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COLUMNSブログ「論語と算盤」

実行あるのみ

2022年9月13日

のたまわく、くんことばとつにして、おこないびんならんとほっす。

(先師が言われた。「君子は、たとえ口は重くても、行いはきびきびしようと思うものだよ」)

<出典:「仮名論語」伊與田覺著 致知出版社>

 

 

 

 

語りがつなたかろうが、重かろうが、少なかろうが

 反対にじょうぜつであろうが、軽かろうが、多かろうが

  それは重要ではなく

   大事なことは「行い」です。

 

いずれはやらなくてはならない事

 しかし、面倒だから、不得手だから、気が乗らないから

  などと自分に言い訳しながら先延ばししてしまう。

 

誰にでも少なからず経験があるでしょう。

 

しかし、そういう事柄は必ずと言っていいほど、後でさらに厄介な事態を招きます。

結局、なんでもっと早くやらなかったのかと、自分を責めることになります。

 

 

仕事では、新たな事柄が入ってきたとき

 今これをやっているからあとで対処しようと

  先の予定に入れてしまったら

   その日になるとやる気は半減しています。

 

一番良いのは、新たな事柄が入ってきたとき、とにかくそれに神経を集中し、ゴールイメージが描けるところまで路線を引くことです。

新鮮なうちに取り組む方が、必ず速く、かつ良い内容で進められます。

 

 

 

多くの先人が実行することを重視しています。

 

「今日一日の実行こそが人生のすべてである。

      人生は夢と祈りと実行以外にはない。」

 

「人生にとって最も望ましいことは、

とにかく実行することである。 

   しかも今日から実行することである。」

〔平澤興:元京大総長〕

 

 

「わが道はもっぱら至誠と実行にある。

 わが道では才知・弁舌を尊ばない。

(~ここからのカッコ内は意訳~才知・弁舌では、人は説け、鳥獣もひょっとして欺けるかもしれないが、草木は欺けない。それに対してわが道は至誠と実行だから、米麦野菜、うりでもなすでも蘭でも菊でも、みんな繁栄させるのだ。)

 およそ世の中は、知恵があっても学があっても、

 至誠と実行とでなければ、事はならぬものと知るべきだ。」

〔二宮尊徳:農政家〕

 

 

 

とにかく大事なことは実行することであり、

のんきに評論などしていてはダメということです。

 

 

「英雄とは、自分のできることしかしない。

凡人とは、できることもしないで、

できないようなことを、

      ただ望んでおるだけである。」

 

〔ロマン・ロラン:仏人作家〕