業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<ハウスメーカー業界・・・第1回>
大和ハウス株式会社(3月決算)
積水ハウス株式会社(1月決算)
住友林業株式会社(12月決算)
飯田グループHD株式会社(3月決算)
※決算期が相違するので、直近を「2022年度」と表現します。
第1回分析テーマ・・・経営規模
分析実績値:売上高推移
営業利益推移
総資産推移
従業員数推移
【売上高推移】
トップは大和ハウスです。
直前期の売上高は、前期比110.6%の4兆9,082億円となりました。
2期連続の増大です。
事業は、その他を含む次の7つのセグメントに分けられています。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ 戸建住宅事業:戸建住宅の注文請負・分譲
直前期の売上高・・・前期比115.9%の9,101億円
▶ 賃貸住宅事業:賃貸住宅の開発・建築、管理・運営、仲介
直前期の売上高・・・前期比109.2%の1兆1,494億円
▶ マンション事業:マンションの開発・分譲・管理
直前期の売上高・・・前期比127.5%の4,844億円
▶ 商業施設事業:商業施設の開発・建築、管理・運営
直前期の売上高・・・前期比105.2%の1兆922億円
▶ 事業施設事業:物流・製造施設、医療介護施設等の開発・建設、管理・運営
直前期の売上高・・・前期比104.7%の1兆1,302億円
▶ 環境エネルギー事業:再生可能エネルギー関連
直前期の売上高・・・前期比117.1%の1,886億円
▶ その他事業:リゾートホテル事業・その他
直前期の売上高・・・前期比129.8%の818億円
なお、第7次中計(2022年度~)において、売上高目標として5兆5,000億円を掲げています。
2番手は積水ハウスです。
直前期の売上高は、前期比113.1%の2兆9,288億円となりました。
3期連続の増大です。
事業は、その他を含む次の10のセグメントに分けられています。
▶ 戸建住宅事業:戸建住宅の設計、施工の請負
直前期の売上高・・・前期比99.9%の3,525億円
▶ 賃貸住宅事業:賃貸住宅、事業用建物等の設計、施工の請負
直前期の売上高・・・前期比111.0%の4,261億円
▶ 建築・土木事業:建築工事、土木工事の設計、施工の請負
直前期の売上高・・・前期比114.1%の2,988億円
▶ リフォーム事業:住宅等の増改築
直前期の売上高・・・前期比106.2%の1,659億円
▶ 不動産フィー事業:不動産の転貸借、管理、運営及び仲介等
直前期の売上高・・・前期比105.9%の6,193億円
▶ 分譲住宅事業:住宅、宅地の分譲、設計施工の請負
直前期の売上高・・・前期比124.4%の2,383億円
▶ マンション事業:マンションの分譲
直前期の売上高・・・前期比100.3%の909億円
▶ 都市開発事業:商業施設等の開発、保有不動産の管理、運営
直前期の売上高・・・前期比131.7%の1,353億円
▶ 国際事業:海外の戸建住宅請負、分譲住宅等の販売、マンション等の開発・分譲
直前期の売上高・・・前期比134.0%の5,211億円
▶ その他:エクステリア事業等
直前期の売上高・・・前期比106.2%の807億円
なお、目標とする経営指標として、今期(2023年度)の売上高目標=3兆800億円を掲げています。
続いて住友林業です。
直前期の売上高は、前期比120.5%の1兆6,697億円となりました。
2期連続の増大です。
事業は多面的と言え、次の5つのセグメントに分けられています。
▶ 木材建材事業:木材・建材の仕入・製造・加工・販売等
直前期の売上高・・・前期比126.2%の2,737億円
▶ 住宅・建築事業:戸建住宅・集合住宅等の建築工事の請負等
直前期の売上高・・・前期比104.4%の5,335億円
▶ 海外住宅・不動産事業:海外における分譲住宅等の販売等
直前期の売上高・・・前期比131.7%の8,487億円
▶ 資源環境事業:バイオマス発電事業、森林事業等
直前期の売上高・・・前期比98.1%の219億円
▶ その他事業:有料老人ホーム等の運営事業、保険代理店業等
直前期の売上高・・・前期比102.5%の246億円
なお、中期経営計画(2022年度~)における2024.12期の売上高目標として、1兆7,700億円を掲げています。
最後は飯田GHDです。
直前期の売上高は、前期比103.8%の1兆4,398億円となりました。
事業は、ホールディングスを構成する住宅関連の会社グループごとに、次の7つのセグメントに分けられています。
▶ 一建設グループ
直前期の売上高・・・前期比102.4%の4,004億円
▶ 飯田産業グループ
直前期の売上高・・・前期比108.6%の2,578億円
▶ 東栄住宅グループ
直前期の売上高・・・前期比110.5%の1,893億円
▶ タクトホームグループ
直前期の売上高・・・前期比109.3%の1,752億円
▶ アーネストワングループ
直前期の売上高・・・前期比92.5%の2,960億円
▶ アイディホーム
直前期の売上高・・・前期比92.0%の812億円
▶ その他
直前期の売上高・・・前期比215.2%の399億円
【営業利益推移】
トップは大和ハウスです。
直前期の営業利益は、前期比121.4%の4,654億円となりました。
2期連続で増大しており、直近の伸び率が大きくなっています。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 戸建住宅事業:戸建住宅の注文請負・分譲
直前期の営業利益・・・前期比121.6%の467億円
▶ 賃貸住宅事業:賃貸住宅の開発・建築、管理・運営、仲介
直前期の営業利益・・・前期比113.5%の1,097億円
▶ マンション事業:マンションの開発・分譲・管理
直前期の営業利益・・・前期比419.2%の409億円
▶ 商業施設事業:商業施設の開発・建築、管理・運営
直前期のセグメント利益・・・前期比107.1%の1,330億円
▶ 事業施設事業:物流・製造施設、医療介護施設等の開発・建設、管理・運営
直前期の営業利益・・・前期比79.4%の996億円
▶ 環境エネルギー事業:再生可能エネルギー関連
直前期の営業利益・・・前期比119.3%の63億円
▶ その他事業:リゾートホテル事業・その他
直前期の営業利益・・・前期損失59億円に対して、利益55億円
なお、第7次中計(2022年度~)において、営業利益の目標額として5,000億円を掲げています。
2番手は積水ハウスです。
直前期の営業利益は、前期比113.6%の2,615億円となりました。
2期連続で増大しています。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 戸建住宅事業:戸建住宅の設計、施工の請負
直前期の営業利益・・・前期比90.2%の383億円
▶ 賃貸住宅事業:賃貸住宅、事業用建物等の設計、施工の請負
直前期の営業利益・・・前期比104.2%の584億円
▶ 建築・土木事業:建築工事、土木工事の設計、施工の請負
直前期の営業利益・・・前期比87.2%の132億円
▶ リフォーム事業:住宅等の増改築
直前期の営業利益・・・前期比107.9%の276億円
▶ 不動産フィー事業:不動産の転貸借、管理、運営及び仲介等
直前期の営業利益・・・前期比100.4%の507億円
▶ 分譲住宅事業:住宅、宅地の分譲、設計施工の請負
直前期の営業利益・・・前期比142.8%の208億円
▶ マンション事業:マンションの分譲
直前期の営業利益・・・前期比107.3%の134億円
▶ 都市開発事業:商業施設等の開発、保有不動産の管理、運営
直前期の営業利益・・・前期比133.5%の151億円
▶ 国際事業:海外の戸建住宅請負、分譲住宅等の販売、マンション等の開発・分譲
直前期の営業利益・・・前期比147.3%の739億円
▶ その他:エクステリア事業等
直前期の営業利益・・・当期損失4億円
なお、目標とする経営指標として、今期(2023年度)の営業利益目標額=2,650億円を掲げています。
続いて住友林業です。
直前期の営業利益は、前期比139.2%の1,583億円となりました。
2期連続で増大しており、特に2021年度から次元が変わったような規模になっています。
セグメントごとの実績は、全て経常利益での表記となっており、以下のとおりです。
▶ 木材建材事業:木材・建材の仕入・製造・加工・販売等
直前期の経常利益・・・前期比149.0%の149億円
▶ 住宅・建築事業:戸建住宅・集合住宅等の建築工事の請負等
直前期の経常利益・・・前期比80.9%の159億円
▶ 海外住宅・不動産事業:海外における分譲住宅等の販売等
直前期の経常利益・・・前期比154.6%の1,613億円
▶ 資源環境事業:バイオマス発電事業、森林事業等
直前期の経常利益・・・前期比35.4%の14億円
▶ その他事業:有料老人ホーム等の運営事業、保険代理店業等
直前期の経常利益・・・前期比64.3%の19億円
そして飯田GHDです。
直前期の営業利益は、前期比66.8%の1,023億円となりました。
2期連続で増大していましたが、直前期で大きく減少しています。
セグメントごとの実績については表記されていないので割愛します。
【総資産推移】
最大は大和ハウスです。
3期連続で拡大しています。
2番手は積水ハウスです。
当社は2期連続の拡大です。
続いて住友林業です。
3期連続の拡大であり、その度合いもかなり大きくなっています。
そして飯田GHDです。
2期連続の拡大となっています。
【従業員数推移】
4社とも3期連続で増員しています。
増員度合いに多少の違いはありますが、人数規模として極端な変化は見られません。
今回の「経営規模」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は「利益創出力」を見ていきましょう。
※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。