業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<ドラッグストア業界・・・第3回>
第3回分析テーマ・・・稼ぐ力
分析指標値:EBITDA
EBITDAマージン
ROE
(各指標の説明はこちら)
【EBITDA】
〔EBITDA=営業利益+償却費〕
トップはマツキヨココカラ&CO.です。
合併後の2期連続で急増しています。
直近では、営業利益と償却費がともに大きく増大しています。
2番手はウエルシアHDです。
3期連続で着実に増加してきています。
直近では償却費の方が比較的大きく増加しました。
なお、中期経営計画の経営指標として、2026年2月期のEBITDAについて、年平均成長率10.0%以上を計画しています。
続いてツルハHDです。
2022決算期で落ち込みましたが、直近で挽回し、4期中で最大になりました。
直近では営業利益と償却費がほぼ同じ割合で増大しています。
そしてコスモス薬品です。
2022決算期でやや減少しましたが、直近は挽回し、4期中で最大になっています。
直近は償却費の増大が主因です。
【EBITDAマージン】
〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕
トップはマツキヨココカラ%CO.です。
4期を通じてトップであり、さらに直近2期連続で上昇しています。
2番手はツルハHDです。
過去2期連続で低下していましたが、直近では上昇しました。
続いてウエルシアHDです。
4期とも6%前半で安定した推移になっていますが、直近2期は連続で低下しています。
そしてコスモス薬品です。
直近2期連続で低下しています。
【ROE】
〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕
トップはウエルシアHDです。
4期を通じて10%超という良好なレベルを維持しています。
ただし、直近は2期連続で低下しています。
なお、中期経営計画の経営指標として、2026年2月期のROE15.0%以上を計画しています。
2番手はコスモス薬品です。
当社の動きは前社とほぼ同様です。
4期を通じて10%超という良好なレベル、そして直近2期連続での低下となっています。
続いてツルハHDです。
過去2期連続で10%超でしたが、2022決算期で比較的大きく低下しました。
直前期は上昇しましたが10%には至っていません。
なお、2022年6月に公表した中期経営計画に基づき、2025年5月期のROE目標として、10%の達成を目指しています。
そしてマツキヨココカラ&CO.です。
合併前の2021決算期から3期連続で10%を下回っています。
直前期で上昇しているので、今後に期待したいところです。
今回、気になったのは
ウエルシアHDの安定性でした。
今回の「稼ぐ力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。
※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。