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COLUMNSブログ「論語と算盤」

建設業界-3

2023年7月10日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

<建設業界・・・第3回>

 

 

3回分析テーマ・・・稼ぐ力

分析指標値:EBITDA    

        EBITDAマージン

   ROE

(各指標の説明はこちら

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 トップ鹿島建設です。

1,400億円台後半から1,500億円台での推移です。

他の3社に比較すると、当社が特に安定的であることがわかります。

 

 2番手は大林組です。

他の指標と同様に、直前期で良くなっています。

特に、営業利益が2倍以上になった点が大きく影響しています。

 

 続いて清水建設です。

直前期で拡大しています。

当社も営業利益が増大し、償却費も比較的大きく増しています。

 

 そして大成建設です。

3期連続の縮小であり、毎期400億円近く下がっています。

直近の明細では、営業利益の減少が影響しています。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップ鹿島建設です。

3期連続で僅かながら低下しています。

 

 2番手は大林組です。

直前期の当指標はかなり良化してきました。

 

 続いて清水建設です。

3期連続の低下であり、2020期の半分以下になってきています。

 

 そして大成建設です。

3期連続の低下であり、直近2期はともに3ポイント近くの下落となっています。

 

 

ROE

〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップ鹿島建設です。

3期連続の低下ではありますが、直近でも10%以上を維持しています。

 なお、「鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)」の2024.03期におけるROE目標として10%を上回る水準としています。

 

 2番手は大林組です。

直近の良化により、再度10%台に戻さんばかりの勢いが感じられます。

 なお、「大林グループ中期経営計画2022」(2022より5カ年計画)におけるROE目標を8%以上としています。

 

 続いて清水建設です。

3期連続の低下となっています。

 なお、「中期経営計画<2019-2023>」におけるROE目標を10%以上としています。

最終年度の今期が正念場となります。

 

 そして大成建設です。

2020期はトップでしたが、3期連続で急落してきています。

 なお「中期経営計画(2021-2023)」におけるROE目標を10%程度としています。

今期の挽回が必要です。

 また「TAISEI VISION 2030」におけるROE目標も10%程度としています。

 

 

今回気になったのは、

ここ近年の収益性における優勝劣敗

明らかになってきている点でした。

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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