業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<オフィス家具業界・・・第4回>
第4回分析テーマ・・・資本活用力
分析指標値:総資本回転率、売上債権回収日数、
棚卸資産回転日数、
流動比率、自己資本比率
(各指標の説明サイトはこちら)
【総資本回転率】
〔総資本回転率=売上高÷総資本〕
トップは内田洋行です。
直近は下げたものの、1.5回転以上を維持しています。
2番手はイトーキです。
直前期で微かながら上昇させています。
続いてオカムラです。
直前期で上昇しました。
そしてコクヨです。
1.0回転近辺での推移となっています。
【売上債権回収日数】
〔売上債権回収日数=売上債権残高÷日商(売上高÷365)〕
債権回収速度が最も早いのはコクヨです。
2020年度でやや長期化したものの、直前期では元のレベルよりも短縮しています。
4社中、最も安定した推移になっています。
2番目に早いのは内田洋行です。
特需のあった2019と2020年度の2期は連続で短縮しましたが、直前期では大きく長期化しました。
続いてイトーキです。
2018年度は長期でしたが、それ以降は90日前後での安定的な推移になっています。
そしてオカムラです。
2期連続で短縮化していますが、100日近辺での推移となっています。
【棚卸資産回転日数】
〔棚卸資産回転日数=棚卸資産残高÷日商(売上高÷365)〕
回転速度が最も早いのは内田洋行です。
売上債権回収日数同様に、2019と2020年度で短縮化した後、直近で長期化しています。
直近の在庫は前年比105.8%で、売上高が低下した点も影響しています。
2番目に早いのはオカムラです。
直近は長期化しており、売上高は前年比106.8%、在庫は同139.5%となっています。
特に仕掛品が大きく増していますが、速やかに出荷するものと思われます。
続いてイトーキです。
2018年度は4社中で最速でしたが、3期連続で長期化しています。
3期とも、売上高増加率を凌ぐ在庫増加率となっています。
そしてコクヨです。
最も長期ではありますが、2期連続で低下させています。
直近2期では、売上高増加率をわずかに下回る在庫増加率となっており、在庫コントロールが効いているように映ります。
【流動比率】
〔流動比率=流動資産÷流動負債〕
最も高い値はコクヨです。
直近年度は250%超と相当に高いレベルになってきています。
2番手はオカムラです。
3期連続で180%台と、安定的な推移になっています。
続いて内田洋行です。
2期連続で上昇しましたが、直近ではわずかに低下しました。
そしてイトーキです。
直近2期連続で上昇させています。
【自己資本比率】
〔自己資本比率=自己資本÷総資本〕
最も高い値はコクヨです。
3期連続の上昇であり、直近2期は70%台に乗せています。
2番手はオカムラです。
4期とも50%台後半で、安定的に推移しています。
続いてイトーキです。
最終赤字を起因として2期連続で低下しましたが、最終黒字となった直近は上昇しました。
そして内田洋行です。
35%前後での推移となっています。
今回、特に気になったのは、
内田洋行の資本回転率の良さでした。
今回の「資本活用力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資金力」を見ていきましょう。
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