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COLUMNSブログ「論語と算盤」

オフィス家具業界-2

2022年11月10日

業界の売上高トップ4の上場企業

有価証券報告書の財務面の分析

 

<オフィス家具業界・・・第2回>

 

2回分析テーマ・・・利益創出力(売上高利益率からみる収益性)

分析指標値:総資本経常利益率売上高総利益率、      

  売上高営業利益率売上高当期純利益率

 

(各指標の説明サイトはこちら

 

 

総資本経常利益率

〔総資本経常利益率=経常利益÷総資本(負債+純資産)〕

 

 トップは、オカムラです。

4期間を通じて上下変動が少なく安定した推移となっています。

直近では、総資本がほぼ前年並みの中、経常利益は113.7%と伸長しました。

 

 2番手は、内田洋行です。

2019年度と2020年度は特需のおかげで大きく伸長しました。

しかし直近は、4社中で唯一の低下となりました。

 

 続いて、コクヨです。

2期連続で低下した後、直近では上昇しています。

 

 そしてイトーキです。

2期連続の上昇ですが、値としてはやや低空飛行になっています。

なお、中期計画「RISE ITOKI 2023」における数値目標として、経常利益59億円を掲げています。

 

 

売上高総利益率

〔売上高総利益率(粗利益率)=売上総利益(粗利益)÷売上高〕

 

 トップコクヨです。

安定的な推移であり、直近では36%台に乗せています。

なお、2024年度を最終年度とする第3次中期経営計画の目標数値として、売上総利益1,437億円が掲げられています。

 

 2番手は僅差でイトーキです。

2019年度は下げましたが、直近2期間は36.0%を維持しています。

 

 続いてオカムラです。

2期連続で微増した後、直近では若干ながら低下しました。

 

 そして内田洋行です。

特需のあった2019期と2020期は低下しています。

 

 

売上高営業利益率

〔売上高営業利益率=営業利益÷売上高〕

 

 トップコクヨです。

2期連続で低下しましたが、直近で急上昇しています。

なお、2024年度を最終年度とする第3次中期経営計画の目標数値として、営業利益率7.6%が掲げられています。

 

 2番手は僅差オカムラです。

3期連続の上昇となっています。

なお、2025年3月期(2024年度)における定量目標として、売上高営業利益率7%以上を掲げています。

 

 続いて内田洋行です。

2019年度から直近まで、3.6%ラインを維持しています。

 

 そしてイトーキです。

2期連続の上昇であり、その度合いは比較的大きくなっています。

なお、中期計画「RISE ITOKI 2023」における数値目標として、営業利益率4.5%を掲げています。

 

 

売上高当期純利益率

〔売上高当期純利益率               

=親会社の所有者に帰属する当期利益÷売上高〕

 

 トップオカムラです。

直近2期連続の上昇ですが、概ね1ポイントずつと上昇度合いが大きくなっています。

 

 2番手はコクヨです。

2020年度の落ち込みが大きく、やや乱高下している感があります。

 

 続いて内田洋行です。

直近2期は2.0%台に乗せてきています。

 

 そしてイトーキです。

2019年度と2020年度が、2期連続の最終赤字となっています。

しかし、直近の復元度合いは大きく、今期以降が期待されます。

 

 

今回、特に気になったのは、オカムラ安定的な推移でした。

 

今回の「利益創出力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「稼ぐ力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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