Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

オフィス家具業界-3

2022年11月14日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<オフィス家具業界・・・第3回>

 

3回分析テーマ・・・稼ぐ力         

分析指標値:EBITDAEBITDAマージンROE

 

(各指標の説明サイトはこちら

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 トップコクヨです。

2期連続で低下していましたが、直前期は大きく挽回し、4期中の最高額になっています。

直前期は、償却費も増えていますが、営業利益の拡大が奏功しました。

 

 2番手はオカムラです。

3期連続の拡大であり、大きな動きはないものの、着実に増やしています。

直前期では償却費が微減しましたが、営業利益が増大しています。

 

 続いて内田洋行です。

特需のあった2019年度と2020年度は拡大しました。

直前期は、償却費も減少しましたが、営業利益の減少額が大きくなっています。

 

 そしてイトーキです。

2018年度と2019年度はともに46億円台でしたが、2020年度で大きく増し、直前期とともに60億円超のレベルになっています。

直前期では、償却費が減少しましたが、営業利益額が大きく増大しています。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップコクヨです。

2期連続で低下した後、直前期で大きく上昇しました。

 

 2番手はトップと僅差のオカムラです。

3期連続で上昇させています。

 

 続いてイトーキです。

2020年度に大きく上昇しました。

 

 そして内田洋行です。

最初の特需の2019年度は上昇しましたが、翌年度の特需時には低下しました。

 

 

ROE

〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益        

÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップオカムラです。

2期連続で上昇しており、直前期は市場が期待するレベルの10%を超えました

なお、2025年3月期(2024年度)における定量目標として、ROE10%を掲げています。

 

 2番手は内田洋行です。

特需2年目の2020年度は13.6%と高いレベルに至りましたが、直前期では10%を切っています。

なお、目標とする経営指標として、安定的にROE8%超とすることを掲げています。

 

 続いてコクヨです。

2020年度で大きく低下しましたが、直前期では盛り返しています。

なお、2024年度を最終年度とする第3次中期経営計画の目標数値として、ROE8%が掲げられています。

 

 そしてイトーキです。

20192020年度は最終損失でマイナスでしたが、直前期は大きく改善しています。

なお、中期計画「RISE ITOKI 2023」における数値目標として、ROE7.0%以上を掲げています。

 

 

今回、特に気になったのは、

前回に引き続きオカムラ安定性

そして常に上位に位置する力強さです。

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。