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COLUMNSブログ「論語と算盤」

ドラッグストア業界-1

2023年10月2日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<ドラッグストア業界・・・第1回>

 

 

ウエルシアHD株式会社(2月決算)

ツルハHD株式会社(5月決算)  

株式会社マツキヨココカラ    

      &カンパニー(3月決算)

コスモス薬品株式会社(5月決算) 

 

※決算期が相違するので、直近を「2023決算」と表現します。

 

 

1回分析テーマ・・・経営規模

分析実績値:売上高推移  

     営業利益推移

    総資産推移

     従業員数推移

 

 

売上高推移

 

 トップウエルシアHDです。

直前期の売上高は、前期比111.5%の1兆1,443億円となりました。

3期連続の増大であり、4社の中では唯一の1兆円越えです。

小売単一事業であるため、セグメント別の記載はありません。

 店舗は、直前期の出店計画129店舗に対して140店舗、同閉店計画25店舗に対して36店舗、以上の結果から直前期の期末店舗数は2,763店舗となりました。

 なお、中期経営計画の経営指標として、2026年2月期の売上高1兆5,000億円を計画しています。

 

 2番手はツルハHDです。

直前期の売上高は、前期比105.9%の9,701億円となりました。

前年の2022決算期で低下しましたが、直近2023決算期において増大しました。

当社も物販の単一事業であるため、セグメント別の記載はありません。

 店舗は、直前期の出店数140店舗、同閉店数74店舗、以上の結果から直前期の期末店舗数は2,589店舗となりました。

 なお、20226月に公表した中期経営計画に基づき、2025年5月期の売上高目標として、1兆600億円の達成を目指しています。

 

 続いてマツキヨココカラ&COです。

直前期の売上高は、前期比130.3%の9,512億円となりました。

合併後2期連続で大きく増大しています。

 事業は、合併前の2社区分と管理部門という3つのセグメントに分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

 ▶ マツモトキヨシグループ事業

  直前期の売上高・・・前期比106.0%の5,725億円

 ▶ ココカラファイングループ事業

  直前期の売上高・・・前期比205.9%の3,761億円

 ▶ 管理サポート事業

  直前期の売上高・・・前期比122.1%の5,658億円

※上記に、調整額として△5,631億円が加算されます。

 なお、国内店舗について、マツキヨ事業が出店79、退店24、期末店舗数1,863、ココカラ事業が出店47、退店18、期末店舗数1,546、合計の出店126、退店42期末店舗数3,409となっています。

 当社は、グループ経営目標として、2026年3月期のグループ売上高目標1.5兆円を設定しています。

 

 最後はコスモス薬品です。

直前期の売上高は、前期比109.6%の8,277億円となりました。

3期連続の増大となっています。

当社も単一セグメントです。

 店舗は、直前期における開設118店舗、同閉鎖4店舗、以上の結果から直前期の期末店舗数は1,358店舗となりました。

 

 

営業利益推移

 

 トップマツキヨココカラ&COです。

直前期の営業利益は、前期比151.6%の623億円となりました。

売上高と同様に、合併後2期連続の増大となっています。

セグメントごとの実績は、セグメント利益として表記されており、以下のとおりです。

全セグメントで前期を上回っています。

 ▶ マツモトキヨシグループ事業

  直前期のセグメント利益・・・前期比116.6%の418億円

 ▶ ココカラファイングループ事業

  直前期のセグメント利益・・・前期比364.2%の193億円

 ▶ 管理サポート事業

  直前期のセグメント利益・・・前期損失1億円から、51億円の利益

※上記に、調整額として△40億円が加算されます。

 

 2番手はウエルシアHDです。

直前期の営業利益は、前期比106.1%の456.4億円となりました。

3期連続の増大となっています。

 

 続いて僅差でツルハHDです。

直前期の営業利益は、前期比112.3%の455.7億円となりました。

前年の2022決算期で比較的大きく低下しましたが、直近では挽回しています。

ただし、2021決算期の実績を超えられてはいません。

 

 そしてコスモス薬品です。

直前期の営業利益は、前期比101.1%の301億円となりました。

前社と同様に、前年で低下し、直近で挽回したものの、2021決算期の実績には至っていません。

 

 

総資産推移

 

 最大マツキヨココカラ&COです。

合併により、前年の2022決算期に大きく拡大しました。

直近も105.5%であり、合併前を含め3期連続の拡大となっています。

 

 2番手はツルハHDです。

過去2期連続で拡大していましたが、直近では縮小しました。

 

 続いて僅差でウエルシアHDです。

3期連続で拡大しています。

 

 そしてコスモス薬品です。

3期連続の拡大となっています。

 

 

従業員数推移

 

 最大ウエルシアHDです。

毎期二桁の伸び率で、3期連続での増員となっています。

 

 2番手はマツキヨココカラ&COです。

前年の合併で大きく膨らみ、合併前からでは3期連続の増員となっています。

 

 続いてツルハHDです。

3期連続の増員となっていますが、伸び率は低下傾向です。

 

 そしてコスモス薬品です。

3期連続の増員となっています。

 

 

今回の「経営規模」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は「利益創出力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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