:車載用製品、機器装置、電子部品 及びその他小型モータ、その他

  直前期の売上高・・・前期比107.5%の218,447億円

 なお、2025年度をターゲットとする中期戦略目標(Vision2025)における連結売上高目標として、4兆円を掲げています。

 

 2番手はTDKです。

直前期の売上高は、前期比114.7%の2兆1,808億円となりました。

当社も3期連続の増大です。

 事業は次の4つのセグメントとその他に分けられています。

  受動部品:セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、 フィルムコンデンサ等

  直前期の売上高・・・前期比113.4%の575,939億円

  センサ応用製品:温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサ

  直前期の売上高・・・前期比129.7%の169,543億円

  磁気応用製品:HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、 マグネット

  直前期の売上高・・・前期比80.7%の200,573億円

  エナジー応用製品:エナジーデバイス(二次電池)、電源

  直前期の売上高・・・前期比121.5%の1,173,355億円

  その他:メカトロニクス(製造設備)等

  直前期の売上高・・・前期比123.5%の61,407億円

 

 続いて京セラです。

直前期の売上高は、前期比110.1%の2兆253億円となりました。

2021.03期は4社中で唯一減少しましたが、その後2期連続で増大しています。

 事業は次の3つのセグメントに分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

  コアコンポーネント:半導体製造装置用部品等の各種ファインセラミック部品等

  直前期の売上高・・・前期比112.2%の5,924億円

  電子部品:コンデンサや水晶部品、コネクタ、パワー半導体等の各種電子部品やデバイス等

  直前期の売上高・・・前期比111.6%の3,785億円

  ソリューション:切削工具、空圧・電動工具、オフィス用プリンター、複合機等

  直前期の売上高・・・前期比108.6%の1兆686億円

なお、中期経営計画の2026年3月期目標として、売上高2兆5,000億円を掲げています。

 

 最後は村田製作所です。

直前期の売上高は、前期比93.1%の1兆6,868億円となりました。

過去2期連続で増大していましたが、直前期は4社中における唯一の減少となりました。

 事業は、その他を含む次の3つのセグメントに分けられています。

 ▶ コンポーネント:コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタなど

  直前期の売上高・・・前期比92.6%の9,244億円

 ▶ デバイス・モジュール:高周波モ ジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池など

  直前期の売上高・・・前期比93.4%の7,610億円

 ▶ その他:ヘルスケア機器、ソリューション ビジネスなど

  直前期の売上高・・・前期比104.8%の746億円

 なお、長期構想「Vision2030」の中の「中期方針2024」において、2025年度の売上高目標として2兆円を掲げています。

 

  

営業利益推移

 

 トップ村田製作所です。

直前期の営業利益は、前期比70.2%の2,979億円となりました。

売上高と同様に、過去2期連続で大きく伸ばしていましたが、直前期で大きく減少しています。

 セグメントごとの実績は以下のとおりです。

 ▶ コンポーネント:コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタなど

  直前期の営業利益・・・前期比78.8%の2,801億円

 ▶ デバイス・モジュール:高周波モ ジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池など

  直前期の営業利益・・・前期比29.5%の206億円

 ▶ その他:ヘルスケア機器、ソリューション ビジネスなど

  直前期の営業利益・・・前期損失12億円に対して、損失28億円

 

 2番手はTDKです。

直前期の営業利益は、前期比101.2%の1,688億円となりました。

3期連続での増大です。

 セグメントごとの実績は以下のとおりであり、表記はセグメント利益となっています。

  受動部品:セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、 フィルムコンデンサ等

  直前期のセグメント利益・・・前期比124.4%の955億円

  センサ応用製品:温度・圧力センサ、磁気センサ、MEMSセンサ

  直前期のセグメント利益・・・前期3億円の損失に対して、利益107億円

  磁気応用製品:HDD用ヘッド、HDD用サスペンション、 マグネット

  直前期のセグメント利益・・・前期45億円の利益に対して、損失564億円

  エナジー応用製品:エナジーデバイス(二次電池)、電源

  直前期のセグメント利益・・・前期比119.6%の1,474億円

  その他:メカトロニクス(製造設備)等

  直前期のセグメント利益・・・前期14億円の損失に対して、損失4億円

 

 続いて京セラです。

直前期の営業利益は、前期比86.3%の1,285億円となりました。

2022.03期で大きく伸ばしましたが、直前期では減少しました。

 セグメントごとの実績は以下のとおりであり、事業利益での表記となっています。

  コアコンポーネント:半導体製造装置用部品等の各種ファインセラミック部品等

  直前期の事業利益・・・前期比145.2%の895億円

  電子部品:コンデンサや水晶部品、コネクタ、パワー半導体等の各種電子部品やデバイス等

  直前期の事業利益・・・前期比92.0%の441億円

  ソリューション:切削工具、空圧・電動工具、オフィス用プリンター、複合機等

  直前期の事業利益・・・前期比61.5%の422億円

 

 そしてニデックです。

直前期の営業利益は、前期比58.4%の1,001億円となりました。

2期連続で増大していましたが、直前期で大きく低下しています。

 セグメントごとの実績は以下のとおりです。

  SPMSHDD用モータ及びその他小型モータ

  直前期の営業利益・・・前期比49.7%の171億円

  AMEC:車載用製品

  直前期の営業利益・・・前期比△504.9%の△647億円

  MOEN:家電・商業・産業用製品

  直前期の営業利益・・・前期比116.2%の386億円

  ACIM:家電・商業・産業用製品

  直前期の営業利益・・・前期比63.9%の213億円

  日本電産サンキョー:機器装置、車載用製品、 電子部品及びその他小型モータ

  直前期の営業利益・・・前期比142.9%の180億円

  日本電産テクノモータ:家電・商業・産業用製品

  直前期の営業利益・・・前期比92.5%の107億円

  日本電産モビリティ:車載用製品

  直前期の営業利益・・・前期比111.0%の114億円

  日本電産シンポ:機器装置

  直前期の営業利益・・・前期比104.8%の191億円

  日本電産リード:機器装置

  直前期の営業利益・・・前期比110.9%の161億円

  その他:車載用製品、機器装置、電子部品 及びその他小型モータ、その他

  直前期の営業利益・・・前期比95.9%の274億円

 

 

総資産推移

 

 最大京セラです。

3期連続の拡大です。

 

 2番手はTDKです。

当社も3期連続の拡大です。

 

 続いて村田製作所です。

当社も3期連続の拡大です。

 

 そして僅差でニデックです。

当社も3期連続の拡大であり、直近の伸び率は4社中で最大となっています。

 

 

従業員数推移

 

 最大なのはニデックです。

直前期は減員となっており、減少傾向にあるようです。

 

 2番手はTDKです。

2期連続の減員であり、2021.03期から比較的大きく減少しています。

 

 続いて京セラです。

過去2期連続で増員していましたが、直近は減少というか概ね横ばいという推移です。

 

 そして村田製作所です。

当社も過去2期増員の後、直近では減少しています。

 

 

⦿ 今回驚いたのは、売上高トップのニデックが営業利益では最下位の4位に沈む一方、売上高を唯一落して最下位になった村田製作所が、営業利益では他の3社を寄せ付けないほどの規模を維持していることです。

 

⦿ また、京セラは総資産で圧倒的な規模を誇り、TDKは4項目全てで2番手となる安定感。

 

今後の各指標の分析結果にも

各社の特性が現れてくるでしょう。

 

 

今回の「経営規模」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は「利益創出力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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