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COLUMNSブログ「論語と算盤」

オフィス家具業界-4

2022年11月17日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<オフィス家具業界・・・第4回>

 

4回分析テーマ・・・資本活用力        

分析指標値:総資本回転率売上債権回収日数

  棚卸資産回転日数、   

 流動比率自己資本比率

 

(各指標の説明サイトはこちら

 

 

総資本回転率

〔総資本回転率=売上高÷総資本〕

 

 トップ内田洋行です。

直近は下げたものの、1.5回転以上を維持しています。

 

 2番手はイトーキです。

直前期で微かながら上昇させています。

 

 続いてオカムラです。

直前期で上昇しました。

 

 そしてコクヨです。

1.0回転近辺での推移となっています。

 

 

売上債権回収日数

〔売上債権回収日数=売上債権残高÷日商(売上高÷365)〕

 

 債権回収速度が最も早いのはコクヨです。

2020年度でやや長期化したものの、直前期では元のレベルよりも短縮しています。

4社中、最も安定した推移になっています。

 

 2番目に早いのは内田洋行です。

特需のあった2019と2020年度の2期は連続で短縮しましたが、直前期では大きく長期化しました。

 

 続いてイトーキです。

2018年度は長期でしたが、それ以降は90日前後での安定的な推移になっています。

 

 そしてオカムラです。

2期連続で短縮化していますが、100日近辺での推移となっています。

 

 

棚卸資産回転日数

〔棚卸資産回転日数=棚卸資産残高÷日商(売上高÷365)〕

 

 回転速度が最も早いのは内田洋行です。

売上債権回収日数同様に、2019と2020年度で短縮化した後、直近で長期化しています。

直近の在庫は前年比105.8%で、売上高が低下した点も影響しています。

 

 2番目に早いのはオカムラです。

直近は長期化しており、売上高は前年比106.8%、在庫は同139.5%となっています。

特に仕掛品が大きく増していますが、速やかに出荷するものと思われます。

 

 続いてイトーキです。

2018年度は4社中で最速でしたが、3期連続で長期化しています。

3期とも、売上高増加率を凌ぐ在庫増加率となっています。

 

 そしてコクヨです。

最も長期ではありますが、2期連続で低下させています。

直近2期では、売上高増加率をわずかに下回る在庫増加率となっており、在庫コントロールが効いているように映ります。

 

 

流動比率

〔流動比率=流動資産÷流動負債〕

 

 最も高い値コクヨです。

直近年度は250%超相当に高いレベルになってきています。

 

 2番手はオカムラです。

3期連続で180%台と、安定的な推移になっています。

 

 続いて内田洋行です。

2期連続で上昇しましたが、直近ではわずかに低下しました。

 

 そしてイトーキです。

直近2期連続で上昇させています。

 

 

自己資本比率

〔自己資本比率=自己資本÷総資本〕

 

 最も高い値コクヨです。

3期連続の上昇であり、直近2期は70%台に乗せています。

 

 2番手はオカムラです。

4期とも50%台後半で、安定的に推移しています。

 

 続いてイトーキです。

最終赤字を起因として2期連続で低下しましたが、最終黒字となった直近は上昇しました。

 

 そして内田洋行です。

35%前後での推移となっています。

 

 

今回、特に気になったのは、

内田洋行資本回転率の良さでした。

 

今回の「資本活用力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資金力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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