業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<飲食業界・・・第1回>
株式会社ゼンショーHD (3月決算)
日本マクドナルドHD株式会社
(12月決算)
株式会社すかいらーくHD(12月決算)
株式会社FOOD&LIFE COMPANIES
(9月決算)
※決算期が相違するので、直近を「2022決算」と表現します。
第1回分析テーマ・・・経営規模
分析実績値:売上高推移
営業利益推移
総資産推移
従業員数推移
【売上高推移】
トップはゼンショーHDです。
直前期の売上高は、前期比110.7%の6,585億円となりました。
2021決算期で縮小し、直前期で増大しています。
事業は次の2つのセグメントに分けられています。
▶ 外食事業:牛丼・レストラン・ファストフード・その他/カテゴリー
直前期の売上高・・・前期比114.0%の5,789億円
▶ 小売事業:ジョイマート、ユナイテッドベジーズ等
直前期の売上高・・・前期比91.0%の796億円
なお、中期経営計画期間の経営指標(KPI)として、2025年3月期の売上高目標を9,376億円としています。
2番手は日本マクドナルドです。
直前期の売上高は、前期比110.9%の3,523億円となりました。
3期連続の増大です。
当社は、ハンバーガーレストラン事業単一であることから、セグメントに分けた記載はありません。
なお、2024年度を対象とした中期経営計画において、売上高成長率目標を5%前後としています。
続いてすかいらーくHDです。
直前期の売上高は、前期比114.8%の3,037億円となりました。
2期連続で縮小した後、直前期で比較的大きく増大しています。
事業は次の2つのセグメントに分けられています。
▶ レストラン事業:ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン等
直前期の売上高・・・前期比115.4%の2,939億円
▶ その他:フロジャポン、ジャパンカーゴ、すかいらーくD&M
直前期の売上高・・・前期比98.9%の98億円
最後はF&L Cです。
直前期の売上高は、前期比116.8%の2,813億円となりました。
3期連続の増大です。
事業は次の3つのセグメントとその他に分けられています。
▶ 国内スシロー事業:国内における回転すし店のスシロー
直前期の売上高・・・前期比102.3%の2,181億円
▶ 海外スシロー事業:海外における回転すし店のスシロー
直前期の売上高・・・前期比225.5%の383億円
▶ 京樽事業:京樽、回転寿司みさき、海鮮三崎港
直前期の売上高・・・214億円(今期からの新セグメント区分)
なお、2024年9月期を対象とした中期経営計画において、売上高目標を4,200億円としています。
【営業利益推移】
トップは日本マクドナルドです。
直前期の営業利益は、前期比97.9%の338億円となりました。
2期連続で二桁伸長した後、直前期でほぼ横ばいの微減となりました。
なお、2024年度を対象とした中期経営計画において、営業利益の成長率目標として3~5%を掲げています。
2番手はF&L Cです。
直前期の営業利益は、前期比44.2%の101億円となりました。
2021決算期が相当に伸びた反動で、直前期は大きく下げています。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 国内スシロー事業:国内における回転すし店のスシロー
直前期のセグメント利益・・・前期比34.2%の88億円
▶ 海外スシロー事業:海外における回転すし店のスシロー
直前期のセグメント利益・・・前期損失12億円から利益22億円へ
▶ 京樽事業:京樽、回転寿司みさき、海鮮三崎港
直前期のセグメント利益・・・損失30億円
なお、2024年9月期を対象とした中期経営計画において、営業利益目標を330億円としています。
続いてゼンショーHDです。
直前期の営業利益は、前期比76.4%の92億円となりました。
2期連続での低下となりました。
セグメントごとの実績は以下のとおりです。
▶ 外食事業:牛丼・レストラン・ファストフード・その他/カテゴリー
直前期の営業利益・・・前期比88.2%の93億円
▶ 小売事業:ジョイマート、ユナイテッドベジーズ等
直前期の営業利益・・・前期15億円の利益から損失1億円へ
なお、中期経営計画期間の経営指標(KPI)として、2025年3月期の営業利益目標を568億円としています。
そしてすかいらーくHDです。
直前期の営業利益は、前期比△130.6%の△56億円となりました。
年度ごとに交互に利益と損失が繰り返されています。
セグメントごとの実績については記載がありません。
【総資産推移】
最大はゼンショーHDです。
2期連続で拡大しています。
2番手はすかいらーくHDです。
年度ごとに増減していますが、比較的安定的な推移です。
続いてF&L Cです。
3期連続で拡大しています。
そして日本マクドナルドです。
当社も3期連続で拡大しています。
【従業員数推移】
最大はゼンショーHDです。
直近は減員となっていますが、4社の中では突出した人数です。
2番手はF&L Cです。
3期連続で増員しています。
続いてすかいらーくHDです。
3期連続での減員となっています。
そして日本マクドナルドです。
2期連続で増員しています。
今回の「経営規模」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は「利益創出力」を見ていきましょう。
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