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COLUMNSブログ「論語と算盤」

ハウスメーカー業界-5

2023年9月25日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<ハウスメーカー業界・・・第5回>

 

 

5回分析テーマ・・・資金力

分析指標値:      

手元資金推移 

手元流動性比率

      手元資金有利子負債カバー率

   総資本営業CF比率 

  売上高営業CF比率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

手元資金推移

〔手元資金=現金預金+有価証券(短期保有目的)〕

 

 最大飯田GHDです。

ただし、直近は前年から1,200億円強減少しています。

棚卸資産が1,400億円強増加したことも影響していると考えられます。

 

 2番手は大和ハウスです。

直近は微増しました。

棚卸資産が5,300億円弱、売上債権1,600億円強と、ともに増加した割には、昨年レベルが維持されています。

 

 続いて積水ハウスです。

2期連続、特に直近では1,800億円強と大きく減少しました。

棚卸資産が2,600億円強増加したことが影響していると考えられます。

 

 そして住友林業です。

直近2期は1,000億円台を超えていますが、直近では110億円強の微減となりました。

棚卸資産が1,700億円強増加していますが、その影響は軽微のようです。

 

 

手元流動性比率

〔手元流動性比率=(現金・預金+有価証券)÷(年商÷365)〕

 

 トップ飯田GHDです。

直近で比較的大きく低下しましたが、それでも月商で3ヵ月分近くのレベルです。

 

 2番手は積水ハウスです。

比較的大きく低下しており、直近のレベルは2019・2020年度の半分以下となっています。

 

 続いて住友林業です。

直近2期連続で低下しており、直近は月商ひと月分を下回りました。

 

 そして大和ハウスです。

当社も2期連続の低下であり、2期連続でひと月分を下回っている状態です。

 

 

手元資金有利子負債カバー率

〔手元資金有利子負債カバー率=(現金・預金+有価証券)÷有利子負債〕

 

 トップ飯田GHDです。

直近2期連続で低下しており、直近は実質無借金経営の状態ではなくなりました。

 

 2番手は積水ハウスです。

2020年度まで実質無借金の状態でしたが、その後2期連続で低下しました。

 

 続いて住友林業です。

直近では低下していますが、総じて安定した推移となっています。

 

 そして大和ハウスです。

比較的緩やかな2期連続の低下ですが、直近では20%を切ってきています。

 

 

総資本営業CF比率

〔総資本営業CF比率=営業CF÷総資本〕

 

 トップ積水ハウスです。

ただし、3期連続の低下となっています。

直近の営業CFは増えましたが、総資本の伸び率に僅かながら及びませんでした。

 

 2番手は大和ハウスです。

直近2期連続の低下です。

総資本が3期連続で増える一方、営業CFは直近2期連続で減少しています。

 

 続いて住友林業です。

直近で大きく低下しました。

総資本は3期連続で比較的大きく増加しており、他方営業CFは直近で大きく減少しています。

 

 そして飯田GHDです。

2021年度で大きく低下しました。

直近の総資本は増えましたが、営業CFがマイナスになってしまいました。

 

 

売上高営業CF比率

〔売上高営業CF比率=営業CF÷売上高〕

 

 トップ大和ハウスです。

ただし、営業CF2期連続で減少したせいで、当指標も2期連続の低下となっています。

 

 2番手は積水ハウスです。

当社も2期連続の低下ですが、直近の営業CFが前年より増えたため、当指標の低下度合いが抑制されました。

 

 続いて住友林業です。

過去2期連続で上昇していましたが、直近は営業CFの減少により低下しました。

 

 そして飯田GHDです。

この4期間では、売上高がある程度安定する中、営業CFが乱高下しています。

 

 

今回、特に気になったのは

各社の直近の値がほとんどの指標で

低下(悪化)している点です。

 

 

今回の「資金力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「投資力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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