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COLUMNSブログ「論語と算盤」

精密機器業界-3

2023年10月30日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<精密機器業界・・・第3回>

 

 

3回分析テーマ・・・稼ぐ力

分析指標値:EBITDA    

         EBITDAマージン

    ROE

 

(各指標の説明はこちら

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 トップHOYAです。

3期連続の拡大であり、4期間ともトップです。

内訳では、2期とも8割以上が営業利益となっています。

 

 2番手は僅差でオリンパスです。

2期連続で急拡大しており、主因は営業利益が大幅にアップしたことです。

 

 続いてテルモです。

直近2期連続で拡大しており、4社の中では償却費の割合が最も高くなっています。

 

 そしてニコンです。

2022決算期で急増し、直近についても、その度合いは下がりましたが拡大しています。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップHOYAです。

4期連続のトップであり、また高いレベルでの推移です。

直近は若干低下しました。

 

 2番手はオリンパスです。

2期連続の上昇となっています。

 

 続いてテルモです。

直近で2ポイント下げるなど、総じて低下傾向となっています。

 

 そしてニコンです。

2022決算期で大きく上昇した後、直近は僅かながら低下しました。

 

 

ROE

〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップオリンパスです。

2期連続での20%超であり、相当に高いレベルです。

当期純利益が2022決算期で大きく増大し、直近もそこから2割以上増えています。

直近では、純資産の伸びが当期純利益を若干上回りました。

 

 2番手はHOYAです。

3期連続の上昇であり、直近2期連続で20%超となっています。

4期間において、当期利益と純資産がともに増大しており、前者の方が常に高い伸び率になっています。

 

 続いてテルモです。

3期連続の低下とともに、10%を下回る推移になっています。

直近2期では当期利益と純資産の両方が増大していますが、後者の方が高い伸び率になっています。

なお、2021年12月に策定された5カ年計画において、ROE10%以上を掲げています。

 

 そしてニコンです。

2期連続の上昇となっています。

直近では、当期利益が5ポイント強純資産が3ポイント弱上昇となっています。

なお、中期経営計画における2025年のありたい姿として、ROE8%以上を掲げています。

 

 

今回、特に気になったのは

HOYA高く安定的な推移

オリンパス良化の勢いです。

 

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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