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有価証券報告書 財務分析
<メガネ小売業界・・・第3回>
第3回分析テーマ・・・稼ぐ力
分析指標値:EBITDA、EBITDAマージン、
ROE
(各指標の説明サイトはこちら)
【EBITDA】
〔EBITDA=営業利益+償却費〕
トップはジンズHDです。
今までの指標と同様に、3期連続の低下となっています。
償却費の変化は小さく、営業利益の低下が原因です。
2番手はビジョナリーHDです。
直近3期の償却費は7億円台の中盤から後半で安定しており、営業利益の年度ごとの上下が影響しています。
続いてパリミキHDです。
直近2期は、営業損失を上回る償却費となっており、プラスの値となっています。
そして愛眼です。
直近の2期連続で、マイナス値になってしまっています。
3期連続で増加する償却費に相反する形で、営業利益が3期連続で低下しています。
【EBITDAマージン】
〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕
トップはジンズHDです。
3期連続で低下しています。
直前期は、4社全てが低下していますが、当社の低下度合いはやや大きめです。
2番手はビジョナリーHDです。
上下する中、直前期の実績は2019年決算期の半分程度にまで落ち込んでいます。
続いてパリミキHDです。
かなり低い値になってきており、今期(2023決算期)での挽回が期待されます。
そして愛眼です。
2期連続でマイナス圏であり、早期の復元が期待されます。
【ROE】
〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益
÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕
トップはジンズHDです。
2021決算期までは相当高いレベルでしたが、直近ではかなり低下しています。
2番手はパリミキHDです。
4期連続の最終赤字であり、当指標も4期連続のマイナス圏となりました。
続いて愛眼です。
3期連続の最終赤字であり、当指標も3期連続のマイナス圏です。
なお、中期的な経営指標数値として、ROE4.0%の確保を目標としています。
そしてビジョナリーHDです。
直前期の当期純損失額が大きく、当指標もかなりのマイナス圏になっています。
2000年以降、多くの吸収合併を行ってきていますが、その効果があまり表れていないような印象です。
今回、特に気になったのは、
4社とも稼ぐ力が弱体化している実態でした。
今回の「稼ぐ力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。
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