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有価証券報告書 財務分析
<建設業界・・・第3回>
第3回分析テーマ・・・稼ぐ力
分析指標値:EBITDA
EBITDAマージン
ROE
(各指標の説明はこちら)
【EBITDA】
〔EBITDA=営業利益+償却費〕
トップは鹿島建設です。
1,400億円台後半から1,500億円台での推移です。
他の3社に比較すると、当社が特に安定的であることがわかります。
2番手は大林組です。
他の指標と同様に、直前期で良くなっています。
特に、営業利益が2倍以上になった点が大きく影響しています。
続いて清水建設です。
直前期で拡大しています。
当社も営業利益が増大し、償却費も比較的大きく増しています。
そして大成建設です。
3期連続の縮小であり、毎期400億円近く下がっています。
直近の明細では、営業利益の減少が影響しています。
【EBITDAマージン】
〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕
トップは鹿島建設です。
3期連続で僅かながら低下しています。
2番手は大林組です。
直前期の当指標はかなり良化してきました。
続いて清水建設です。
3期連続の低下であり、2020期の半分以下になってきています。
そして大成建設です。
3期連続の低下であり、直近2期はともに3ポイント近くの下落となっています。
【ROE】
〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕
トップは鹿島建設です。
3期連続の低下ではありますが、直近でも10%以上を維持しています。
なお、「鹿島グループ中期経営計画(2021~2023)」の2024.03期におけるROE目標として10%を上回る水準としています。
2番手は大林組です。
直近の良化により、再度10%台に戻さんばかりの勢いが感じられます。
なお、「大林グループ中期経営計画2022」(2022より5カ年計画)におけるROE目標を8%以上としています。
続いて清水建設です。
3期連続の低下となっています。
なお、「中期経営計画<2019-2023>」におけるROE目標を10%以上としています。
最終年度の今期が正念場となります。
そして大成建設です。
2020期はトップでしたが、3期連続で急落してきています。
なお「中期経営計画(2021-2023)」におけるROE目標を10%程度としています。
今期の挽回が必要です。
また「TAISEI VISION 2030」におけるROE目標も10%程度としています。
今回気になったのは、
ここ近年の収益性における優勝劣敗が
明らかになってきている点でした。
今回の「稼ぐ力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。
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