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COLUMNSブログ「論語と算盤」

精密機器業界-4

2023年11月2日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<精密機器業界・・・第4回>

 

 

4回分析テーマ・・・資本活用力

分析指標値:総資本回転率  

      売上債権回収日数

      棚卸資産回転日数

  流動比率

    自己資本比率

 

(各指標の説明はこちら

 

総資本回転率

〔総資本回転率=売上高÷総資本〕

 

 トップHOYAです。

2期連続の上昇となっています。

 

 2番手はニコンです。

2期連続の上昇であり、その度合いはかなり大きめです。

 

 続いてオリンパスです。

過去2期連続で低下しましたが、直前期は上昇しています。

 

 そしてテルモです。

2期連続で上昇していますが、この4期間とも4番目という状況です。

 

 

売上債権回収日数

〔売上債権回収日数=売上債権残高÷日商(売上高÷365)〕

 

 最短ニコンです。

ただし、年々長期化しています。

 

 2番手はテルモです。

2期連続で短縮化しています。

 

 続いてHOYAです。

当社も2期連続で短縮化しています。

 

 そして僅差でオリンパスです。

過去2期連続で大きく長期化していましたが、直近では大きく短縮しました。

 

 

棚卸資産回転日数

〔棚卸資産回転日数=棚卸資産残高÷日商(売上高÷365)〕

 

 最短HOYAです。

直近はやや長期化しましたが、総じて50日前後での推移となっています。

 

 2番手はオリンパスです。

直近では、2週間分ほど短縮しています。

 

 続いてテルモです。

直近で1週間ほど長期化しています。

 

 そしてニコンです。

4期間とも、月商比で5ヶ月分以上の在庫保有という状況になっています。

 

 

流動比率

〔流動比率=流動資産÷流動負債〕

 

 トップHOYAです。

400%台と相当に高いレベルです。

直近の流動資産の6割近くが、現金及び現金同等物となっています。

 

 2番手はテルモです。

直近ではやや下げましたが、それでも300%近くと高いレベルです。

直近では、流動資産の3割が現金及び現金同等物です。

 

 続いてニコンです。

4期間とも200%強のレベルで推移しています。

直近では、流動資産の概ね1/3が現金及び現金同等物です。

 

 そしてオリンパスです。

直近ではやや低下しました。

直近の流動資産の1/4弱が現金及び現金同等物となっています。

 

 

自己資本比率

〔自己資本比率=自己資本÷総資本〕

 

 トップHOYAです。

80%近隣での非常に安定的な推移となっています。

これだけ厚い自己資本で、前回示したROEが20%超というのは驚きです。

 

 2番手はテルモです。

3期連続で上昇しており、直近では70%近くにまで迫っています。

 

 続いてニコンです。

当社も3期連続の上昇です。

 

 そしてオリンパスです。

直近2期連続で、比較的大きく上昇しています。

 

 

今回、特に気になったのは

各指標におけるHOYA高いレベルです。

 

 

今回の「資本活用力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資金力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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