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COLUMNSブログ「論語と算盤」

覚悟して臨む

2022年12月9日

のたまわく、みちおこなわれず、いかだに乗りて海にうかばん。我にしたがわん者は、ゆうなるか。子路しろこれを聞きて喜ぶ。子曰わく、由や勇を好むこと我に過ぎたり。ざいを取るところからん。

(先師が言われた。

 「国に道が行われないので、私は桴に乗って海外へ行こうと思う。私に従う者は、由(子路の名)お前だなあ」

 子路はこれを聞き得意になって喜んだ。

 先師が言われた。

 「由はたしかに私より勇を好むが、只いかだの材料の調達は、全く考えていないんじゃないか」)

<出典:「仮名論語」伊與田覺著 致知出版社>

 

 

 

 

勇気は大事です。

 

 

時、場所、立ち位置、全てが整っても

勇気がなければ何も実行できません。

 

思慮深さが過ぎると、

何の益も生み出せません。

 

 

 

勇気を出す場面は様々で、日常でも直面します。

 

 

物事を始めるとき

決めなければいけないとき

 

さらには、人に親切にするときでさえ。

 

 

 

親切を受け入れてくれない可能性を考えると、勇気がなければ実行できません。

 

例えば、電車などで席を譲るとき、遠慮されるとばつが悪くなります。

 

それを考えると躊躇する、こんな経験は誰にでもあるでしょう。

 

 

 

立場を変えて、自分が席を譲られたとしたなら、遠慮するかもしれません。

 

例えば、健康や筋力維持のために立っていたいとか、本当に次の駅で降りるところだったとか。

 

 

譲る人、譲られる人、お互いの気持ちを想定すると、色々な考えや事情があるものです。

 

 

 

「一駅でもどうぞ。暖めておきましたから。」

 

こんなシャレも必要でしょう。

(結構、私は奏功しています)

 

 

 

勇気を出して実行するのは、やはり時と場所とタイミングが必要です。

 

 

しかも、相手や他者のことを想い、相手や他者もこちらを想ってくれる、

お互いを想い合うことができれば、すべてはうまくいきます。

 

 

 

こんな背景も想定して

 

それに配慮して

 

勇気を発揮する

 

これもいかだを作る材料の調達です

 

 

 

もっと大きく、激しい勇気が必要な場面

 

 

 

大事なことは

準備をし

 

最後の最後は断固として責任を持つこと

逃げ隠れしないという覚悟で臨むこと

 

 

 

これが真の勇気の条件

 

 

勇気を発揮する準備とは

常日頃から覚悟を決めておくことに他なりません

 

 

勇気を出さない日々

 

そんなつまらない人生にしたくないのなら

 

覚悟を決めておかねばなりません