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COLUMNSブログ「論語と算盤」

魂ある国づくり

2022年4月12日

のたまわく、れいじょうもっくにおさめんか、なにらん。能く禮譲を以て国を爲めずんば、れい如何いかにせん。

(先師が言われた。「礼の根本である譲る心を以て国を治めれば、なんのむずかしいことがあろうか。その譲る心を以て国を治めなければ、礼制が如何に整っていても、どうしようもないであろう。」)

<出典:「仮名論語」伊與田覺著 致知出版社>

 

 

シンプルで核心を突いた教えです。

 

中身が大事なのであって、外枠さえ作れば良いというわけではありません。

 

 

「仏つくって魂入れず」

 

 

 

ところが、現代社会の多くの営みは、形式を重視し

中身を軽視する風潮が増えてきているように感じます。

 

それは、行政しかり、企業しかり、

よって学校や地域社会もその色合いが強まってきています。

 

 

「仏つくって魂入れず」では、

何の解決にも、改善にも、進歩にもならないことを

皆が知っているはずなのに、そうしてしまう。

 

 

 

私たちは、進歩ではなく、退化しているのでしょうか。

 

 

 

 

世界終末時計が、人類の滅亡までを残り数分と示しています。

 

核兵器による戦争が原因であり、

 

他にも公害、疫病なども考えられます。

 

 

 

しかし、実のところは、人間の心の退化によるものかもしれません。

 

 

 

見た目だけが近代化しても、それはじょう楼閣ろうかく

 

 

 

それをわかっていて

 

見映えを良くしようと、豪華に見せようと、金銭的成功をと

 

「魂」の無い領域で、意味のない戦いに身を投じる。

 

 

 

望みどおりになる可能性はほんの1%もないでしょう。

 

たまたま偶然を得た人がいたら、それをあがめたてまつり、

今度は自分がと、さらに深みに入り込む。

 

 

 

根本的に、無茶な話です。

 

 

 

最大多数の最大幸福

 

功利主義者のこの主張は、個人の尊厳や個人の自由を妨げるという批判があります。

 

しかし、それさえ実現できていません。

 

 

そしてまた、確かに個人の自由は大変重要です。

 

が、残念ながら、必ずしも皆が良い方向に進むとは限りません。

 

 

 

望むべくは、個人の尊厳と自由を確保した上で、

他者を敬い、譲り、礼のある、皆でともに生きて行く社会。

 

 

そう、良いとこ取り

 

 

二者択一ではなく、三者も四者も良いことを取り込みましょう。

 

 

 

そして、道徳心のある、真の「魂」を持った国にしていきましょう。