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COLUMNSブログ「論語と算盤」

ハウスメーカー業界-4

2023年9月21日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<ハウスメーカー業界・・・第4回>

 

 

4回分析テーマ・・・資本活用力

分析指標値:総資本回転率  

      売上債権回収日数

      棚卸資産回転日数

  流動比率

    自己資本比率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

総資本回転率

〔総資本回転率=売上高÷総資本〕

 

 トップ住友林業です。

2期連続の上昇で、かつ2期連続のトップです。

 

 2番手は積水ハウスです。

過去3期は0.9回台前半で安定しており、直近はやや上昇しました。

 

 続いて飯田GHDです。

2期連続で低下しています。

売上高の伸びが弱くなっていることが主因です。

 

 そして大和ハウスです。

3期連続での低下となりました。

売上高も比較的大きく伸びていますが、総資本の伸びがそれを上回っています。

 

 

売上債権回収日数

〔売上債権回収日数=売上債権残高÷日商(売上高÷365)〕

 

 最短飯田GHDです。

戸建・マンションの分譲事業が収益の大半を占めており、「引渡日は売買代金全額の受領日と同日としているため、物件引渡しと同時期に売買代金の支払いを受けて」いることから、極めて短期間となっています。

※「」内は当社有報より抜粋

 

 2番手は積水ハウスです。

直近2期は日商の20日分を下回っており、短縮化が進んでいるようです。

 

 続いて大和ハウスです。

日商30日分程度でしたが、直近ではやや長期化しました。

 

 そして住友林業です。

2020年度は月商2ヵ月強まで長期化が進みましたが、直近では1.5ヵ月分程度まで短縮しています。

 

 

棚卸資産回転日数

〔棚卸資産回転日数=棚卸資産残高÷日商(売上高÷365)〕

 

 最短住友林業です。

直近では月商4ヵ月分強のレベルです。

棚卸資産の中では、仕掛販売用不動産が7割強と大半を占めています。

 

 2番手は大和ハウスです。

3期連続で急上昇しており、直近では5ヶ月分程度になっています。

当社は、棚卸資産の中における販売用不動産が7割強を占めています。

 

 続いて積水ハウスです。

2期連続で長期化しており、直近では6ヵ月分程度になりました。

当社の棚卸資産の中では、分譲土地が5割弱、続いて分譲建物が36分程度という状況です。

 

 そして飯田GHDです。

直近2期連続で急増しており、直近は6ヵ月分強となっています。

当社は、仕掛販売用不動産が棚卸資産中の55分ほどを占め、続いて販売用不動産が34分ほどいう状況です。

 

 

流動比率

〔流動比率=流動資産÷流動負債〕

 

 トップ飯田GHDです。

200%台後半というレベルです。

 

 2番手は住友林業です。

3期連続の上昇であり、直近2期は200%を超えてきました。

 

 続いて大和ハウスです。

当社も3期連続の上昇であり、直近で200%を超えてきています。

 

 そして積水ハウスです。

直近はやや急落しましたが、それでもほぼ200%ちょうどと、高いレベルです。

 

 

自己資本比率

〔自己資本比率=自己資本÷総資本〕

 

 トップ飯田GHDです。

4期を通じて50%超というレベルを維持しています。

 

 2番手は積水ハウスです。

3期連続の上昇であり、直近は50%台半ばまで高まっています。

 

 続いて住友林業です。

3期連続の上昇であり、直近は40%台に乗せてきています。

 

 そして大和ハウスです。

30%台後半を維持した推移となっています。

 

 

今回、特に気になったのは、

経営規模で上位の2社の影が薄い点でした。

 

 

今回の「資本活用力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資金力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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