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有価証券報告書 財務分析
<メガネ小売業界・・・第2回>
第2回分析テーマ・・・利益創出力(売上高利益率からの収益性)
分析指標値:総資本経常利益率、売上高総利益率、
売上高営業利益率、売上高当期純利益率
(各指標の説明はこちら)
【総資本経常利益率】
〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕
トップはジンズHDです。
ただし、3期連続の低下であり、その度合いも大きくなっています。
直近3期の総資本は安定しているため、経常利益の減少が主因です。
2番手はビジョナリーHDです。
経常利益の動きに沿う形で、上昇と低下を繰り返しています。
続いてパリミキHDです。
2期連続で上昇していましたが、直前期では低下しました。
当社も経常利益の動きに沿う形になっています。
そして愛眼です。
3期連続の低下であり、2期連続の経常損失のためマイナスとなっています。
なお、中期的な経営指標数値として、売上高経常利益率5.0%の確保を目標としているとのことです。
【売上高総利益率】
〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕
トップはジンズHDです。
70%台後半の推移です。
2期連続の上昇でしたが、直前期にわずかながら低下しました。
2番手は愛眼です。
70%近辺の推移です。
当社も2期連続の上昇の後、直前期でわずかに低下しています。
続いてパリミキHDです。
60%台後半での推移です。
4社中で唯一、3期連続の上昇となっています。
そしてビジョナリーHDです。
60%台前半の推移です。
この4期の推移は、概ね低下傾向となっています。
【売上高営業利益率】
〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕
トップはジンズHDです。
4社中で唯一のプラス値ですが、3期連続の低下であり、その度合いも大きい点が気がかりです。
2番手はビジョナリーHDです。
粗利益率の変動が、当指標では大きく表れています。
販管費のコントロールが、一時的に不安定になっているのかもしれません。
続いてパリミキHDです。
2期連続の低下であり、直近2期は営業損失となっています。
そして愛眼です。
3期連続の低下であり、直近2期は営業損失、そしてマイナス幅がやや大きくなっています。
【売上高当期純利益率】
〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕
トップはジンズHDです。
年度ごとに上下していますが、総じて低下傾向です。
2番手はパリミキHDです。
4期連続の当期純損失となっています。
そんな中、2021決算期まで上昇していましたが、直前期では再度低下しました。
続いて愛眼です。
3期連続の低下で、3期連続の当期純損失です。
そしてビジョナリーHDです。
年度ごとに大きく上下しており、直前期のマイナス幅はかなり大きくなってしまいました。
今回、特に気になったのは、
ジンズHD以外の3社が基本的に赤字基調になっていること、
またそのジンズHDも収益力が低下気味であることでした。
今回の「利益創出力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。
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