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有価証券報告書 財務分析
<精密機器業界・・・第4回>
第4回分析テーマ・・・資本活用力
分析指標値:総資本回転率
売上債権回収日数
棚卸資産回転日数
流動比率
自己資本比率
(各指標の説明はこちら)
【総資本回転率】
〔総資本回転率=売上高÷総資本〕
トップはHOYAです。
2期連続の上昇となっています。
2番手はニコンです。
2期連続の上昇であり、その度合いはかなり大きめです。
続いてオリンパスです。
過去2期連続で低下しましたが、直前期は上昇しています。
そしてテルモです。
2期連続で上昇していますが、この4期間とも4番目という状況です。
【売上債権回収日数】
〔売上債権回収日数=売上債権残高÷日商(売上高÷365)〕
最短はニコンです。
ただし、年々長期化しています。
2番手はテルモです。
2期連続で短縮化しています。
続いてHOYAです。
当社も2期連続で短縮化しています。
そして僅差でオリンパスです。
過去2期連続で大きく長期化していましたが、直近では大きく短縮しました。
【棚卸資産回転日数】
〔棚卸資産回転日数=棚卸資産残高÷日商(売上高÷365)〕
最短はHOYAです。
直近はやや長期化しましたが、総じて50日前後での推移となっています。
2番手はオリンパスです。
直近では、2週間分ほど短縮しています。
続いてテルモです。
直近で1週間ほど長期化しています。
そしてニコンです。
4期間とも、月商比で5ヶ月分以上の在庫保有という状況になっています。
【流動比率】
〔流動比率=流動資産÷流動負債〕
トップはHOYAです。
400%台と相当に高いレベルです。
直近の流動資産の6割近くが、現金及び現金同等物となっています。
2番手はテルモです。
直近ではやや下げましたが、それでも300%近くと高いレベルです。
直近では、流動資産の3割が現金及び現金同等物です。
続いてニコンです。
4期間とも200%強のレベルで推移しています。
直近では、流動資産の概ね1/3が現金及び現金同等物です。
そしてオリンパスです。
直近ではやや低下しました。
直近の流動資産の1/4弱が現金及び現金同等物となっています。
【自己資本比率】
〔自己資本比率=自己資本÷総資本〕
トップはHOYAです。
80%近隣での非常に安定的な推移となっています。
これだけ厚い自己資本で、前回示したROEが20%超というのは驚きです。
2番手はテルモです。
3期連続で上昇しており、直近では70%近くにまで迫っています。
続いてニコンです。
当社も3期連続の上昇です。
そしてオリンパスです。
直近2期連続で、比較的大きく上昇しています。
今回、特に気になったのは
各指標におけるHOYAの高いレベルです。
今回の「資本活用力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資金力」を見ていきましょう。
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