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COLUMNSブログ「論語と算盤」

メガネ小売業界-1

2023年1月9日

業界売上高トップ4

有価証券報告書 財務分析

 

<メガネ小売業界・・・第1回>

 

 

株式会社ジンズホールディングス(8月決算)   

株式会社パリミキホールディングス(3月決算)  

株式会社ビジョナリーホールディングス(4月決算)

愛眼株式会社(3月決算)            

 

※決算期が相違するので、「20○○年決算期」と表現します。

 

 

1回分析テーマ・・・経営規模      

分析実績値:売上高推移営業利益推移

       総資産推移従業員数推移

 

 

売上高推移

 

 トップジンズHDです。

直前期の売上高は、前期比104.7%の669億円となりました。

4社中唯一、2期連続で伸長しています。

また、直近2期の伸び率は他の3社よりもかなり大きくなっています。

 事業は次の2つのセグメントに分けられています。

(3つ目として「その他」事業がありますが、実績の記載が無く割愛します。)

両セグメントともに前期を上回っています。

  国内アイウエア事業

  直前期の売上高・・・前期比104.2%の533億円

  海外アイウエア事業

  直前期の売上高・・・前期比106.8%の136億円

 

 2番手はパリミキHDです。

直前期において、株式会社三城ホールディングスから社名変更しています

直前期の売上高は、前期比100.5%の441億円となりました。

2期連続で低下した後、直前期で増加しています。

 事業は日本と国内という2つのセグメントに分けられています。

  日本

  直前期の売上高・・・前期比99.1%の394億円

  海外

  直前期の売上高・・・前期比111.8%の49億円

 

 続いてビジョナリーHDです。

直前期の売上高は、前期比100.0%の261億円となりました。

2021決算期で低下し、直前期はほぼ横ばいという実績です。

 事業は次の4つのセグメントに分けられています。

  小売事業

  直前期の売上高・・・前期比98.9%の242億円

  卸売事業

  直前期の売上高・・・前期比118.1%の10億円

  EC事業

  直前期の売上高・・・前期比116.9%の9億円

  その他事業

  直前期の売上高・・・前期比48.4%の0.4億円

 

 最後は愛眼です。

直前期の売上高は、前期比101.8%の138億円となりました。

2期連続で低下した後、直前期で増加しています。

 事業は次の4つのセグメントに分けられています。

※なお、直前期から収益認識会計基準を適用しています。

  眼鏡小売事業

  直前期の売上高・・・前期比102.0%の132億円

  眼鏡卸売事業

  直前期の売上高・・・前期比104.8%の4億円

  写真館事業

  直前期の売上高・・・前期比45.7%の0.5億円

  海外眼鏡販売事業

  直前期の売上高・・・前期比123.2%の1億円

 

 

営業利益推移

 

 トップジンズHDです。

直前期の営業利益は、前期比65.7%の33億円となりました。

3期連続の低下となっています。

 セグメント別の営業利益は以下のとおりです。

  国内アイウエア事業

  直前期の営業利益・・・前期比81.2%の40億円

  海外アイウエア事業

  直前期の営業利益・・・前期1.6億円の利益に対して営業損失6.5億円

 

 2番手はビジョナリーHDです。

直前期は、前期比△134.0%の営業損失△1.2億円となりました。

この4期間は黒字と赤字を繰り返す形になっています。

 セグメント別のセグメント利益は以下のとおりです。

(セグメント利益の明示のため合計額は全社営業利益と一致しません。)

  小売事業

  直前期のセグメント利益・・・前期比114.7%の15億円

  卸売事業

  直前期のセグメント利益・・・前期比314.0%の1億円

  EC事業

  直前期のセグメント利益・・・前期比209.5%の3億円

  その他事業

  直前期のセグメント利益・・・前期損失0.1億円に対して利益0.01億円

 

 続いてパリミキHDです。

直前期は、前期比△177.8%の営業損失△5億円となりました。

2期連続の営業損失となっています。

 セグメント別のセグメント利益は以下のとおりです。

  日本

  直前期のセグメント利益・・・前期の利益2億円に対して損失3億円

  海外

  直前期のセグメント利益・・・前期の損失4億円に対して損失2億円

 

 そして愛眼です。

直前期は、前期比△11.9%の営業損失△6億円となりました。

3期連続の低下であり、2期連続の営業損失となっています。

 セグメント別のセグメント利益は以下のとおりです。

(セグメント利益の明示のため合計額は全社営業利益と一致しません。)

  眼鏡小売事業

  直前期のセグメント利益・・・前期の損失4.6億円に対して損失5.5億円

  眼鏡卸売事業

  直前期のセグメント利益・・・前期の利益0億円に対して利益0.1億円

  写真館事業

  直前期のセグメント利益・・・前期の損失0.2億円に対して利益0.05億円

  海外眼鏡販売事業

  直前期のセグメント利益・・・前期の損失0.2億円に対して損失0.2億円

 

 

総資産推移

 

 トップジンズHDです。

2020決算期から500億円以上のレベルで推移しています。

 

 2番手はパリミキHDです。

3期連続で縮小しています。

4期間全て最終赤字であることから、純資産も3期連続の縮小です。

その一方、直前期では有利子負債を大きく削減しており、スリム化が進んでいる様子です。

 

 続いてビジョナリーHDです。

2期連続で拡大していましたが、直前期は縮小となりました。

 

 そして愛眼です。

3期連続の縮小です。

3期連続の最終赤字により、純資産も3期連続の縮小となっています。

ちなみに当社は、有利子負債がゼロという完全無借金経営の状態を維持しています。

 

 

従業員数推移

 

 最大なのはジンズHDです。

直近2期は僅かながら減員しています。

 

 2番手はパリミキHDです。

3期連続の減員となっています。

 

 続いてビジョナリーHDです。

2期連続の増員でしたが、直前期では減員しています。

 

 そして愛眼です。

僅かながらですが、3期連続の減員となっています。

 

 

今回の「経営規模」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

 

今回は以上です。

 

次回は、収益性の中の「利益創出力」を見ていきましょう。

 

 

 

 

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