Loading

COLUMNSブログ「論語と算盤」

交際上手

2023年6月30日

のたまわく、晏平あんぺいちゅうく人とまじわる。久しくして人これけいす。

(先師が言われた。

「晏平仲は交際の道をよく心得ていた。久しく交わっても、益々人は彼をうやまった」)

※一説、久しく交わっている人をも、敬って変わらなかった。

※晏平仲、斉の名太夫。晏は姓、嬰は名、仲は字、平は諡)    

<出典:「仮名論語」伊與田覺著 致知出版社>

 

 

 

 

交際とはなかなか難しいものです。

 

 

 仲の良い人だけで集まることには特に問題はないでしょうが、多くの人と分け隔てなく交際することは、誰にでもできることではありません。

 

 

しかし、交際上手な人はいます。

 

 

 

何がコツなのでしょうか

 

 

 

 自分をことを大事にしてくれる人、大切に扱ってくれる人はしたわれるでしょうし、うやまわれるのでしょう。

 

 

では、どうすれば他人を大切に、大事に扱うことができるのでしょう。

 

想定すると、やれなくはなさそうです。

 

 

しかし、現実に他者と対面すると、ことはそう簡単ではありません。

 

相手の印象、語る言葉によって、自分の気持ちが変化します。

 

相手の言動に応じて、真意は何か、何を言いたいのか、と頭で考え始めてしまいます。

 

相手の言葉を把握しようとすればするほど、その人を大らかに気持ちで受け止めることが困難になってきます。

 

 

 

注意したいのは、相手の一つ一つの言葉は、その人が選んで発してはいますが、その人の考えや感情を正確に表現しているかというと、必ずしもそうではないということです。

 

よほど慎重に言葉を選んでも、自分の思いや心情を正確に表現することは困難です。

 

よって、一つ一つの言葉に囚われて頭で対処するのではなく、その人全体を見て、姿勢、表情、身振り手振り、声の張り・高低・大小などから印象を捉え、気持ちで受け止めることが交際において大切なことなのでしょう。

 

 

 

五感で探る相手の本音や真意

 

 

―希望、楽しみ、義務、好意、正義

 

  悲しみ、恨み、排他、悪意、策略―

 

 

 

それを感じて受け止める

 

― 共感、しょうさんなぐさめ、あわれみ、励まし ―

 

 

 

相手を柔らかく包み込むよう

温かく

心・感情で触れ合うこと

 

 

 

交際上手になるには

人物を見抜く眼力が必要です

 

人の悩みの九割は人間関係とのこと

上手な交際で人間関係を良くできれば

ほとんどの悩みは消え去ります

 

人物を見定める目を養いたいものです