業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<家電量販業界・・・第2回>
第2回分析テーマ・・・利益創出力
分析指標値:総資本経常利益率
売上高総利益率
売上高営業利益率
売上高当期純利益率
(各指標の説明はこちら)
【総資本経常利益率】
〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕
トップはケーズHDです。
2021決算期の値は高かったのですが、直近2期は3ポイント近くずつ低下しています。
2番手はエディオンです。
当社も2期連続で低下しています。
続いてビックカメラです。
2021決算期(2020年8月)に比較的大きく低下しましたが、直近2期は4%台後半での推移となっています。
そしてヤマダHDです。
直近2期連続で約2ポイントずつ低下しています。
なお、目標とする経営指標として、総資本経常利益率ではありませんが、“ 売上高経常利益率 ” として6.5%以上を設定しています。
【売上高総利益率】
〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕
トップはエディオンです。
直近3期は29%台を維持しています。
2番手はケーズHDです。
2021決算期は29.2%まで高まりましたが、それ以外の期は28.2%前後という推移です。
続いてヤマダHDです。
2021決算期は4社中トップとなりましたが、直近2期は比較的大きく低下してきています。
そしてビックカメラです。
2022決算期(2021年8月期)に高まっていますが、直近は大きく低下し4期中で最低値になっています。
【売上高営業利益率】
〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕
トップはケーズHDです。
4期を通じてトップですが、直近の2期は連続で低下しています。
2番手はヤマダHDです。
前社と同じような推移であり、直近2期は連続での低下となっています。
続いてエディオンです。
2022決算期で低下しましたが、直前期は僅かながら上昇しています。
そしてビックカメラです。
2021決算期(2020年8月期)でかなり下がりましたが、その後は2期連続で上昇し、2%台前半での推移を維持しています。
【売上高当期純利益率】
〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕
トップはケーズHDです。
前述の営業利益率と同様に4期を通じてトップですが、直前期の値はかなり低くなってきています。
2番手はヤマダHDです。
過去2期連続で上昇しましたが、直前期は1ポイント以上低下しました。
続いてエディオンです。
直近の2期は、連続で少しずつ低下しています。
そしてビックカメラです。
直近3期の数値レベルは、2%台以上が期待できそうにないと感じさせます。
今回、特に気になったのは、
ケーズHDの各利益率の高さです。
今回の「利益創出力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。
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