業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<ハウスメーカー業界・・・第4回>
第4回分析テーマ・・・資本活用力
分析指標値:総資本回転率
売上債権回収日数
棚卸資産回転日数
流動比率
自己資本比率
(各指標の説明はこちら)
【総資本回転率】
〔総資本回転率=売上高÷総資本〕
トップは住友林業です。
2期連続の上昇で、かつ2期連続のトップです。
2番手は積水ハウスです。
過去3期は0.9回台前半で安定しており、直近はやや上昇しました。
続いて飯田GHDです。
2期連続で低下しています。
売上高の伸びが弱くなっていることが主因です。
そして大和ハウスです。
3期連続での低下となりました。
売上高も比較的大きく伸びていますが、総資本の伸びがそれを上回っています。
【売上債権回収日数】
〔売上債権回収日数=売上債権残高÷日商(売上高÷365)〕
最短は飯田GHDです。
戸建・マンションの分譲事業が収益の大半を占めており、「引渡日は売買代金全額の受領日と同日としているため、物件引渡しと同時期に売買代金の支払いを受けて」いることから、極めて短期間となっています。
※「」内は当社有報より抜粋
2番手は積水ハウスです。
直近2期は日商の20日分を下回っており、短縮化が進んでいるようです。
続いて大和ハウスです。
日商30日分程度でしたが、直近ではやや長期化しました。
そして住友林業です。
2020年度は月商2ヵ月強まで長期化が進みましたが、直近では1.5ヵ月分程度まで短縮しています。
【棚卸資産回転日数】
〔棚卸資産回転日数=棚卸資産残高÷日商(売上高÷365)〕
最短は住友林業です。
直近では月商4ヵ月分強のレベルです。
棚卸資産の中では、仕掛販売用不動産が7割強と大半を占めています。
2番手は大和ハウスです。
3期連続で急上昇しており、直近では5ヶ月分程度になっています。
当社は、棚卸資産の中における販売用不動産が7割強を占めています。
続いて積水ハウスです。
2期連続で長期化しており、直近では6ヵ月分程度になりました。
当社の棚卸資産の中では、分譲土地が5割弱、続いて分譲建物が3割6分程度という状況です。
そして飯田GHDです。
直近2期連続で急増しており、直近は6ヵ月分強となっています。
当社は、仕掛販売用不動産が棚卸資産中の5割5分ほどを占め、続いて販売用不動産が3割4分ほどいう状況です。
【流動比率】
〔流動比率=流動資産÷流動負債〕
トップは飯田GHDです。
200%台後半というレベルです。
2番手は住友林業です。
3期連続の上昇であり、直近2期は200%を超えてきました。
続いて大和ハウスです。
当社も3期連続の上昇であり、直近で200%を超えてきています。
そして積水ハウスです。
直近はやや急落しましたが、それでもほぼ200%ちょうどと、高いレベルです。
【自己資本比率】
〔自己資本比率=自己資本÷総資本〕
トップは飯田GHDです。
4期を通じて50%超というレベルを維持しています。
2番手は積水ハウスです。
3期連続の上昇であり、直近は50%台半ばまで高まっています。
続いて住友林業です。
3期連続の上昇であり、直近は40%台に乗せてきています。
そして大和ハウスです。
30%台後半を維持した推移となっています。
今回、特に気になったのは、
経営規模で上位の2社の影が薄い点でした。
今回の「資本活用力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資金力」を見ていきましょう。
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