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COLUMNSブログ「論語と算盤」

ハウスメーカー業界-2

2023年9月14日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<ハウスメーカー業界・・・第2回>

 

 

2回分析テーマ・・・利益創出力

分析指標値:総資本経常利益率

     売上高総利益率

      売上高営業利益率

       売上高当期純利益率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

総資本経常利益率

〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕

※飯田GHD社は、経常利益ではなく税引前利益を用いています(IFRSのため)。

 

 トップ住友林業です。

2020年度は4位の位置づけでしたが、その後2期連続で大きく上昇し、4社中唯一の2桁レベルとなっています。

 

 2番手は積水ハウスです。

4期を通じて安定した推移であり、直近では2期連続で上昇しています。

 

 続いて大和ハウスです。

当社も安定しており、2期連続での上昇となっています。

 

 そして飯田GHDです。

過去2期連続で上昇していましたが、直近は比較的大きく低下してしまいました。

 

 

売上高総利益率

〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕

 

 トップ住友林業です。

3期連続で上昇しています。

しかも、4期を通じて20%台であり、他の3社と一線を画す水準になっています。

 

 2番手は積水ハウスです。

4期を通じて、20%前後での推移であり安定的です。

 

 続いて大和ハウスです。

4期を通じて19%台後半での推移であり、やはり安定的です。

 

 そして飯田GHDです。

過去2期連続で勢い良く上昇していましたが、直近で大きく低下してしまいました。

 

 

売上高営業利益率

〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕

 

 トップ大和ハウスです。

過去3期は8%台後半での推移でしたが、直近は9%台半ばまで上昇しました。

なお、第7次中計(2022年度~)において、営業利益率の目標として9.1%を掲げています。

 

 2番手は僅差で住友林業です。

当指標も急上昇しており、ほとんどトップと並ぶ実績です。

 

 続いて積水ハウスです。

直近2期連続で上昇しており、9%台を狙う勢いになっています。

 

 そして飯田GHDです。

2021年度は断トツでトップでしたが、今までの指標と同様に、直近は急低下しました。

なお、目標とする経営指標として、営業利益率目標10%以上を掲げています。

 

 

売上高当期純利益率

〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕

 

 トップ住友林業です。

前回も述べましたが、2021年度から異次元に入り込んだような好業績です。

 

 2番手は積水ハウスです。

2期連続の上昇であり、当社も勢いが感じられます。

 

 続いて僅差で大和ハウスです。

2021年度は4位になるなど高い水準ではありませんでしたが、直近は大きく伸びてきています。

なお、第7次中計(2022年度~)において、当期純利益の目標額として3,400億円を掲げています。

 

 そして飯田GHDです。

各指標と同様に、過去2期は上昇していましたが、直近は大きく下げています。

 

 

今回、特に気になったのは、

住友林業における

各指標の大きな良化度合いです。

 

 

今回の「利益創出力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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