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COLUMNSブログ「論語と算盤」

飲食業界-1

2023年4月24日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<飲食業界・・・第1回>

 

 

株式会社ゼンショーHD (3月決算)  

日本マクドナルドHD株式会社        

           (12月決算)

株式会社すかいらーくHD(12月決算)

株式会社FOOD&LIFE COMPANIES      

            (9月決算)

 

※決算期が相違するので、直近を「2022決算」と表現します。

 

 

1回分析テーマ・・・経営規模

分析実績値:売上高推移  

     営業利益推移

    総資産推移

     従業員数推移

 

 

売上高推移

 

 トップゼンショーHDです。

直前期の売上高は、前期比110.7%の6,585億円となりました。

2021決算期で縮小し、直前期で増大しています。

 事業は次の2つのセグメントに分けられています。

  外食事業:牛丼・レストラン・ファストフード・その他/カテゴリー

  直前期の売上高・・・前期比114.0%の5,789億円

  小売事業:ジョイマート、ユナイテッドベジーズ等

  直前期の売上高・・・前期比91.0%の796億円

 なお、中期経営計画期間の経営指標(KPI)として、2025年3月期の売上高目標を9,376億円としています。

 

 2番手は日本マクドナルドです。

直前期の売上高は、前期比110.9%の3,523億円となりました。

3期連続の増大です。

当社は、ハンバーガーレストラン事業単一であることから、セグメントに分けた記載はありません。

 なお、2024年度を対象とした中期経営計画において、売上高成長率目標を5%前後としています。

 

 続いてすかいらーくHDです。

直前期の売上高は、前期比114.8%の3,037億円となりました。

2期連続で縮小した後、直前期で比較的大きく増大しています。

 事業は次の2つのセグメントに分けられています。

  レストラン事業:ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン等

  直前期の売上高・・・前期比115.4%の2,939億円

  その他:フロジャポン、ジャパンカーゴ、すかいらーくD&M

  直前期の売上高・・・前期比98.9%の98億円

 

 最後はF&L Cです。

直前期の売上高は、前期比116.8%の2,813億円となりました。

3期連続の増大です。

 事業は次の3つのセグメントとその他に分けられています。

  国内スシロー事業:国内における回転すし店のスシロー

  直前期の売上高・・・前期比102.3%の2,181億円

  海外スシロー事業:海外における回転すし店のスシロー

 直前期の売上高・・・前期比225.5%の383億円

  京樽事業:京樽、回転寿司みさき、海鮮三崎港

  直前期の売上高・・・214億円(今期からの新セグメント区分)

 なお、2024年9月期を対象とした中期経営計画において、売上高目標を4,200億円としています。

 

 

営業利益推移

 

 トップ日本マクドナルドです。

直前期の営業利益は、前期比97.9%の338億円となりました。

2期連続で二桁伸長した後、直前期でほぼ横ばいの微減となりました。

 なお、2024年度を対象とした中期経営計画において、営業利益の成長率目標として3~5%を掲げています。

 

 2番手はF&L Cです。

直前期の営業利益は、前期比44.2%の101億円となりました。

2021決算期が相当に伸びた反動で、直前期は大きく下げています。

 セグメントごとの実績は以下のとおりです。

  国内スシロー事業:国内における回転すし店のスシロー

  直前期のセグメント利益・・・前期比34.2%の88億円

  海外スシロー事業:海外における回転すし店のスシロー

  直前期のセグメント利益・・・前期損失12億円から利益22億円

  京樽事業:京樽、回転寿司みさき、海鮮三崎港

  直前期のセグメント利益・・・損失30億円

 なお、2024年9月期を対象とした中期経営計画において、営業利益目標を330億円としています。

 

 続いてゼンショーHDです。

直前期の営業利益は、前期比76.4%の92億円となりました。

2期連続での低下となりました。

 セグメントごとの実績は以下のとおりです。

  外食事業:牛丼・レストラン・ファストフード・その他/カテゴリー

  直前期の営業利益・・・前期比88.2%の93億円

  小売事業:ジョイマート、ユナイテッドベジーズ等

  直前期の営業利益・・・前期15億円の利益から損失1億円へ

 なお、中期経営計画期間の経営指標(KPI)として、2025年3月期の営業利益目標を568億円としています。

 

 そしてすかいらーくHDです。

直前期の営業利益は、前期比△130.6%の△56億円となりました。

年度ごとに交互に利益と損失が繰り返されています。

 セグメントごとの実績については記載がありません。

 

 

総資産推移

 

 最大ゼンショーHDです。

2期連続で拡大しています。

 

 2番手はすかいらーくHDです。

年度ごとに増減していますが、比較的安定的な推移です。

 

 続いてF&L Cです。

3期連続で拡大しています。

 

 そして日本マクドナルドです。

当社も3期連続で拡大しています。

 

 

従業員数推移

 

 最大ゼンショーHDです。

直近は減員となっていますが、4社の中では突出した人数です。

 

 2番手はF&L Cです。

3期連続で増員しています。

 

 続いてすかいらーくHDです。

3期連続での減員となっています。

 

 そして日本マクドナルドです。

2期連続で増員しています。

 

 

今回の「経営規模」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は「利益創出力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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