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有価証券報告書 財務分析
<家電量販業界・・・第5回>
第5回分析テーマ・・・資金力
分析指標値:手元資金推移
手元流動性比率
手元資金有利子負債カバー率
総資本営業CF比率
売上高営業CF比率
(各指標の説明はこちら)
【手元資金推移】
〔手元資金=現金預金+有価証券(短期保有目的)〕
最大はビックカメラです。
2021期(2020年8月決算)で急増しましたが、その後の2期は連続で減少しています。
2番手はヤマダHDです。
当社も2021期では増加しましたが、その後2期連続で減少しています。
続いてエディオンです。
当社も同様に2021期で増加の後、2期連続での減少です。
そしてケーズHDです。
過去2期連続で増加しましたが、直近では減少しました。
【手元流動性比率】
〔手元流動性比率=(現金・預金+有価証券)÷(年商÷365)〕
トップはビックカメラです。
他の3社と比較すると圧倒的に高く、月商の1.5ヵ月分程度の手元資金を有しています。
2番手はヤマダHDです。
直近2期連続で低下しており、直前期は日商の10日強というレベルになっています。
続いてエディオンです。
2期連続で比較的大きく低下しており、直前期は1週間分を下回りました。
そしてケーズHDです。
当社も直前期は大きく低下し、5日強というやや心もとないレベルになっています。
【手元資金有利子負債カバー率】
〔手元資金有利子負債カバー率=(現金・預金+有価証券)÷有利子負債〕
トップはビックカメラです。
直近3期は70%前後と安定した推移ですが、低下傾向になっています。
2番手はエディオンです。
直近2期連続で低下しました。
続いてケーズHDです。
2021期と2022期は実質無借金経営の状態でしたが、直前期は大きく低下しています。
そしてヤマダHDです。
他の3社に比較して、相対的に低いレベルで推移しています。
【総資本営業CF比率】
〔総資本営業CF比率=営業CF÷総資本〕
トップはビックカメラです。
直前期で大きく上昇していますが、5.5%とそれほど高いレベルではありません。
2番手はヤマダHDです。
当社も直前期で上昇しましたが、やはり高いレベルではありません。
続いてエディオンです。
当社も前2社同様に直前期で上昇しています。
そしてケーズHDです。
3期連続の急落であり、直前期は営業CFがマイナスになってしまいました。
【売上高営業CF比率】
〔売上高営業CF比率=営業CF÷売上高〕
4社の推移と順位は、前記の
総資本営業CFと概ね同様なので
コメントは割愛します。
今回、特に気になったのは、
ビックカメラの強さでした。
今回の「資金力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「投資力」を見ていきましょう。
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