人は此の学に於て、片時も忘るべからず。昼夜一串せよ、老少一串せよ。缶を鼓して歌うも亦是れ学。晦に嚮うて宴息するも亦是れ学なり。〔晩録二二〇〕
(聖人の学問をしようというときは、その志を一時も忘れてはいけない。昼も夜も貫き通せ。若いときから老人になるまで貫き通せ。宴会で缶を打ち鳴らして歌うのもまた学問である。日が暮れて安息するのもまた学問である。)
<出典:「言志四録 佐藤一斎」渡邉五郎三郎監修 致知出版社>
今日一日を大切に生きること
寸陰を惜しんで修練すること
多くの先達がこの大切さを言葉として残しています。
「学道の人は、後日を待って、行道せんと思うことなかれ。
只今日今時を過ごさずして、日々時々を勤むべきなり。」
(仏道を学ぶ人は、後日を当てにして、その時に仏道修行をしようなどと思ってはならぬ。ただ、今日の、この時を無為に過ごさず、毎日、毎日、その時、その時に精進しなければならぬ。)
<出典:「道元一日一言」大谷哲夫編 致知出版社:二月三日>
「見えない因果や縁起に対してどうするか。それは、今日なら今日、この一時間なら一時間で生まれて死ぬっていうふうに区切ってしまうことだと思うんです。独立した今日、独立した今であって、連続していないと考えるわけです。その考え方を禅では「日々是好日」と言います。毎日毎日が独立して良い日なんですね。」
〔玄侑宗久 作家・福聚寺住職〕
<出典:「1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書」
藤尾秀昭編 致知出版社:三月三十日>
「日常を丁寧に生きることが、そのまま芸術になる」
〔大熊玄 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科准教授〕
<出典:月刊『致知』>
「詩人リルケも言うように、
『木のように成熟することだ。木は自若として春の嵐の中に立ち、夏は続いてこないかもしれないというような心配はしない。夏は必ず来る。しかし、夏は・・・何の懸念もなく静かにゆったりと構えている忍耐強い人々のところだけに来るのである。・・・』
未来は、ただ未来にあるのではなく、むしろ今日にあるのである。今日の生き方の中にあるのである。」
<出典:「平澤興一日一言」平澤興著 致知出版社:五月三十日>
さあ、今日一日を生き切りましょう。
そして未来を
これからの良い毎日を
ゆったりと静かに
忍耐強く待つのです。