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COLUMNSブログ「論語と算盤」

自分の道

2023年11月22日

知る者は言わず、言う者は知らず。くちを塞ぎ、其の門を閉じ、其のえいくだき、其のみだれを解き、其の光を和し、其のちりに同じうす。れを玄同げんどうう。得て親しむべからず。得てうとんずべからず。得て利すべからず。得て害すべからず。得て貴ぶべからず。得ていやしくすべからず。ゆえに天下のる。

(ほんとうによく知っている人は、ものをいわないものだ。ぺらぺらしゃべる人間は、実は知らないのだ。

 自分の口をふさぎ、いっさいの感覚器官をとざし、それから自分の鋭さを砥石でまるくすりへらし、糸のもつれをほどき、自分の知恵の光をやわらげ、世間の塵に同調する。これを玄同、つまりおのれを真っ黒にすることによって、他のものと同調するという。

 このような態度を身につけることができた人は、親しまれることもない、うとんぜられることもない、人から利益を与えられることもない、人から害せられることもない、人から貴ばれることもなければ、人から卑しまれることもない。

 つまりそういう俗世間的な価値判断、それから超然としている。だから、これこそが天下の中でもっとも貴いものといえる。)

<出典:『老子講義録 本田濟講述』読老會編 致知出版社>

 

 

 

 

自分が生きる道

 

それは自分の心の中に描かれています

 

 

迷ったときは自分に帰ること

 どちらに行くべきか

  心が示してくれます

 

 

 

これで進むことができれば

実は恐いものなしです

 

 

 

不安や杞憂

これらはもともと

自分の心にはありません

 

自分の外から入ってきたもの

人類が作った亡霊でしかありません

 

 

 

若い頃は誰でも悩むでしょう。

 

また、年をとっても悩み続けるのも人間なのでしょう。

 

 

私もそうです。

 

自分はどう生きるべきなのか、何をすべきなのか

 

多くを自分に問いかけ、多くの気づきがありました。

 

 

しかし

そのほとんどは

役に立ちませんでした

 

 

なぜか

 

 

世俗的な判断軸を

もとにしていたからです

 

 

 

 

そうではなく

 自分の心を外部から隔絶させ

  自分の心と対峙したとき

 

あれも駄目

 これも無理と

  どんどん選択肢が無くなります

 

 

最後に一つ残ったもの

 

あぁ、これしかないな・・・

 

 

 

その道を生きています

 

 

 

一言で言うと「引き算の人生」

 

しかし

これも他人にとっては

外部の世俗的な価値判断の基準です

 

当の本人が振り返ってまとめただけで

他人にとっての真理ではありません

 

所詮まやかしでしかないのです

 

 

 

 

 

道は一人ひとりの心の深奥にあります

 

外に向かう意識を捨て

素手で、丸腰で

己の心を掘り進んで

見いだすのです

 

 

そこにこそ真の宝があります

 

自分だけの

素晴らしい

意義ある人生を歩む道です