Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

自動車業界-3

2023年8月28日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

<自動車業界・・・第3回>

 

 

3回分析テーマ・・・稼ぐ力

分析指標値:EBITDA    

         EBITDAマージン

   ROE 

(各指標の説明はこちら

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 トップトヨタです。

ただし、直近は前年を下回っています。

直近は、前年より償却費は増えましたが、営業利益が減少してしまいました。

 

 2番手はホンダです。

2期連続で拡大しています。

直近は、前年に比べて営業利益が減少した分以上に償却費が増えています。

 

 続いて日産です。

2期連続の拡大であり、直近は2021期の2倍近くまで伸びています。

直近は、営業利益と償却費がともに前年以上に増えています。

 

 そしてスズキです。

2期連続の拡大です。

直近の拡大度合いは大きく、これは主として営業利益の増大によるものです。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップトヨタです。

過去2期連続で伸長していましたが、直近では比較的大きく低下しました。

 

 2番手はスズキです。

4社中で唯一、直近で伸長しています。

過去3期は10%強のレベルで安定していましたが、直近は11%台半ばまで伸長しました。

 

 続いて日産です。

2022期で大きく伸長しましたが、直近はやや低下しました。

 

 そしてホンダです。

過去2期連続で伸長していましたが、直近で下げてしまいました。

 

 

ROE

〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップスズキです。

過去は8~9%台で安定していましたが、直近は良好な水準とされる10.0%を超えています。

 

 2番手はトヨタです。

過去3期は10.0%近隣で推移していましたが、直近は低下してしまいました。

 

 続いてホンダです。

2期連続で低下しています。

また、4期間の水準としても決して高いレベルではありません

 

 そして日産です。

直近の2期は、過去のマイナス圏から脱していますが、4%台で足踏みしている状態です。

 

 

今回、特に気になったのは、

トップのトヨタにおける直近の低下傾向です。

 

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。