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有価証券報告書 財務分析
<オフィス家具業界・・・第3回>
第3回分析テーマ・・・稼ぐ力
分析指標値:EBITDA、EBITDAマージン、ROE
(各指標の説明サイトはこちら)
【EBITDA】
〔EBITDA=営業利益+償却費〕
トップはコクヨです。
2期連続で低下していましたが、直前期は大きく挽回し、4期中の最高額になっています。
直前期は、償却費も増えていますが、営業利益の拡大が奏功しました。
2番手はオカムラです。
3期連続の拡大であり、大きな動きはないものの、着実に増やしています。
直前期では償却費が微減しましたが、営業利益が増大しています。
続いて内田洋行です。
特需のあった2019年度と2020年度は拡大しました。
直前期は、償却費も減少しましたが、営業利益の減少額が大きくなっています。
そしてイトーキです。
2018年度と2019年度はともに46億円台でしたが、2020年度で大きく増し、直前期とともに60億円超のレベルになっています。
直前期では、償却費が減少しましたが、営業利益額が大きく増大しています。
【EBITDAマージン】
〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕
トップはコクヨです。
2期連続で低下した後、直前期で大きく上昇しました。
2番手はトップと僅差のオカムラです。
3期連続で上昇させています。
続いてイトーキです。
2020年度に大きく上昇しました。
そして内田洋行です。
最初の特需の2019年度は上昇しましたが、翌年度の特需時には低下しました。
【ROE】
〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益
÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕
トップはオカムラです。
2期連続で上昇しており、直前期は市場が期待するレベルの10%を超えました。
なお、2025年3月期(2024年度)における定量目標として、ROE10%を掲げています。
2番手は内田洋行です。
特需2年目の2020年度は13.6%と高いレベルに至りましたが、直前期では10%を切っています。
なお、目標とする経営指標として、安定的にROE8%超とすることを掲げています。
続いてコクヨです。
2020年度で大きく低下しましたが、直前期では盛り返しています。
なお、2024年度を最終年度とする第3次中期経営計画の目標数値として、ROE8%が掲げられています。
そしてイトーキです。
2019と2020年度は最終損失でマイナスでしたが、直前期は大きく改善しています。
なお、中期計画「RISE ITOKI 2023」における数値目標として、ROE7.0%以上を掲げています。
今回、特に気になったのは、
前回に引き続きオカムラの安定性、
そして常に上位に位置する力強さです。
今回の「稼ぐ力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。
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