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COLUMNSブログ「論語と算盤」

オフィス家具業界-3

2022年1月31日

オフィス家具業界の3回目です。

 

今回は、「稼ぐ力」の分析です。

 

 

取り上げる指標は、EBITDAEBITDAマージンROEとなります。

 

なお、各指標についての説明はこちらです。

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 

 4社中3社が、直前期で上昇しました。

 

唯一低下したのがコクヨ、他の3社は、

営業利益額が伸長したことを主因として数値を上げています

 

 内田洋行2期連続の上昇であり、最も増加割合が大きくなっています。

 

 オカムラ2期連続の上昇であり、

営業利益と償却費ともに増しており、安定的と言えます。

 

 イトーキは、営業利益が急増し、償却費も比較的多く計上されています。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 

 直前期では、売上高1位のコクヨと2位の内田洋行低下し、

3位のオカムラと4位のイトーキ上昇しました。

 

 コクヨは2期連続の低下です。

特に直前期で見ると、EBITDAの減少に加え、

売上高の減少割合が4社中最大だったことも影響しています。

 

 内田洋行は、EBITDA急増させたものの、

売上高の上昇がさらに大きかったという背景から、

この比率が低下しました。

 

 直前期で伸長させたオカムラ2期連続

またこの表現になりますが「安定的」です。

ここで「安定的」と言うのは、その場に留まっているのではなく、

成長が安定的」という意味です。

次回以降に紹介する指標の推移にも興味が湧きます。

 

 イトーキも伸ばしています。

売上高が低下する中、EBITDAが伸長したせいです。

 

 

ROE

       〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益

           ÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 

 3社が高められています。

 コクヨは、売上高こそ大きいものの、

ここまでのあらゆる指標が低下傾向なのが気がかりです。

 

 内田洋行3期連続の上昇、そして直前期は急上昇です。

GIGAスクール構想案件の想定上の実績が奏功した結果と言えます。

 

 オカムラは、2期連続で低下した後、直前期で伸長しました。

 

 イトーキは、4社中で最も低いレベルであり、

直近2期は最終赤字だったため、この指標がマイナスになってしまいました。

 

 

今回、特に気になったのは、

コクヨの不振、そしてオカムラの底力の強さです。

 

 

 

今回は以上です。

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

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