業界売上高トップ4
有価証券報告書 財務分析
<ハウスメーカー業界・・・第3回>
第3回分析テーマ・・・稼ぐ力
分析指標値:EBITDA
EBITDAマージン
ROE
(各指標の説明はこちら)
【EBITDA】
〔EBITDA=営業利益+償却費〕
トップは大和ハウスです。
2期連続で拡大しており、特に直近は1,000億円近くの拡大となっています。
営業利益と償却費ともに増加しています。
2番手は積水ハウスです。
当社も2期連続の拡大であり、3,000億円が視野に入ってきています。
当社も、営業利益と償却費ともに増加しています。
続いて住友林業です。
2期連続の拡大であり、直近では2,000億円台に近づいています。
当社も営業利益と償却費ともに増加しています。
そして飯田GHDです。
過去2期連続で拡大していましたが、直近では落ち込みました。
償却費は増えていますが、第1回で見たように営業利益の減少が影響ました。
【EBITDAマージン】
〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕
トップは大和ハウスです。
3期連続で上昇しています。
特に直近の伸び率が大きくなっています。
4期を通じて二桁の実績であり、他業種に比較しても良好な水準を維持しています。
2番手は住友林業です。
3期連続で急上昇しています。
2021年度まで4社中4位でしたが、直近では二桁まで伸ばしています。
続いて積水ハウスです。
2期連続の上昇です。
直近3期間は4社中3位ですが、概ね9%台を維持しており、決して低いレベルではありません。
そして飯田GHDです。
過去2期連続の上昇度合いは極めて大きかったのですが、直近は逆に急低下してしまいました。
第1回で見たように、売上高は伸びているため、営業利益の減少に伴うEBITDAの縮小が低下要因です。
【ROE】
〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕
トップは住友林業です。
2021年度で急上昇し、直近は若干低下したもののほぼ維持しています。
当指標は10%以上が望まれるレベルとされる中、かなり良好な状態と言えます。
2番手は大和ハウスです。
2020年度で低下しましたが、その後2期連続で上昇しています。
4期間を通じて10%以上であり、良好な水準を維持しています。
なお、第7次中計(2022年度~)において、ROEの目標値として13%以上を掲げています。
続いて積水ハウスです。
2期連続の上昇であり、概ね10%以上の推移です。
なお、目標とする経営指標として、ROE11%以上を安定的に創出することとしています。
そして飯田GHDです。
過去2期連続で上昇し、2021年度に10%超となりましたが、直近では比較的大きく低下しました。
今回、特に気になったのは
大和ハウスの力強さと
住友林業の急上昇です。
今回の「稼ぐ力」の順位による
比較レーダーチャートは以下のとおりです。
今回は以上です。
次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。
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