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有価証券報告書 財務分析
<自動車業界・・・第3回>
第3回分析テーマ・・・稼ぐ力
分析指標値:EBITDA
EBITDAマージン
ROE
(各指標の説明はこちら)
【EBITDA】
〔EBITDA=営業利益+償却費〕
トップはトヨタです。
ただし、直近は前年を下回っています。
直近は、前年より償却費は増えましたが、営業利益が減少してしまいました。
2番手はホンダです。
2期連続で拡大しています。
直近は、前年に比べて営業利益が減少した分以上に償却費が増えています。
続いて日産です。
2期連続の拡大であり、直近は2021期の2倍近くまで伸びています。
直近は、営業利益と償却費がともに前年以上に増えています。
そしてスズキです。
2期連続の拡大です。
直近の拡大度合いは大きく、これは主として営業利益の増大によるものです。
【EBITDAマージン】
〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕
トップはトヨタです。
過去2期連続で伸長していましたが、直近では比較的大きく低下しました。
2番手はスズキです。
4社中で唯一、直近で伸長しています。
過去3期は10%強のレベルで安定していましたが、直近は11%台半ばまで伸長しました。
続いて日産です。
2022期で大きく伸長しましたが、直近はやや低下しました。
そしてホンダです。
過去2期連続で伸長していましたが、直近で下げてしまいました。
【ROE】
〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕
トップはスズキです。
過去は8~9%台で安定していましたが、直近は良好な水準とされる10.0%を超えています。
2番手はトヨタです。
過去3期は10.0%近隣で推移していましたが、直近は低下してしまいました。
続いてホンダです。
2期連続で低下しています。
また、4期間の水準としても決して高いレベルではありません。
そして日産です。
直近の2期は、過去のマイナス圏から脱していますが、4%台で足踏みしている状態です。
今回、特に気になったのは、
トップのトヨタにおける直近の低下傾向です。
今回の「稼ぐ力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。
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