業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<家電量販業界・・・第1回>
株式会社ヤマダホールディングス
(3月決算)
株式会社ビックカメラ
(8月決算)
株式会社ケーズホールディングス
(3月決算)
株式会社エディオン
(3月決算)
※表記は、直近を「2023決算」としますが、
ビックカメラは2022年8月決算となります。
第1回分析テーマ・・・経営規模
分析実績値:売上高推移
営業利益推移
総資産推移
従業員数推移
【売上高推移】
トップはヤマダHDです。
直前期の売上高は、前期比98.8%の1兆6,006億円となりました。
2期連続で低下しています。
事業は多面的であり、その他を含む次の5つのセグメントに分けられています。
▶ デンキ事業:情報家電等の販売、住まいに関する商品の販売
直前期の売上高・・・前期比97.9%の1兆3,109億円
▶ 住建事業・・・戸建て住宅の販売、住宅設備機器の製造と販売
直前期の売上高・・・前期比101.5%の2,724億円
▶ 金融事業・・・新築や保険、ライフプラン等の5分野における各種金融商品の展開
直前期の売上高・・・前期比101.3%の25億円
▶ 環境事業・・・家電やパソコンのリユース、リサイクル、再資源化事業
直前期の売上高・・・前期比111.6%の318億円
▶ その他
直前期の売上高・・・前期比91.1%の325億円
なお、目標とする経営指標として、売上増加率5.0%以上を設定しています。
2番手はビックカメラです。
直前期の売上高は、前期比95.0%の7,924億円となりました。
3期連続で低下しています。
事業は次の2つのセグメントとその他(業績記載なし)に分けられています。
▶ 物品販売事業
直前期の売上高・・・前期比94.9%の7,792億円
▶ BSデジタル放送事業
直前期の売上高・・・前期比102.5%の115億円
続いてケーズHDです。
直前期の売上高は、前期比98.7%の7,373億円となりました。
2期連続で低下しています。
事業は単一セグメントであり、セグメント別の表記はありません。
最後はエディオンです。
直前期の売上高は、前期比101.0%の7,206億円となりました。
4社中で唯一の増収です。
事業は単一セグメントであり、セグメント別の表記はありません。
【営業利益推移】
トップはヤマダHDです。
直前期の営業利益は、前期比67.1%の441億円となりました。
2021決算期で大きく増大しましたが、その後2期連続で比較的大きく低下しています。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ デンキ事業:情報家電等の販売、住まいに関する商品販売
直前期の営業利益・・・前期比57.7%の318億円
▶ 住建事業・・・戸建て住宅の販売、住宅設備機器の製造と販売
直前期の営業利益・・・前期比116.5%の86億円
▶ 金融事業・・・新築や保険、ライフプラン等の5分野における各種金融商品の展開
直前期の営業利益・・・前期比66.1%の3億円
▶ 環境事業・・・家電やパソコンのリユース、リサイクル、再資源化事業
直前期の営業利益・・・前期比121.2%の15億円
▶ その他
直前期の営業利益・・・前期比81.4%の11億円
2番手はケーズHDです。
直前期の営業利益は、前期比72.2%の301億円となりました。
当社も2021決算期で大きく増大しましたが、その後2期連続で低下しています。
セグメント別の表記はありません。
続いてエディオンです。
直前期の営業利益は、前期比102.1%の192億円となりました。
売上高と同様に、4社中で唯一の増益となっています。
セグメント別の表記はありません。
そしてビックカメラです。
直前期の営業利益は、前期比98.1%の179億円となりました。
2022決算(2021年8月決算)で前年を挽回し、直前期はそこから微減となっています。
セグメントごとの実績としては、経常利益での表記となっています。
2つのセグメントともに前年を下回っています。
なお、経常利益の総額は208億円です。
▶ 物品販売事業
直前期の経常利益・・・前期比97.1%の182億円
▶ BSデジタル放送事業
直前期の経常利益・・・前期比89.0%の24億円
【総資産推移】
最大はヤマダHDです。
2021決算期以降、1兆2,500億円を超すレベルであり、他社を圧倒する規模を維持しています。
2番手はビックカメラです。
当社も2021決算期(2020年8月決算期)に拡大しており、3期連続で4,500億円超の推移となっています。
続いて僅差でケーズHDです。
4社中唯一、3期連続で拡大しています。
そしてエディオンです。
2期連続の縮小となっています。
【従業員数推移】
最大はヤマダHDです。
他社の2倍以上の人員数となっています。
直前期に比較的大きく増員しています。
2番手はビックカメラです。
3期連続の増員で、今期末には1万人を超えそうな推移です。
続いてエディオンです。
当社も3期連続の増員となっています。
そしてケーズHDです。
当社も3期連続での増員です。
今回の「経営規模」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は「利益創出力」を見ていきましょう。
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