業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<ドラッグストア業界・・・第1回>
ウエルシアHD株式会社(2月決算)
ツルハHD株式会社(5月決算)
株式会社マツキヨココカラ
&カンパニー(3月決算)
コスモス薬品株式会社(5月決算)
※決算期が相違するので、直近を「2023決算」と表現します。
第1回分析テーマ・・・経営規模
分析実績値:売上高推移
営業利益推移
総資産推移
従業員数推移
【売上高推移】
トップはウエルシアHDです。
直前期の売上高は、前期比111.5%の1兆1,443億円となりました。
3期連続の増大であり、4社の中では唯一の1兆円越えです。
小売単一事業であるため、セグメント別の記載はありません。
店舗は、直前期の出店計画129店舗に対して140店舗、同閉店計画25店舗に対して36店舗、以上の結果から直前期の期末店舗数は2,763店舗となりました。
なお、中期経営計画の経営指標として、2026年2月期の売上高1兆5,000億円を計画しています。
2番手はツルハHDです。
直前期の売上高は、前期比105.9%の9,701億円となりました。
前年の2022決算期で低下しましたが、直近2023決算期において増大しました。
当社も物販の単一事業であるため、セグメント別の記載はありません。
店舗は、直前期の出店数140店舗、同閉店数74店舗、以上の結果から直前期の期末店舗数は2,589店舗となりました。
なお、2022年6月に公表した中期経営計画に基づき、2025年5月期の売上高目標として、1兆600億円の達成を目指しています。
続いてマツキヨココカラ&COです。
直前期の売上高は、前期比130.3%の9,512億円となりました。
合併後2期連続で大きく増大しています。
事業は、合併前の2社区分と管理部門という3つのセグメントに分けられています。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ マツモトキヨシグループ事業
直前期の売上高・・・前期比106.0%の5,725億円
▶ ココカラファイングループ事業
直前期の売上高・・・前期比205.9%の3,761億円
▶ 管理サポート事業
直前期の売上高・・・前期比122.1%の5,658億円
※上記に、調整額として△5,631億円が加算されます。
なお、国内店舗について、マツキヨ事業が出店79、退店24、期末店舗数1,863、ココカラ事業が出店47、退店18、期末店舗数1,546、合計の出店126、退店42、期末店舗数3,409となっています。
当社は、グループ経営目標として、2026年3月期のグループ売上高目標1.5兆円を設定しています。
最後はコスモス薬品です。
直前期の売上高は、前期比109.6%の8,277億円となりました。
3期連続の増大となっています。
当社も単一セグメントです。
店舗は、直前期における開設118店舗、同閉鎖4店舗、以上の結果から直前期の期末店舗数は1,358店舗となりました。
【営業利益推移】
トップはマツキヨココカラ&COです。
直前期の営業利益は、前期比151.6%の623億円となりました。
売上高と同様に、合併後2期連続の増大となっています。
セグメントごとの実績は、セグメント利益として表記されており、以下のとおりです。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ マツモトキヨシグループ事業
直前期のセグメント利益・・・前期比116.6%の418億円
▶ ココカラファイングループ事業
直前期のセグメント利益・・・前期比364.2%の193億円
▶ 管理サポート事業
直前期のセグメント利益・・・前期損失1億円から、51億円の利益
※上記に、調整額として△40億円が加算されます。
2番手はウエルシアHDです。
直前期の営業利益は、前期比106.1%の456.4億円となりました。
3期連続の増大となっています。
続いて僅差でツルハHDです。
直前期の営業利益は、前期比112.3%の455.7億円となりました。
前年の2022決算期で比較的大きく低下しましたが、直近では挽回しています。
ただし、2021決算期の実績を超えられてはいません。
そしてコスモス薬品です。
直前期の営業利益は、前期比101.1%の301億円となりました。
前社と同様に、前年で低下し、直近で挽回したものの、2021決算期の実績には至っていません。
【総資産推移】
最大はマツキヨココカラ&COです。
合併により、前年の2022決算期に大きく拡大しました。
直近も105.5%であり、合併前を含め3期連続の拡大となっています。
2番手はツルハHDです。
過去2期連続で拡大していましたが、直近では縮小しました。
続いて僅差でウエルシアHDです。
3期連続で拡大しています。
そしてコスモス薬品です。
3期連続の拡大となっています。
【従業員数推移】
最大はウエルシアHDです。
毎期二桁の伸び率で、3期連続での増員となっています。
2番手はマツキヨココカラ&COです。
前年の合併で大きく膨らみ、合併前からでは3期連続の増員となっています。
続いてツルハHDです。
3期連続の増員となっていますが、伸び率は低下傾向です。
そしてコスモス薬品です。
3期連続の増員となっています。
今回の「経営規模」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は「利益創出力」を見ていきましょう。
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