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COLUMNSブログ「論語と算盤」

ハウスメーカー業界-3

2023年9月18日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

<ハウスメーカー業界・・・第3回>

 

 

3回分析テーマ・・・稼ぐ力

分析指標値:EBITDA    

         EBITDAマージン

    ROE

(各指標の説明はこちら

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 トップ大和ハウスです。

2期連続で拡大しており、特に直近は1,000億円近くの拡大となっています。

営業利益と償却費ともに増加しています。

 

 2番手は積水ハウスです。

当社も2期連続の拡大であり、3,000億円が視野に入ってきています。

当社も、営業利益と償却費ともに増加しています。

 

 続いて住友林業です。

2期連続の拡大であり、直近では2,000億円台に近づいています。

当社も営業利益と償却費ともに増加しています。

 

 そして飯田GHDです。

過去2期連続で拡大していましたが、直近では落ち込みました。

償却費は増えていますが、第1回で見たように営業利益の減少が影響ました。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップ大和ハウスです。

3期連続で上昇しています。

特に直近の伸び率が大きくなっています。

4期を通じて二桁の実績であり、他業種に比較しても良好な水準を維持しています。

 

 2番手は住友林業です。

3期連続で急上昇しています。

2021年度まで4社中4位でしたが、直近では二桁まで伸ばしています。

 

 続いて積水ハウスです。

2期連続の上昇です。

直近3期間は4社中3位ですが、概ね9%台を維持しており、決して低いレベルではありません。

 

 そして飯田GHDです。

過去2期連続の上昇度合いは極めて大きかったのですが、直近は逆に急低下してしまいました。

第1回で見たように、売上高は伸びているため、営業利益の減少に伴うEBITDAの縮小が低下要因です。

 

 

ROE

〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップ住友林業です。

2021年度で急上昇し、直近は若干低下したもののほぼ維持しています。

当指標は10%以上が望まれるレベルとされる中、かなり良好な状態と言えます。

 

 2番手は大和ハウスです。

2020年度で低下しましたが、その後2期連続で上昇しています。

4期間を通じて10%以上であり、良好な水準を維持しています。

なお、第7次中計(2022年度~)において、ROEの目標値として13%以上を掲げています。

 

 続いて積水ハウスです。

2期連続の上昇であり、概ね10%以上の推移です。

なお、目標とする経営指標として、ROE11%以上を安定的に創出することとしています。

 

 そして飯田GHDです。

過去2期連続で上昇し、2021年度に10%超となりましたが、直近では比較的大きく低下しました。

 

 

今回、特に気になったのは

大和ハウス力強さ

住友林業急上昇です。

 

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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