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COLUMNSブログ「論語と算盤」

タイヤ業界-3

2023年6月19日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<タイヤ業界・・・第3回>

 

 

3回分析テーマ・・・稼ぐ力

分析指標値:EBITDA    

         EBITDAマージン

  ROE

 

(各指標の説明はこちら

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 トップは、断トツでブリヂストンです。

2期連続の拡大であり、4社中で唯一、直前期でも拡大しました。

営業利益とともに償却費も増えています。

 

 2番手は横浜ゴムです。

直前期で縮小していますが、これは営業利益の減少が主因です。

 

 続いて住友ゴムです。

当社も直前期で縮小しており、主因は営業利益の減少です。

 

 そしてTOYO TIREです。

当社も同様に、営業利益の減少を主因として、直前期で縮小しています。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップブリヂストンです。

4社とも直前期で低下していますが、当社の低下度合いは比較的軽微でした。

比率としても10%台後半であり、高いレベルと言えます。

 

 2番手はTOYO TIREです。

過去3期、10%台後半で推移していましたが、直前期で低下してしまいました。

 

 続いて横浜ゴムです。

当社も概ね同様の推移ですが、直前期の低下度合いが5ポイント以上と、比較的大きくなっています。

 

 そして住友ゴムです。

過去3期の10%台前半の推移から、直前期では一桁台まで低下しています。

 

 

ROE

〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップTOYO TIREです。

直前期は4社中で唯一上昇しており、そのレベルも15.0%とかなり良好です。

なお、中期経営計画(2021年起点、5カ年計画)として、ROE=12%以上(中計期間中)を掲げています。

 

 2番手はブリヂストンです。

直前期は比較的大きく低下しましたが、10%以上のレベルを維持しています。

なお、中期事業計画において、ROE=12%レベルを目標として掲げています。

 

 続いて横浜ゴムです。

当社も直前期に比較的大きく低下しており、10%を切ってしまいました。

なお、中期経営計画(最終年度=2023年)において、ROE=10.0%を掲げています。

 

 そして住友ゴムです。

この4期間においては、10%台が見えてこない推移になっています。

なお、中期計画(最終年度=2027年)として、ROE=10%を掲げています。

 

 

今回、特に気になったのは

ブリヂストン強さ

そしてTOYO TIRE効率の良さでした。

 

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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