業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<タイヤ業界・・・第3回>
第3回分析テーマ・・・稼ぐ力
分析指標値:EBITDA
EBITDAマージン
ROE
(各指標の説明はこちら)
【EBITDA】
〔EBITDA=営業利益+償却費〕
トップは、断トツでブリヂストンです。
2期連続の拡大であり、4社中で唯一、直前期でも拡大しました。
営業利益とともに償却費も増えています。
2番手は横浜ゴムです。
直前期で縮小していますが、これは営業利益の減少が主因です。
続いて住友ゴムです。
当社も直前期で縮小しており、主因は営業利益の減少です。
そしてTOYO TIREです。
当社も同様に、営業利益の減少を主因として、直前期で縮小しています。
【EBITDAマージン】
〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕
トップはブリヂストンです。
4社とも直前期で低下していますが、当社の低下度合いは比較的軽微でした。
比率としても10%台後半であり、高いレベルと言えます。
2番手はTOYO TIREです。
過去3期、10%台後半で推移していましたが、直前期で低下してしまいました。
続いて横浜ゴムです。
当社も概ね同様の推移ですが、直前期の低下度合いが5ポイント以上と、比較的大きくなっています。
そして住友ゴムです。
過去3期の10%台前半の推移から、直前期では一桁台まで低下しています。
【ROE】
〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕
トップはTOYO TIREです。
直前期は4社中で唯一上昇しており、そのレベルも15.0%とかなり良好です。
なお、中期経営計画(2021年起点、5カ年計画)として、ROE=12%以上(中計期間中)を掲げています。
2番手はブリヂストンです。
直前期は比較的大きく低下しましたが、10%以上のレベルを維持しています。
なお、中期事業計画において、ROE=12%レベルを目標として掲げています。
続いて横浜ゴムです。
当社も直前期に比較的大きく低下しており、10%を切ってしまいました。
なお、中期経営計画(最終年度=2023年)において、ROE=10.0%を掲げています。
そして住友ゴムです。
この4期間においては、10%台が見えてこない推移になっています。
なお、中期計画(最終年度=2027年)として、ROE=10%を掲げています。
今回、特に気になったのは
ブリヂストンの強さ
そしてTOYO TIREの効率の良さでした。
今回の「稼ぐ力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。
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