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COLUMNSブログ「論語と算盤」

電子部品業界-3

2022年12月5日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<電子部品業界・・・第3回>

 

 

3回分析テーマ・・・稼ぐ力          

分析指標値:EBITDAEBITDAマージンROE

 

(各指標の説明サイトはこちら

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 トップ村田製作所です。

3期連続の拡大であり、またしても他社と次元を異にしているようなレベルです。

償却費が占める割合はやや低めであり、直前期の拡大要因は営業利益の増大です。

 

 2番手はTDKです。

3期連続の拡大であり、直前期の拡大度合いが高くなっています。

償却費の占める割合が大きく、事業拡大に向けた勢いが感じられます。

 

 続いて京セラです。

2021.03期は低下したものの、直前期で大きく拡大しました。

直前期では、償却費も増えていますが、2倍以上に増大した営業利益が貢献しています。

 

 そして僅差で日本電産です。

2期連続の拡大となっています。

営業利益と償却費、ともに増大しています。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップ村田製作所です。

営業利益が大きく、売上高に占めるEBITDAの割合も極めて高くなっています。

さらに、そのレベルは他社に比して相当に高く加えて3期連続での上昇というすこぶる良好な状態と言えます。

 

 2番手はTDKです。

派手な動きはありませんが、安定的に3期連続の上昇となっています。

 

 続いて京セラです。

直前期では大きく上昇し、15%超のレベルになっています。

 

 そして日本電産です。

15%前後での推移となっていますが、直近は低下しました。

 

 

ROE

    〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益

÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップ村田製作所です。

4期を通じて10%を超える推移を見せており、充分に望ましいレベルと言えます。

 

 2番手は日本電産です。

直近2期は10%超ですが、直前期は低下しており、今期以降の動向が気になります。

 

 続いてTDKです。

2期連続の上昇であり、直近では10%超のレベルに乗せてきています。

 

 そして京セラです。

直近は上昇しましたが、他の3社に比べてやや低位での推移となっています。

 

 

今回、特に気になったのは、

前回同様に村田製作所圧倒的な強さと、

TDK安定的かつ今後を期待させる推移でした。

 

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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