Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

財務分析(しまむら-1)

2021年8月23日

今回から株式会社しまむらを取り上げます。

勘定科目をできるだけ細かく拾いたいため、前回と同様単体決算の数値としました。

 

初回は収益面の確認です。

 

 下表は直近3期の簡略化した損益計算書です。

 

 売上総利益の下に「営業収入」とありますが、

これは「不動産賃貸収入」と「その他」という内容です。

 

 2020.02期は売上高と各利益が前年を下回りましたが、直近の2021.02期においては、各利益が一昨年の2019.02期を凌ぐ業績にまで伸びてきています。 

 

 

業態(ブランド)ごとの直近2期分の売上高(単位=百万円)を下表で示します。

 

 各ブランドの情報は以下のとおりです。 

 ・「しまむら」は、主婦や家族向けの業態で、主力店舗です。

国内1,430強の店舗数となっています。

  ・「アベイル」は、30代までの男女向けの業態であり、

320店舗となっています。

 ・「バースデイ」は、ベビー・子供服の総合店舗であり、

300店舗近くを展開しています。

 ・「シャンブル」は、40代までの女性をターゲットとしており、

90店舗強を展開しています。

 ・「ディバロ」は、50代までの女性とその子、男性をターゲットに、

20店舗近くを展開しています。

 

 

 次に、売上高粗利益額の推移、

および営業利益率経常利益率の推移を下の図表で示します。

 

 

 

 売上高粗利益額は、微妙にV字を描いていますが、概ね横ばいという状態です。

 

 それに対して、営業利益率経常利益利率はほぼ同値になっており、

ともに2021.02期は大きく上昇しました。

 

 なお、グループ全体の目標として、売上高営業利益率10%を目指しているとのことです。

 

 

 これら利益率を良化させた要因としては、下図のように、売上高をV字回復させつつ原価率を低減させ、さらに販管費を抑制したためです。

 

 

各種経費節減が奏功した形になっています。

 

 

 なお、商品原価のみを変動費として損益分岐点を算出したところ、下図のように直近2期で損益分岐点を低下させており、安全余裕率20%超となってきています。

 

 

 

次回は、財政状態を確認します。

 

 

※当サイトの「注意・免責事項」ご確認ください。