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COLUMNSブログ「論語と算盤」

建設業界-5

2023年7月18日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

<建設業界・・・第5回>

 

 

5回分析テーマ・・・資金力

分析指標値:       

手元資金推移 

手元流動性比率

      手元資金有利子負債カバー率

   総資本営業CF比率

   売上高営業CF比率

(各指標の説明はこちら

 

 

手元資金推移

〔手元資金=現金預金+有価証券(短期保有目的)〕

 

 最大大林組です。

直前期は一気に158.2%の拡大となりました。

営業CFが大きく拡大しており、詳細は次回確認します。

 

 2番手は大成建設です。

4社中、断トツの高いレベルで推移していましたが、直前期で大きく減少しています。

前社と逆に営業CFが減少しています。

 

 続いて清水建設です。

直前期に大きく増大しています。

 

 そして鹿島建設です。

以外にも、4社の中ではそれほど高くないレベルで推移しています。

 

 

手元流動性比率

〔手元流動性比率=(現金・預金+有価証券)÷(年商÷365)〕

 

 トップ大成建設です。

2022期までは月商4ヶ月分程度を維持していましたが、直前期は約ひと月分ほど低下しました。

 

 2番手は大林組です。

直前期はひと月分近く増加しています。

 

 続いて清水建設です。

手元資金が大きく増えましたが、売上高も4社中で断トツの伸び率であったため、当指標は前期レベルとなっています。

4期を通じて安定的な推移となっています。

 

 そして鹿島建設です。

4期の趨勢は低下傾向であり、直前期では月商1.5ヵ月分程度になっています。

資金調達の心配が少なく、手元資金を絞り込んでいるのかもしれません。

 

 

手元資金有利子負債カバー率

〔手元資金有利子負債カバー率=(現金・預金+有価証券)÷有利子負債〕

 

 トップ大成建設です。

4期を通じて有利子負債の2倍以上の手元資金を有しており、実質無借金経営の状態を維持しています。

 

 2番手は大林組です。

直前期の有利子負債は前年より2割ほど増えていますが、それ以上に手元資金が増加したことにより、3年ぶりの実質無借金経営となりました。

 

 続いて清水建設です。

直前期の有利子負債は前年より15%以上増えていますが、見てきたように、手元資金の増大度合いはそれ以上になっています。

 

 そして鹿島建設です。

直前期の動きは、有利子負債が対前年4割以上増加、現金預金が5%程度の増加となっています。

ここだけに注目するとあまり芳しくないと映ります。

 

 

総資本営業CF比率

〔総資本営業CF比率=営業CF÷総資本〕

 

 トップ大林組です。

2021期と2022期は低めでしたが、直前期で大きく上昇しました。

 

 2番手は清水建設です。

営業CF2期連続で低下した後、直前期は前年比107.8%と上昇しました。

一方、総資本は3期連続で増加、特に直近2期は二桁増加となっています。

そのため、当指標は3期連続で低下しています。

 

 続いて大成建設です。

過去3期は安定的でしたが、直前期で大きく低下しました。

営業CFの減少度合いが大きくなっているためです。

 

 そして鹿島建設です。

2021期はかなり良かったのですが、そこから急落し、直前期の当指標はマイナスになっています(営業CFがマイナス)。

 

 

売上高営業CF比率

〔売上高営業CF比率=営業CF÷売上高〕

 

各社の推移と順位が前掲の総資本営業CF比率と同じなので解説は割愛します。

 

 

今回、特に気になったのは、

大林組強さ

そして今までの分析から一転して

影をひそめる形になった

鹿島建設の状況でした。

 

 

今回の「資金力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「投資力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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