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COLUMNSブログ「論語と算盤」

良い習慣こそが良い人生を織り上げる

2022年4月19日

各々おのおのぶん有り。まさるを知るべし。だ講学はすなわち当に足らざるを知るべし。〔晩録二〇二〕

(人にはそれぞれ本分というものがある、それに満足して、むさぼらず、安らかに暮らすことが大切である。ただし、学問をする場合には、どこまでいっても、なお足らないことを知って努力を続けなくてはいけない。)

<出典:「言志四録 佐藤一斎」渡邉五郎三郎監修 致知出版社>

 

 

 

しょの自己限定」

 

 

ある時代、ある場所、ある地位・立場の中で生きる私たち

 

自らに与えられた「時処位」の中で

 

他をうらやまず、現状を否定せず

 

日々を一所懸命に、誠実に、努力して生き抜くこと。

 

 

 

安らかに暮らすということは、

決して楽をする生活や気を抜いた生活という意味ではありません。

 

 

 

天から与えられた生に対して感謝し

 

いかに生きるかを天に問い

 

自らの想いや行いを修正しながら

 

しん面目めんもくを果たすために真面目に生きる

 

これが、安らかに暮らすための要諦ようていではないでしょうか。

 

 

 

安岡正篤師の「安岡正篤一日一言」(致知出版社)

でんほう」に次のような教えが示されています。

 

 

 

「五、ことの前に在りてはたい、事に当たってはこつ

事の後においては安逸あんいつひゃくらざる所以ゆえんなり。」

 

 

何か事に当たるときに、何の準備もせず、

安直で表面的な対処に終始し、

終わったら一目散に憩いの場に逃げ帰る。

 

こんなことでは何事も成し遂げられません。

 

 

 

「六、用意周到なればのぞんでまどうことなし、

信心積善しんじんせきぜんすればへんうておそるることなし。」

 

 

仕事、そして日々の生活においては、この心構えが肝心かんじんかなめ

 

何事も準備八割、予測される事態に全て対処しておく周到さが必要です。

 

 

 

学問は、どこまで追求しても不完全であることを知り、

その上で、さらに突き進んでいく努力が必要。

 

 

それが人間学を学ぶこと、人間力を高めることになるのでしょう。

 

 

 

「三、良からぬ習慣になれるべからず。人生は習慣の織物と心得べし。」

 

 

 

 

~ 人生は習慣の織物おりもの ~

 

 

心に留め、自ら実践せねばならぬ教えです。