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COLUMNSブログ「論語と算盤」

オフィス家具業界-1

2022年11月7日

業界の売上高トップ4の上場企業

有価証券報告書の財務面の分析

<オフィス家具業界・・・第1回>

 

コクヨ株式会社(12月決算)    

株式会社オカムラ(3月決算)  

株式会社内田洋行(7月決算)  

株式会社イトーキ(12月決算)

※決算期が相違するので、直近を「2021年度」と表現します。

 

1回分析テーマ・・・経営規模

分析実績値:売上高推移営業利益推移総資産推移従業員数推移

 

 

売上高推移

 

 トップコクヨはです。

直前期の売上高は、前期比106.5%の3,202億円となりました。

2020年度でやや減少しましたが、直近では2019年度と同等レベルに復元しています。

なお、2024年度を最終年度とする第3次中期経営計画の目標数値として、売上高3,600億円が掲げられています。

事業は次の4つのセグメントに分けられています。

全セグメントで前期を上回っています。

 空間価値ドメイン

   直前期の売上高・・・前期比108.9%の1,549億円

 ビジネスサプライドメイン

   直前期の売上高・・・前期比102.2%の1,099億円

  グローバルステーショナリードメイン

   直前期の売上高・・・前期比108.8%の549億円

  その他

   直前期の売上高・・・前期比126.1%の5億円

 

 2番手はオカムラです。

直前期の売上高は、前期比106.8%の2,612億円となりました。

2020年度は微減しましたが、直近は4期中最高額となりました。

事業は次の4つのセグメントに分けられています。

  オフィス環境事業

   直前期の売上高・・・前期比107.5%の1,406億円

  商環境事業

   直前期の売上高・・・前期比108.8%の1,027億円

  物流システム事業

   直前期の売上高・・・前期比83.7%の124億円

  その他

   直前期の売上高・・・前期比121.0%の55億円

 

 続いて内田洋行です。

直前期の売上高は、前期比76.2%の2,219億円となりました。

2期連続で急拡大していましたが、直近では大きく下がってしまいました

この理由は、前々年度ではWindows更新需要、前年度は学校市場GIGAスクール構想という特需が収束したためとのことです。

事業は次の4つのセグメントに分けられています。

  公共関連事業

   直前期の売上高・・・前期比47.7%の747億円

  オフィス関連事業

   直前期の売上高・・・前期比104.4%の484億円

  情報関連事業

   直前期の売上高・・・前期比112.3%の977億円

  その他

   直前期の売上高・・・前期比101.6%の10億円

 

 最後はイトーキです。

直前期の売上高は、前期比99.7%の1,158億円となりました。

2期連続で低下しています。

なお、中期計画「RISE ITOKI 2023」における数値目標として、売上高1,330億円を掲げています

事業は次の3つのセグメントに分けられています。

 ▶ ワークプレイス事業

   直前期の売上高・・・前期比97.1%の806億円

 ▶ 設備機器・パブリック事業

   直前期の売上高・・・前期比106.0%の335億円

 ▶ IT・シェアリング事業

   直前期の売上高・・・前期比111.5%の18億円

 

 

営業利益推移

 

 トップコクヨです。

直前期の営業利益は、前期比135.1%の200億円となりました。

2期連続で低下していましたが、直近は大きく挽回し、4期間中の最高額になっています。

なお、2024年度を最終年度とする第3次中期経営計画の目標数値として、営業利益275億円が掲げられています。

セグメント別の実績は以下のとおりです。

 ▶ 空間価値ドメイン

   直前期の営業利益・・・前期比134.2%の186億円

 ▶ ビジネスサプライドメイン

   直前期の営業利益・・・前期比99.7%の24億円

 ▶ グローバルステーショナリードメイン

   直前期の営業利益・・・前期比129.0%の62億円

 ▶ その他:記載無し

    ※なお、セグメント間取引等の影響か合計は合いません。

 

 2番手はオカムラです。

直前期の営業利益は、前期比112.7%の160億円となりました。

3期連続の拡大となっています。

セグメント別の実績は以下のとおりです。

 ▶ オフィス環境事業

   直前期の営業利益・・・前期比137.0%の138億円

 ▶ 商環境事業

   直前期の営業利益・・・前期比92.3%の27億円

 ▶ 物流システム事業

   直前期の営業利益・・・営業損失6億円(前期は13億円の営業利益)

 ▶ その他

   直前期の営業利益・・・前期比233.6%の0.4億円

 

 続いて内田洋行です。

直前期の営業利益は、前期比76.1%の79億円となりました。

売上高と同様の推移であり、2期連続で増大していましたが直近では落ちています。

セグメント別の実績は以下のとおりです。

  公共関連事業

   直前期の営業利益・・・前期比53.7%の43億円

  オフィス関連事業

   直前期の営業利益・・・前期比278.1%の5億円(前期は6億円の営業損失)

  情報関連事業

   直前期の営業利益・・・前期比100.0%の27億円

  その他

   直前期の営業利益・・・前期比125.9%の4億円

 

 そしてイトーキです。

直前期の営業利益は、前期比141.0%の25億円となりました。

2019年度は大きく減少しましたが、その後2期連続で増大させ、直近は4期間中の最高額になっています。

なお、中期計画「RISE ITOKI 2023」における数値目標として、営業利益60億円を掲げています。

セグメント別の実績は以下のとおりです。

 ▶ ワークプレイス事業

   直前期の営業利益・・・前期比152.9%の19億円

 ▶ 設備機器・パブリック事業

   直前期の営業利益・・・前期比79.6%の10億円

 ▶ IT・シェアリング事業

   直前期の営業利益・・・営業損失4億円(前期は7億円の営業損失)

 

 

総資産推移

 

 最大の総資産を誇るのはコクヨです。

3期連続の増大です。

 

 2番手はオカムラです。

2期連続で増大しましたが、直前期は微減しました。

 

 続いて内田洋行です。

2019年度、2020年度と大きく増大しましたが、直前期は縮小しました。

 

 そしてイトーキです。

2期連続で縮小しています。

 

 

従業員数推移

 

 最大の従業員数を誇るのはコクヨです。

ただし、2期連続で減少しています。

 

 2番手はオカムラです。

3期連続の増員となっています。

 

 続いてイトーキです。

2期連続の減員となっています。

 

 そして内田洋行です。

3期連続で微増しています。

 

今回の「経営規模」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

今回は以上です。

 

次回は、収益性の中の「利益創出力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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