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COLUMNSブログ「論語と算盤」

タイヤ業界-1

2023年6月12日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<タイヤ業界・・・第1回>

 

株式会社ブリヂストン

住友ゴム工業株式会社

横浜ゴム株式会社  

TOYO TIRE株式会社 

  ※4社とも12月決算です。

 

1回分析テーマ・・・経営規模

分析実績値:売上高推移  

     営業利益推移

    総資産推移

     従業員数推移

 

 

売上高推移

 

 トップブリヂストンです。

直前期の売上高は、前期比126.6%の4兆1,101億円となりました。

2020期で低下しましたが、その後の2期は相当なレベルでの連続増大であり、直前期の実績は4期中で最高額となっています。

 事業は次のように地域で区分けし、その他を含む5つのセグメントに分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

 ▶ 日本

  直前期の売上高・・・前期比118.7%の1兆363億円

 ▶ 米州

  直前期の売上高・・・前期比136.7%の1兆9,880億円

 ▶ 欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカ

  直前期の売上高・・・前期比125.4%の8,700億円

 ▶ 中国・アジア・大洋州

  直前期の売上高・・・前期比118.1%の4,570億円

 ▶ その他

  直前期の売上高・・・前期比121.2%の805億円

なお、中期事業計画(最終年度=2023年)において、売上収益=3兆3,000億円レベルを目標として掲げています(直近でクリア)。

 

 2番手は住友ゴムです。

直前期の売上高は、前期比117.4%の1兆987億円となりました。

当社も2期連続の二桁成長であり、直前期の業績は4期中最大額の1兆円超となっています。

 事業は次の3つのセグメントに分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

  タイヤ事業

  直前期の売上高・・・前期比118.2%の9,399億円

  スポーツ事業:ゴルフ用品、テニス用品、ウエルネス事業

  直前期の売上高・・・前期比115.0%の1,166億円

  産業品他事業:制振事業、医療用ゴム製品事業

  直前期の売上高・・・前期比106.5%の421億円

 

 続いて横浜ゴムです。

直前期の売上高は、前期比128.3%の8,605億円となりました。

2期連続の増大であり、その度合いは2期とも4社中最高レベルです。

そして、直前期は4期中での最高額となりました。

 事業は、その他を含めた次の3つのセグメントに分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

  タイヤ

  直前期の売上高・・・前期比130.6%の7,543億円

  MB:コンベヤベルト、各種ホース、防舷材など

  直前期の売上高・・・前期比114.0%の962億円

  その他:スポーツ用品、情報処理サービス等

  直前期の売上高・・・前期比111.6%の99億円

なお、中期経営計画(最終年度=2023年)において、売上収益=7,000億円(直前期でクリア)を掲げています。

 

 そしてTOYO TIREです。

直前期の売上高は、前期比126.3%の4,972億円となりました。

2期連続の増大であり、直前期の伸びは相当大きくなっています。

直前期の実績は4期中の最大額となりました。

 事業は次の2つのセグメントに分けられています。

両セグメントで前期を上回っています。

  タイヤ事業

  直前期の売上高・・・前期比128.5%の4,558億円

  自動車部品事業:自動車用防振ゴム等

  直前期の売上高・・・前期比106.1%の413億円

 

 

営業利益推移

 

 トップブリヂストンです。

直前期の営業利益は、前期比117.1%の4,413億円となりました。

2020期で急激に減少した後、2期連続の増大です。

直前期の実績は4期中での最大額となっています。

 表示は調整後営業利益であり、セグメントごとの実績は以下のとおりです。

 ▶ 日本

  直前期の調整後営業利益・・・前期比119.9%の1,403億円

 ▶ 米州

  直前期の調整後営業利益・・・前期比131.8%の2,512億円

 ▶ 欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカ

  直前期の調整後営業利益・・・前期比157.7%の664億円

 ▶ 中国・アジア・大洋州

  直前期の調整後営業利益・・・前期比95.0%の399億円

 ▶ その他

  直前期の調整後営業利益・・・前期比143.1%の73億円

 

 2番手は横浜ゴムです。

直前期の営業利益は、前期比82.3%の689億円となりました。

2021期で大きく増大しましたが、直前期では減少しています。

 表示は事業利益であり、セグメントごとの実績は以下のとおりです。

  タイヤ

  直前期の事業利益・・・前期比116.8%の668億円

  MB:コンベヤベルト、各種ホース、防舷材など

  直前期の事業利益・・・前期比104.9%の40億円

  その他:スポーツ用品、情報処理サービス等

  直前期の事業利益・・・前期11億円の利益に対して、8億円の損失

 

 続いてTOYO TIREです。

直前期の営業利益は、前期比83.0%の440億円となりました。

当社も2021期で大きく増大しましたが、直前期では減少しました。

 セグメントごとの実績は以下のとおりです。

  タイヤ事業

  直前期の営業利益・・・前期比84.7%の466億円

  自動車部品事業:自動車用防振ゴム等

  直前期の営業利益・・・前期20億円の損失に対して、26億円の損失

なお、中期経営計画(2021年起点、5カ年計画)として、連結営業利益目標600億円(達成時期=2025年度)を掲げています。

 

 そして住友ゴムです。

直前期の営業利益は、前期比30.5%の150億円となりました。

過去2期連続で大きく増大していましたが、直前期で急減しています。

 表示は事業利益であり、セグメントごとの実績は以下のとおりです。

  タイヤ事業

  直前期の事業利益・・・前期比29.7%の123億円

  スポーツ事業:ゴルフ用品、テニス用品、ウエルネス事業

  直前期の事業利益・・・前期比103.9%の89億円

  産業品他事業:制振事業、医療用ゴム製品事業

  直前期の事業利益・・・前期比35.0%の7億円

 

 

総資産推移

 

 最大ブリヂストンです。

直近2期連続で拡大しています。

 

 2番手は住友ゴムです。

直近2期連続での二桁拡大です。

 

 続いて僅差で横浜ゴムです。

当社も直近2期連続での二桁拡大となっています。

 

 そしてTOYO TIREです。

前社同様に、直近2期連続での二桁拡大となっています。

 

 

従業員数推移

 

 最大ブリヂストンです。

ただし、3期連続での減員となっています。

 

 2番手は住友ゴムです。

3期連続で増員しています。

 

 続いて横浜ゴムです。

減員傾向でしたが、直前期は増員となりました。

 

 そしてTOYO TIREです。

当社も減員傾向でしたが、直前期は増員しています。

 

 

今回の「経営規模」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は「利益創出力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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