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COLUMNSブログ「論語と算盤」

財務分析(OLC-4)

2021年7月21日

株式会社オリエンタルランドの最終回です。

 

株式会社オリエンタルランド単体決算のキャッシュフローを確認します。

有価証券報告書には、連結のCF計算書は掲載されていますが、単体はありません。

よって、自作したものを明示します(間接法)。

 

 まずは、営業CFです。

  当期純利益が△37226百万円ですが、減価償却費33371百万円であるため、ある程度カバーした格好です。両者を加算した「簡易CF」は、△3855百万円となります。

 

 ただし、以前述べたように、売掛金在庫他流動資産が増加したため、その分がキャッシュ・アウトに上積みされます。

 

 さらに負債項目についても、個別にはプラス・マイナスがあるものの、全体としては減少しており、キャッシュ・アウト額を広げています。

 

合計すると、営業CFは△285億61百万円となりました。

 

 

 続いて、投資CFフリーキャッシュフローです。

  投資に対しては積極的です。前回の「財務分析:OLC-3」で述べた様に、有形固定資産を中心に、今後の事業拡大に向けて900億円超が投じられています。(減価償却対象資産と建設仮勘定の合計)

 

 そして、それ以外の有価証券関係会社株式なども増えているため、キャッシュ・アウト額は拡大しました。

 

投資CFは、△1,273億92百万円と、かなり大きなマイナスとなりました。

 

以上から、営業CF投資CFを加算したFCFは、△1,559億53百万円です。

 

 

そして最後に、財務CF、および当期のキャッシュ変動です。 

  従来、運転資金も投資資金も自己資金で賄ってきましたが、今回は社債で資金調達しています。

 

配当金11470百万円の支出がありましたが、財務CFの合計は912億12百万円となりました。

 

 

 結果として、当期のキャッシュ増減額は△647億41百万円となり、

期首の現預金残高2,566億02百万円が、期末には1,918億61百万円となりました。

 

 

 前回述べた様に、これでも実質無借金経営の状況であり、差し迫った不安はないと言えるでしょう。

ただし、2021年度も上半期の収益は期待できません。

 

 コロナ禍を乗り切れば業績の向上が期待できるでしょうが、それは2022年度となりそうです。

 

 

 株式会社オリエンタルランドグループは、

   「自由でみずみずしい発想を原動力に

すばらしい夢と感動 ひととしての喜び そしてやすらぎを提供する

を企業使命とされています。

 

 

私はTDRに頻繁には行っていませんが、妻と子供の家族連れで何回か行きました。

その楽しい思い出は、今でも心にはっきり残っています。

 

ふたたび、夢と感動の空間で、思い切り楽しめる日を心待ちにしています!

 

 

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