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COLUMNSブログ「論語と算盤」

ドラッグストア業界-3

2022年10月3日

ドラッグストア業界の3回目です。

 

今回は、「稼ぐ力」の分析です。

 

 

取り上げる指標は、

EBITDAEBITDAマージンROEとなります。

 

なお、各指標についての説明はこちらです。

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 トップウエルシアHDです。

3期連続の拡大であり、4社中で唯一直前期でも拡大させています。

過去3期間は2位でしたが、直前期でトップに立ちました。

 

 2番手はツルハHDです。

トップを維持してきましたが、直前期で大きく低下しました。

償却費は増しており、営業利益の減少が響いています。

 

 続いてコスモス薬品です。

2期連続で拡大していましたが、直前期で低下しました。

 

 そして、僅差でサンドラッグです。

直前期で低下しましたが、償却費は比較的大きく増えています。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップサンドラッグです。

しかしながら3期連続の低下であり、直前期は7%台を下回ってしまいました。

現状では、2位との差は比較的開いています。

 

 2番手はウエルシアHDです。

過去3期は最下位でした。

直前期、EBITDA自体は前述のように拡大しましたが、売上高比で見るマージン率では低下しています。

 

 続いてツルハHDです。

3期連続の低下となっており、直前期の低下度合いは大きめです。

 

 そしてコスモス薬品です。

2期連続で上昇していましたが、直前期で比較的大きく低下しました。

 

 

ROE

〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益       

     ÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップウエルシアHDです。

2期連続で上昇となった2021決算期の15.6%という値は高いレベルです。

しかし、直前期は低下しました。

当期純利益が微減し、純資産が前年比で115.3%と大きく増したことが要因です。

 

 2番手はコスモス薬品です。

過去3期はトップであり、かつ相当に高いレベルでした。

ただし、直前期はマイナス3.7ポイントと大きく下げてしまいました。

 

 続いてサンドラッグです。

3期連続で低下しています。

直前期ではギリギリ10%台となっています。

 

 そしてツルハHDです。

3期連続の低下であり、直近2期の低下幅が大きくなっています。

直前期では10%を下回ってしまいました

 

ROEは、10%が良好さを示す一つの目安であり、4社とも低下傾向とは言え、現状においては概ね良好と判断されるでしょう。

 

 

今回、特に気になったのは、

ウエルシアHD力強さでした。

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

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