業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<タイヤ業界・・・第1回>
株式会社ブリヂストン
住友ゴム工業株式会社
横浜ゴム株式会社
TOYO TIRE株式会社
※4社とも12月決算です。
第1回分析テーマ・・・経営規模
分析実績値:売上高推移
営業利益推移
総資産推移
従業員数推移
【売上高推移】
トップはブリヂストンです。
直前期の売上高は、前期比126.6%の4兆1,101億円となりました。
2020期で低下しましたが、その後の2期は相当なレベルでの連続増大であり、直前期の実績は4期中で最高額となっています。
事業は次のように地域で区分けし、その他を含む5つのセグメントに分けられています。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ 日本
直前期の売上高・・・前期比118.7%の1兆363億円
▶ 米州
直前期の売上高・・・前期比136.7%の1兆9,880億円
▶ 欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカ
直前期の売上高・・・前期比125.4%の8,700億円
▶ 中国・アジア・大洋州
直前期の売上高・・・前期比118.1%の4,570億円
▶ その他
直前期の売上高・・・前期比121.2%の805億円
なお、中期事業計画(最終年度=2023年)において、売上収益=3兆3,000億円レベルを目標として掲げています(直近でクリア)。
2番手は住友ゴムです。
直前期の売上高は、前期比117.4%の1兆987億円となりました。
当社も2期連続の二桁成長であり、直前期の業績は4期中最大額の1兆円超となっています。
事業は次の3つのセグメントに分けられています。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ タイヤ事業
直前期の売上高・・・前期比118.2%の9,399億円
▶ スポーツ事業:ゴルフ用品、テニス用品、ウエルネス事業
直前期の売上高・・・前期比115.0%の1,166億円
▶ 産業品他事業:制振事業、医療用ゴム製品事業
直前期の売上高・・・前期比106.5%の421億円
続いて横浜ゴムです。
直前期の売上高は、前期比128.3%の8,605億円となりました。
2期連続の増大であり、その度合いは2期とも4社中最高レベルです。
そして、直前期は4期中での最高額となりました。
事業は、その他を含めた次の3つのセグメントに分けられています。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ タイヤ
直前期の売上高・・・前期比130.6%の7,543億円
▶ MB:コンベヤベルト、各種ホース、防舷材など
直前期の売上高・・・前期比114.0%の962億円
▶ その他:スポーツ用品、情報処理サービス等
直前期の売上高・・・前期比111.6%の99億円
なお、中期経営計画(最終年度=2023年)において、売上収益=7,000億円(直前期でクリア)を掲げています。
そしてTOYO TIREです。
直前期の売上高は、前期比126.3%の4,972億円となりました。
2期連続の増大であり、直前期の伸びは相当大きくなっています。
直前期の実績は4期中の最大額となりました。
事業は次の2つのセグメントに分けられています。
両セグメントで前期を上回っています。
▶ タイヤ事業
直前期の売上高・・・前期比128.5%の4,558億円
▶ 自動車部品事業:自動車用防振ゴム等
直前期の売上高・・・前期比106.1%の413億円
【営業利益推移】
トップはブリヂストンです。
直前期の営業利益は、前期比117.1%の4,413億円となりました。
2020期で急激に減少した後、2期連続の増大です。
直前期の実績は4期中での最大額となっています。
表示は調整後営業利益であり、セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 日本
直前期の調整後営業利益・・・前期比119.9%の1,403億円
▶ 米州
直前期の調整後営業利益・・・前期比131.8%の2,512億円
▶ 欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカ
直前期の調整後営業利益・・・前期比157.7%の664億円
▶ 中国・アジア・大洋州
直前期の調整後営業利益・・・前期比95.0%の399億円
▶ その他
直前期の調整後営業利益・・・前期比143.1%の73億円
2番手は横浜ゴムです。
直前期の営業利益は、前期比82.3%の689億円となりました。
2021期で大きく増大しましたが、直前期では減少しています。
表示は事業利益であり、セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ タイヤ
直前期の事業利益・・・前期比116.8%の668億円
▶ MB:コンベヤベルト、各種ホース、防舷材など
直前期の事業利益・・・前期比104.9%の40億円
▶ その他:スポーツ用品、情報処理サービス等
直前期の事業利益・・・前期11億円の利益に対して、8億円の損失
続いてTOYO TIREです。
直前期の営業利益は、前期比83.0%の440億円となりました。
当社も2021期で大きく増大しましたが、直前期では減少しました。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ タイヤ事業
直前期の営業利益・・・前期比84.7%の466億円
▶ 自動車部品事業:自動車用防振ゴム等
直前期の営業利益・・・前期20億円の損失に対して、26億円の損失
なお、中期経営計画(2021年起点、5カ年計画)として、連結営業利益目標600億円(達成時期=2025年度)を掲げています。
そして住友ゴムです。
直前期の営業利益は、前期比30.5%の150億円となりました。
過去2期連続で大きく増大していましたが、直前期で急減しています。
表示は事業利益であり、セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ タイヤ事業
直前期の事業利益・・・前期比29.7%の123億円
▶ スポーツ事業:ゴルフ用品、テニス用品、ウエルネス事業
直前期の事業利益・・・前期比103.9%の89億円
▶ 産業品他事業:制振事業、医療用ゴム製品事業
直前期の事業利益・・・前期比35.0%の7億円
【総資産推移】
最大はブリヂストンです。
直近2期連続で拡大しています。
2番手は住友ゴムです。
直近2期連続での二桁拡大です。
続いて僅差で横浜ゴムです。
当社も直近2期連続での二桁拡大となっています。
そしてTOYO TIREです。
前社同様に、直近2期連続での二桁拡大となっています。
【従業員数推移】
最大はブリヂストンです。
ただし、3期連続での減員となっています。
2番手は住友ゴムです。
3期連続で増員しています。
続いて横浜ゴムです。
減員傾向でしたが、直前期は増員となりました。
そしてTOYO TIREです。
当社も減員傾向でしたが、直前期は増員しています。
今回の「経営規模」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は「利益創出力」を見ていきましょう。
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