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COLUMNSブログ「論語と算盤」

家電量販業界-2

2023年7月27日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<家電量販業界・・・第2回>

 

 

2回分析テーマ・・・利益創出力

分析指標値:総資本経常利益率

     売上高総利益率

      売上高営業利益率

       売上高当期純利益率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

総資本経常利益率

〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕

 

 トップケーズHDです。

2021決算期の値は高かったのですが、直近2期は3ポイント近くずつ低下しています。

 

 2番手はエディオンです。

当社も2期連続で低下しています。

 

 続いてビックカメラです。

2021決算期(20208月)に比較的大きく低下しましたが、直近2期は4%台後半での推移となっています。

 

 そしてヤマダHDです。

直近2期連続で約2ポイントずつ低下しています。

なお、目標とする経営指標として、総資本経常利益率ではありませんが、“ 売上高経常利益率 ” として6.5%以上を設定しています。

 

 

売上高総利益率

〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕

 

 トップエディオンです。

直近3期は29%台を維持しています。

 

 2番手はケーズHDです。

2021決算期は29.2%まで高まりましたが、それ以外の期は28.2%前後という推移です。

 

 続いてヤマダHDです。

2021決算期は4社中トップとなりましたが、直近2期は比較的大きく低下してきています。

 

 そしてビックカメラです。

2022決算期(2021年8月期)に高まっていますが、直近は大きく低下し4期中で最低値になっています。

 

 

売上高営業利益率

〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕

 

 トップケーズHDです。

4期を通じてトップですが、直近の2期は連続で低下しています。

 

 2番手はヤマダHDです。

前社と同じような推移であり、直近2期は連続での低下となっています。

 

 続いてエディオンです。

2022決算期で低下しましたが、直前期は僅かながら上昇しています。

 

 そしてビックカメラです。

2021決算期(20208月期)でかなり下がりましたが、その後は2期連続で上昇し、2%台前半での推移を維持しています。

 

 

売上高当期純利益率

〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕

 トップケーズHDです。

前述の営業利益率と同様に4期を通じてトップですが、直前期の値はかなり低くなってきています。

 

 2番手はヤマダHDです。

過去2期連続で上昇しましたが、直前期は1ポイント以上低下しました。

 

 続いてエディオンです。

直近の2期は、連続で少しずつ低下しています。

 

 そしてビックカメラです。

直近3期の数値レベルは、2%台以上が期待できそうにないと感じさせます。

 

 

今回、特に気になったのは、

ケーズHD各利益率の高さです。

 

 

今回の「利益創出力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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