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COLUMNSブログ「論語と算盤」

家電量販業界-3(2022)

2022年8月1日

家電量販業界の3回目です。

 

今回は、「稼ぐ力」の分析です。

 

 

取り上げる指標は、EBITDAEBITDAマージンROEとなります。

 

なお、各指標についての説明はこちらです。

 

 

EBITDA

〔EBITDA=営業利益+償却費〕

 

 

 トップヤマダHDです。

特に2021期は営業利益の増加度合いが大きく、相当に拡大しました。

直前期の2022期の営業利益は下がりましたが、償却費は増えています

 

 2番手はケーズHDです。

2021期、2022期の償却費はほぼ同等であり、営業利益の増減に伴った動きになっています。

 

 続いてエディオンです。

2社同様に、営業利益の変化に応じて2021期は拡大、2022期は減少となっています。

 

 最後はビックカメラです。

直前期に拡大した主因は営業利益が1.5倍に膨らんだ点です。

他の3社との動きの違いは、決算月の違いによる影響がありそうです。

 

 

EBITDAマージン

〔EBITDAマージン=EBITDA÷売上高〕

 

 トップケーズHDです。

4期間全てでトップであり、高いレベルを維持しています。

 

 2番手はヤマダHDです。

2019期は最下位でしたが、その後上昇しており、2021期と2022期のレベルはかなり高くなっています。

 

 続いてエディオンです。

 

 最後にビックカメラです。

 

 

ROE

  〔ROE=親会社株主に帰属する当期純利益

÷{純資産-(新株予約権+非支配株主持分)}〕

 

 トップケーズHDです。

2021期は14%超とかなり高いレベルです。

直前期も落としてはいますが、10%以上と良好な水準です。

直前期は、純資産が微増する中、親会社株主に帰属する当期純利益が前年比73.7%へと低下しました。

なお、経営指標としてROE10%以上を目指すとしています。

 

 2番手はヤマダHDです。

他の指標でも見られますが、2020期から上昇しており、トップのレベルをうかがう位置取りとなってきています。

直前期は純資産が微増しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益が前年比97.6%と下支えされたため、低下度合いが抑制されました。

なお、目標とする経営指標としてROE10.0%以上としています。

 

 続いてエディオンです。

他の指標でも見られたように、4期間とも安定的に推移しているのが特徴です。

 

 最後はビックカメラです。

2019期は極めて高い良好なレベルでしたが、そこから2期連続で大きく落ち込みました

直前期は前年から2ポイント超上昇させています。

もともとの実績は高いため、今後の反撃に期待が高まります

 

 

今回、特に気になったのは

ビックカメラ直前期の業績良化でした。

 

 

今回の「稼ぐ力」の順位による

比較レーダーチャートは以下のとおりです。

 

 

今回は以上です。

 

次回は、「資本活用力」を見ていきましょう。

 

 

 

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