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COLUMNSブログ「論語と算盤」

飲食業界-2

2023年4月27日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<飲食業界・・・第2回>

 

2回分析テーマ・・・利益創出力

分析指標値:総資本経常利益率

     売上高総利益率

      売上高営業利益率

       売上高当期純利益率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

総資本経常利益率

〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕

※すかいらーくHDとF&L Cは経常利益の代わりに税引前利益を用いています(IFRSのため)

 

 トップ日本マクドナルドです。

4社中では抜きんでた高いレベルで推移しています。

ただし、2期連続の低下であり、直近の値は4期間中で最低になっています。

 

 2番手はゼンショーHDです。

総資本は逓増していますが、経常利益が年度によって上下しています。

 

 続いてF&L Cです。

総資本が拡大する中、税引前利益が年度によって上下しています。

 

 そしてすかいらーくHDです。

当社も税引前利益が上下しており、特に20202022決算期においては損失(税引前で赤字)となっています。

 

 

売上高総利益率

〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕

 

 トップすかいらーくHDです。

セントラルキッチンのシステムであり、展開店舗数も多く、スケールメリットが出ている様子です。

 

 2番手はF&L Cです。

回転すしは競合が多く、素材も生鮮中心であることから、粗利確保は容易ではないと思われます。

 

 続いてゼンショーHDです。

直前期で低下しています。

当社の業態も競合が多く、セグメントのカテゴリーに相乗効果が見出しづらいため、やはり粗利確保には苦心されていると思われます。

 

 そして日本マクドナルドです。

原価率が高いビジネスモデルです。

2期連続での低下傾向はやや気がかりと言えます。

 

 

売上高営業利益率

〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕

 

 トップ日本マクドナルドです。

原価率が高く粗利益率がかなり低く感じますが、販管費の占める割合が小さめであることから、営業利益率は比較的高いレベルで推移しています。

なお、2024年度を対象とした中期経営計画において、売上高営業利益率目標を10%以上としています。

 

 2番手はF&L Cです。

売上高が増大する中、営業利益額が年度によって上下しています。

粗利益率はほぼ一定なので、販管費のマネジメントが不安定と察せられます。

なお、2024年9月期を対象とした中期経営計画において、売上高営業利益率目標を7.9%としています。

 

 続いてゼンショーHDです。

総じて低いレベルであり、2期連続で低下しています。

なお、中期経営計画期間の経営指標(KPI)として、2025年3月期の売上高営業利益率の目標を6.1%としています。

 

 そしてすかいらーくHDです。

直前期では売上高が増加したにもかかわらず営業損失になってしまうなど、売上高に営業利益が連動していない状態になっています。

 

 

売上高当期純利益率

〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕

 

 トップ日本マクドナルドです。

2期連続で上昇していましたが、直近では低下しています。

4社の中では最も安定的に映ります。

 

 2番手はゼンショーHDです。

営業利益率は低かったのですが、本業以外の要因として補助金収入と協力金収入が大きかった影響で、比較的良好なレベルになっています。

 

 続いてF&L Cです。

営業利益率の動きと同様な形状で、上下しています。

 

 そしてすかいらーくHDです。

20202022決算期は、当期純損失となっています。

 

 

今回、特に気になったのは、

日本マクドナルド強さ

すかいらーくHD苦境でした。

 

 

今回の「利益創出力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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