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COLUMNSブログ「論語と算盤」

精密機器業界-5

2023年11月6日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<精密機器業界・・・第5回>

 

 

5回分析テーマ・・・資金力

分析指標値:手元資金推移

       手元流動性比率

             手元資金有利子負債カバー率

         総資本営業CF比率

         売上高営業CF比率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

手元資金推移

〔手元資金=現金預金+有価証券(短期保有目的)〕

 

 最大HOYAです。

過去2期連続で拡大していますが、直近はやや減少しました。

 

 2番手はニコンです。

当社も過去2期連続で拡大した後、直近は大きく急落しています。

 

 続いてオリンパスです。

やはり過去2期連続で拡大後、直近で大きく急落となっています。

 

 そしてテルモです。

当社も直近で若干減少していますが、4期間での変動は大きくありません

 

 

手元流動性比率

〔手元流動性比率=(現金・預金+有価証券)÷(年商÷365)〕

 

 トップHOYAです。

直近で低下していますが、4期間を通じて日商200日分以上と、充分に潤沢なレベルを維持しています。

 

 2番手はニコンです。

過去3期はかなり高い水準でしたが、直近では急低下となりました。

ただし、それでも月商で4ヶ月分という状況です。

 

 続いてテルモです。

2期連続で低下しており、直近では月商3ヵ月分弱という状況です。

 

 そしてオリンパスです。

直前期で急落しており、前年の半分程度の比率になっています。

 

 

手元資金有利子負債カバー率

〔手元資金有利子負債カバー率=(現金・預金+有価証券)÷有利子負債〕

 

 トップHOYAです。

断トツであり、250億円ほどある有利子負債が霞んで見える状況です。

 

 2番手はニコンです。

直近で下げましたが、実質無借金経営の状態を維持しています。

 

 続いてテルモです。

有利子負債の8割程度の手元資金であり、カバー率としては充分といえるでしょう。

 

 そしてオリンパスです。

過去2期連続で上昇していましたが、直近ではかなり下がってしまいました。

 

 

総資本営業CF比率

〔総資本営業CF比率=営業CF÷総資本〕

 

 トップHOYAです。

20%前後を維持しており、他業種と比較しても高いレベルです。

 

 2番手はテルモです。

過去3期は9%台を維持していましたが、直近でやや低下しました。

 

 続いてオリンパスです。

2022決算期までは2番手で、かつ二桁でしたが、直近はかなり大きく低下しています。

 

 そしてニコンです。

総じて低いレベルでの推移になっており、特に直近では営業CFが15百万円と極小になっています。

 

 

売上高営業CF比率

〔売上高営業CF比率=営業CF÷売上高〕

 

 トップHOYAです。

30%近くというかなり高いレベルを維持しています。

 

 2番手はテルモです。

直近で低下したものの、二桁であり高いレベルです。

 

 続いてオリンパスです。

直近の大きな急落が気がかりです。

 

 そしてニコンです。

2022決算期の水準は決して悪くはありませんが、総じて安定していません

 

 

今回、特に気になったのは

やはりHOYA圧倒的強さでした。

 

 

今回の「資金力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「投資力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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