業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<ハウスメーカー業界・・・第2回>
第2回分析テーマ・・・利益創出力
分析指標値:総資本経常利益率
売上高総利益率
売上高営業利益率
売上高当期純利益率
(各指標の説明はこちら)
【総資本経常利益率】
〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕
※飯田GHD社は、経常利益ではなく税引前利益を用いています(IFRSのため)。
トップは住友林業です。
2020年度は4位の位置づけでしたが、その後2期連続で大きく上昇し、4社中唯一の2桁レベルとなっています。
2番手は積水ハウスです。
4期を通じて安定した推移であり、直近では2期連続で上昇しています。
続いて大和ハウスです。
当社も安定しており、2期連続での上昇となっています。
そして飯田GHDです。
過去2期連続で上昇していましたが、直近は比較的大きく低下してしまいました。
【売上高総利益率】
〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕
トップは住友林業です。
3期連続で上昇しています。
しかも、4期を通じて20%台であり、他の3社と一線を画す水準になっています。
2番手は積水ハウスです。
4期を通じて、20%前後での推移であり安定的です。
続いて大和ハウスです。
4期を通じて19%台後半での推移であり、やはり安定的です。
そして飯田GHDです。
過去2期連続で勢い良く上昇していましたが、直近で大きく低下してしまいました。
【売上高営業利益率】
〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕
トップは大和ハウスです。
過去3期は8%台後半での推移でしたが、直近は9%台半ばまで上昇しました。
なお、第7次中計(2022年度~)において、営業利益率の目標として9.1%を掲げています。
2番手は僅差で住友林業です。
当指標も急上昇しており、ほとんどトップと並ぶ実績です。
続いて積水ハウスです。
直近2期連続で上昇しており、9%台を狙う勢いになっています。
そして飯田GHDです。
2021年度は断トツでトップでしたが、今までの指標と同様に、直近は急低下しました。
なお、目標とする経営指標として、営業利益率目標10%以上を掲げています。
【売上高当期純利益率】
〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕
トップは住友林業です。
前回も述べましたが、2021年度から異次元に入り込んだような好業績です。
2番手は積水ハウスです。
2期連続の上昇であり、当社も勢いが感じられます。
続いて僅差で大和ハウスです。
2021年度は4位になるなど高い水準ではありませんでしたが、直近は大きく伸びてきています。
なお、第7次中計(2022年度~)において、当期純利益の目標額として3,400億円を掲げています。
そして飯田GHDです。
各指標と同様に、過去2期は上昇していましたが、直近は大きく下げています。
今回、特に気になったのは、
住友林業における
各指標の大きな良化度合いです。
今回の「利益創出力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。
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