業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<ビール業界・・・第1回>
サントリーホールディングス株式会社
アサヒグループホールディングス株式会社
キリンホールディングス株式会社
サッポロホールディングス株式会社
※4社とも12月決算です。
第1回分析テーマ・・・経営規模
分析実績値:売上高推移
営業利益推移
総資産推移
従業員数推移
【売上高推移】
トップはサントリーHDです。
直前期の売上高は、前期比116.3%の2兆6,588億円となりました。
直近2期連続で増大しており、特に直前期の伸びが大きくなっています。
直前期は4期中での最大額となっています。
事業は次の3つのセグメントに分けられています。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ 飲料・食品セグメント
直前期の売上高・・・前期比114%の1兆4,449億円
▶ 酒類セグメント
直前期の売上高・・・前期比119%の9,356億円
▶ その他セグメント
直前期の売上高・・・前期比118%の2,783億円
2番手はアサヒGHDです。
直前期の売上高は、前期比112.3%の2兆5,111億円となりました。
直近2期連続で増大しており、直前期は4期中で最大額です。
事業は次の5つのセグメント(地域別)に分けられています。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ 日本
直前期の売上高・・・前期比106.8%の1兆3,017億円
▶ 欧州
直前期の売上高・・・前期比121.0%の5,739億円
▶ オセアニア
直前期の売上高・・・前期比116.6%の5,832億円
▶ 東南アジア
直前期の売上高・・・前期比121.1%の517億円
▶ その他
直前期の売上高・・・前期比147.0%の88億円
※調整額として△81億円
続いてキリンHDです。
直前期の売上高は、前期比109.2%の1兆9,895億円となりました。
2期連続で低下した後、直前期で増大しています。
当社も直前期が4期中での最大額になっています。
事業は次の5つのセグメントに分けられています。
▶ 国内ビール・スピリッツ
直前期の売上高・・・前期比100.3%の6,635億円
▶ 国内飲料
直前期の売上高・・・前期比99.5%の2,433億円
▶ オセアニア酒類
直前期の売上高・・・前期比118.3%の2,559億円
▶ 医薬
直前期の売上高・・・前期比113.1%の3,979億円
▶ その他:メルシャン等
直前期の売上高・・・前期比123.3%の4,289億円
最後はサッポロHDです。
直前期の売上高は、前期比109.4%の4,784億円となりました。
直近2期連続で増大しており、直前期の伸び率が大きくなっています。
事業は次の3つのセグメントとその他に分けられています。
▶ 酒類事業
直前期の売上高・・・前期比115.5%の3,346億円
▶ 食品飲料事業
直前期の売上高・・・前期比98.0%の1,229億円
▶ 不動産事業
直前期の売上高・・・前期比94.8%の207億円
【営業利益推移】
トップはサントリーHDです。
直前期の営業利益は、前期比111.7%の2,765億円となりました。
2期連続の増大であり、直前期は4期中での最大額となっています。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
全セグメントで前期を上回っています。
▶ 飲料・食品セグメント
直前期の営業利益・・・前期比116%の1,621億円
▶ 酒類セグメント
直前期の営業利益・・・前期比110%の1,406億円
▶ その他セグメント
直前期の利益・・・前期比106%の270億円
2番手はアサヒGHDです。
直前期の営業利益は、前期比102.4%の2,170億円となりました。
2021期で急増し、直前期もさらに増大しています。
当社においても、直前期の実績が4期中での最大額になっています。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 日本
直前期の営業利益・・・前期比80.6%の964億円
▶ 欧州
直前期の営業利益・・・前期比119.8%の552億円
▶ オセアニア
直前期の営業利益・・・前期比128.2%の802億円
▶ 東南アジア
直前期の営業利益・・・前期との比較不能で6億円
▶ その他
直前期の営業利益・・・前期比145.5%の13億円
※調整額として△166億円
続いてキリンHDです。
直前期の営業利益は、前期比170.4%の1,160億円となりました。
2021期で大きく減少しましたが、直前期で一転急増したことにより4期中の最大額となっています。
セグメントごとの実績は、事業利益としての表記(合計額=1,912億円)であり、以下となります。
▶ 国内ビール・スピリッツ
直前期の事業利益・・・前期比105.8%の747億円
▶ 国内飲料
直前期の事業利益・・・前期比89.0%の188億円
▶ オセアニア酒類
直前期の事業利益・・・前期比118.8%の315億円
▶ 医薬
直前期の事業利益・・・前期比134.7%の825億円
▶ その他:メルシャン等
直前期の事業利益・・・前期との比較不能で△163億円
そしてサッポロHDです。
直前期の営業利益は、前期比45.9%の101億円となりました。
2020期で営業損失となり、翌2021期で大きく挽回しましたが、直前期でまた減少しました。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 酒類事業
直前期の営業利益・・・前期比415.0%の89億円
▶ 食品飲料事業
直前期の営業利益・・・前期損失34億円から利益23億円
▶ 不動産事業
直前期のセグメント利益・・・前期比18.6%の54億円
【総資産推移】
最大はサントリーHDです。
3期連続で拡大しています。
2番手はアサヒGHDです。
2020期で大きく拡大し、その後も2期連続で拡大しています。
続いてキリンHDです。
度合いは大きくありませんが、3期連続で拡大しています、
そしてサッポロHDです。
2期連続で縮小していましたが、直前期で拡大、4期中での最大額となっています。
【従業員数推移】
最大なのはサントリーHDです。
直近2期は連続で増員しています。
2番手はキリンHDです。
2021期は減員となりましたが、直前期では増員しています。
続いてアサヒGHDです。
直前期で、わずかながら減員となっています。
そしてサッポロHDです。
3期連続の減員となっています。
今回の「経営規模」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は「利益創出力」を見ていきましょう。
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