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COLUMNSブログ「論語と算盤」

メガネ小売業界-2

2023年1月12日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<メガネ小売業界・・・第2回>

 

2回分析テーマ・・・利益創出力(売上高利益率からの収益性)

分析指標値:総資本経常利益率売上高総利益率、   

      売上高営業利益率売上高当期純利益率

 

(各指標の説明はこちら

 

 

総資本経常利益率

〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕

 

 トップジンズHDです。

ただし、3期連続の低下であり、その度合いも大きくなっています。

直近3期の総資本は安定しているため、経常利益の減少が主因です。

 

 2番手はビジョナリーHDです。

経常利益の動きに沿う形で、上昇と低下を繰り返しています。

 

 続いてパリミキHDです。

2期連続で上昇していましたが、直前期では低下しました。

当社も経常利益の動きに沿う形になっています。

 

 そして愛眼です。

3期連続の低下であり、2期連続の経常損失のためマイナスとなっています。

なお、中期的な経営指標数値として、売上高経常利益率5.0%の確保を目標としているとのことです。

 

 

売上高総利益率

〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕

 

 トップジンズHDです。

70%台後半の推移です。

2期連続の上昇でしたが、直前期にわずかながら低下しました。

 

 2番手は愛眼です。

70%近辺の推移です。

当社も2期連続の上昇の後、直前期でわずかに低下しています。

 

 続いてパリミキHDです。

60%台後半での推移です。

4社中で唯一、3期連続の上昇となっています。

 

 そしてビジョナリーHDです。

60%台前半の推移です。

この4期の推移は、概ね低下傾向となっています。

 

 

売上高営業利益率

〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕

 

 トップジンズHDです。

4社中で唯一のプラス値ですが、3期連続の低下であり、その度合いも大きい点が気がかりです。

 

 2番手はビジョナリーHDです。

粗利益率の変動が、当指標では大きく表れています。

販管費のコントロールが、一時的に不安定になっているのかもしれません。

 

 続いてパリミキHDです。

2期連続の低下であり、直近2期は営業損失となっています。

 

 そして愛眼です。

3期連続の低下であり、直近2期は営業損失、そしてマイナス幅がやや大きくなっています。

 

 

売上高当期純利益率

〔売上高当期純利益率=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕

 

 トップジンズHDです。

年度ごとに上下していますが、総じて低下傾向です。

 

 2番手はパリミキHDです。

4期連続の当期純損失となっています。

そんな中、2021決算期まで上昇していましたが、直前期では再度低下しました。

 

 続いて愛眼です。

3期連続の低下で、3期連続の当期純損失です。

 

 そしてビジョナリーHDです。

年度ごとに大きく上下しており、直前期のマイナス幅はかなり大きくなってしまいました。

 

 

今回、特に気になったのは、

ジンズHD以外の3社が基本的に赤字基調になっていること、

またそのジンズHD収益力が低下気味であることでした。

 

 

今回の「利益創出力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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